青山学院大学 教育人間科学部・心理学科の小論文対策
本記事では青山学院大学 教育人間科学部 心理学科の小論文対策について記載しています。
教育人間科学部 心理学科は共通テストと独自問題(小論文)の点数で合否判定をします。
共通テストの配点は英語(リーディング・リスニング)が100点、国語が100点であり、基準点が設けられています。基準点に達していない場合、小論文は採点されません。
小論文の配点は100点で、試験時間は90分です。
教育人間科学部心理学科の情報(個別日程)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点 |
2024 | 約15 | 323 | 277 | 49* | 5.7 | 共通テストの英語を50%圧縮したものが70.0点以上+総合点が221.5点以上 |
2023 | 約15 | 215 | 181 | 74* | 2.4 | 共通テストの英語を50%圧縮したものが68.0点以上+総合点が201.5点以上 |
2022 | 約15 | 287 | 245 | 51* | 4.8 | 共通テストの英語を50%圧縮したものが70点以上+総合点が221.0点以上 |
2021 | 約15 | 179 | 144 | 79* | 1.8 | 共通テストの英語を50%圧縮したものが65点以上+総合点が194.5点以上 |
*合格者数および合格最低点には補欠合格者も含みます。
●全体の傾向
大問は2つあり、小論文の形式は文章参照型と図表参照型です。
大問1は文章を読んでタイトルに関する問題、200字以内の論述、自分の考えを200字~400字以内で論述する問題で構成されており、大問2は図表をみて読み取れることと自分の意見をそれぞれ300字以内で論述する問題が出題されます。
●年度別の出題内容
出題年度 | 内容 |
2024年度 | ・大問1 (1)数学の問題 (2)数学の問題 1. 空所補充問題 2. 数学の問題に解答 3. 思考過程と考え方の共通点を800字以内で記述 ・大問2 『令和三年度消費者意識基本調査』のSDGsやエシカル消費に関する尋ねた項目から出題 図から読み取れることを300字以内、SDGsやエシカル消費に取り組む人を増やす方法として、どのようなことが考えられるかを300字以内で記述 |
2023年度 | ・大問1 (1)「あるパズル」入不二基義 (2)「論理的時間と予期される確実性の断言」J・ラカン 推理の仕方を400字以内で記述、俯瞰的な考察を400字以内で記述 ・大問2 高齢者の刑法犯検挙人数の罪名別構成比 読み取れることを300字以内、問1の解答の背景とそれに対して何ができるかを300字以内で記述 |
2022年度 | ・大問1 『『星の銀貨』の主題による三つの要素』永井均 著から出題 語句の記述、200字以内のまとめ、400字以内で自分の考えを記述 ・大問2 『地域社会の暮らしに関する世論調査』 300字以内で読み取ったことを述べる、300字以内で自分が興味をもった結果について論述 |
2021年度 | ・大問1 『足の裏に影はあるか?ないか?』入不二基義 著から出題 語句の記述、200字以内のまとめ、400字以内で自分の主張を論述 ・大問2 「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」300字以内で特徴を述べる、400字以内で変化予想を論述 |
●問題別の分析
大問1は文章を読んで3つの問いに答える問題です。
1問目はタイトルに関する語句の記述問題です。文章を読んで主題となるワードは何かを問われています。
2問目は文章内容を問いに沿った形でまとめる問題です。具体化がテーマになっているので、文章を読みながら段落や話の展開ごとに内容をまとめていくと書きやすいです。
3問目は自分の意見や立場を述べる問題です。1問目から順番に抽象度があがっていきます。3問目は文章で筆者が伝えたいことを理解していないと書くことができません。
大問2は図表を参照して2つの問いに答える問題です。
1問目は図表から読み取れることや特徴を述べる問題です。グラフや数字をみて際だった部分を洗い出し、それを言語化していきましょう。
2問目は1問目をふまえて今後の展開や自身の意見を述べる問題です。
図表と関連づけて自分の述べたいことを補強しつつ、あらたな視点を提供しても構わないという自由さもあります。あくまで論理展開を試されているので、内容が合っているかどうかを気にする必要はありません。
対策としてはまず小論文の参考書を通読して書き方を身につけた後に、過去問をつかって自力で書く→添削してもらう→再度添削をもとに推敲していくというプロセスで論述力をあげていきましょう。
他大学、他学部の文章参照型と図表参照型の小論文で実力をつけていくほか、現代文の問題を要約していくことも効果的です。
文章理解の抽象度をあげていく練習をしていくと大問1のような問題にも対応できます。
とにかく実際に文章に触れて、積極的に書いていかないと小論文の力はついていかないので、はやめに小論文の書き方を身につけて問題を解いていきましょう。
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