早稲田大学 法学部の世界史対策

本記事では早稲田大学 法学部の世界史対策について記載しています。

法学部の世界史の試験時間は60分で、配点は40点です。

論述問題があるので教科書や参考書の記述を正確に覚えつつ、制限字数内で満足のいく回答ができるように練習をしておきましょう。

法学部の入試情報

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点
20243504,3463,8097034.689.5/150(59.6%)
20233504,7804,2698115.390.25/150(60.1%)
20223504,7094,1367544.889.895/150(59.9%)
20213504,7974,2627384.990.295/150(60.1%)
20203504,7124,0586645.290.295/150(60.1%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で5つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

・2024年度

中国大陸の統治9問(選択)
ヨーロッパの法学の歴史9問(選択)
スイスの歴史8問(選択)
ドイツの歴史8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2023年度

中国の対外関係9問(選択)
ロシアの歴史9問(選択)
イスラームの歴史8問(選択)
南アメリカの歴史8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2022年度

中国の諸民族9問(選択)
中世ヨーロッパの歴史9問(選択)
ネーデルラントの歴史8問(選択)
第二次世界大戦後の世界8問(選択)
論述問題1問(250字以上300字以内)

・2021年度

中国史における宗教・思想9問(選択)
暦法の歴史9問(選択)
アイルランド史8問(選択)
清朝末期8問(選択)
1701〜1763の英仏・英墺関係の変遷1問(250字以上300字以内)

問題数は35問です。
主に誤っているものを選ぶ問題、適切なものを選ぶ問題、空所補充問題、年代整序問題、論述問題などが出題されます。大問5は必ず論述問題になっています。
最後の論述に時間を割けるように、それまでの問題をスムーズに解けるようにしておきましょう。

●問題別の分析
・正誤判定問題
適切なものを選ぶ問題、誤っているものを選ぶ問題がメインで出題されます。
教科書や参考書の記述を正確に覚えていることが基本です。
プラスアルファとして用語集の記述にも目を通しておくと、より正確に選択肢を選ぶことができます。
出来事の因果関係や文化史であれば書籍の内容や功績の内容まで知っておく必要があります。

・空所補充問題
文脈などから判断して空所補充をしていく問題です。
一問一答で用語とその関連情報をおさえていれば答えることができます。

・年代整序問題年号を覚えているのが基本ですが、教科書や参考書の流れや因果関係もおさえておくことも重要です。年号暗記も突き詰めるとキリがないので、記述を正確に理解しておくことが一番得点につながります。

・論述問題
過去の出題は下記の通りです。(問題は要約しています)
文字数は250字以上、300字以内です。

・2024年度
フィリピンが第二次世界大戦後に独立を達成した政治的、経済的な経緯を論述
「銀」、「アギナルド」、「アメリカ=スペイン戦争」、「独立の約束」を使う。

・2023年度
1990年代南アフリカの社会変革について、17世紀半ば以降の歴史経緯ともに論述
「ケープ植民地」、「南アフリカ戦争」、「白人少数者」、「アフリカ民族会議」を使う。

・2022年度
6~10世紀の北アジア、中央アジアのトルコ系民族集団の興亡と移動について論述
「唐の建国」、「安史の乱」、「キルギス」、「パミール高原」、「イスラーム王朝」を使う。

・2021年度
1701年~1763年、フランスとオーストリアに対するイギリスの対外的立場はどのように変遷したか。
「スペイン」、「プロイセン」、「外交革命」、「フレンチ=インディアン戦争」を使う。

他の問題と同じように教科書や参考書の記述を正確に理解していることが基本です。
また、『荒巻の新世界史の見取り図』のような流れや仕組みの説明をわかりやすくしている参考書を利用して、理解度を深めていきましょう。

論述の練習は法学部の過去問を使いましょう。過去10年分程度に取り組むことをオススメします。
また、東京大学のような国立大学の過去問も練習になるかと思います。

早稲田大学対策のまとめはこちらです。

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