東洋大学(統一入試)の日本史対策

本記事では東洋大学 統一入試の日本史対策について記載しています。

東洋大学は判定型試験日が多様です。
・4教科型
日程(前期):2月8日・9日・10日・11日
特徴:4教科の合計点で合否判定

・3教科型、3教科ベスト2型
日程(前期):2月8日・9日・10日・11日
日程(中期):2月27日
日程(後期):3月5日
特徴(3教科型):3教科の合計点で合否判定
特徴(3教科ベスト2型):3教科の中で高得点の2科目で合否判定

・2教科型
日程(後期):3月5日
特徴:2教科の合計点で合否判定

日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
問題数、マーク数は約40個です。
内容の正誤問題、年代の並べ替え問題、文化史、史料問題、空所補充問題などが出題されます。
問題構成はどの日東駒専レベルの大学では典型的なものばかりなので対策しやすいです。
教科書や標準的な一問一答で対策していきましょう。

●問題別の分析
・内容の正誤問題
5つの文から適切なものや誤っているものを選ぶ問題、3つの文の正誤の組み合わせを選ぶ問題です。
教科書を中心に読んでいき、太字の用語だけを覚えていくというような中学生の勉強からは卒業して、前後関係や因果関係などにも注目してノートなどにまとめていきましょう。

例題を見て分析してみましょう。
2022年度の問題からです。
「桂庵玄樹は薩摩の島津氏にまねかれ『大学章句』を刊行するなど活躍し、のちの南学(海南学派)のもとを開いた。
→南学の祖は南村梅軒なので誤りです。

2021年度の問題からです。
農業人口が減ったため、米の生産量が不足し、1970年から米生産を増大させるための制度が導入された。
→減反制度が始まった年代で、米の生産は減少していったので誤りです。

2020年度の問題からです。
林家は林鵞峰の時に、大学頭に任じられ、代々幕府の教学をつかさどった。
→林鵞峰ではなく、林鳳岡なので誤りです。

以上からみてわかるように用語だけ覚えていることに意味はなく、その結果や内容についても理解、暗記していないと正解できません。

・年代の並べ替え問題
教科書や年号暗記の問題集、参考書を使って覚えていきましょう。
教科書や参考書を読んでいるときに、年号が出てきたらその出来事の名前と内容をノートにまとめていくことをオススメします。
史料から出来事を類推して並べ替える問題もあるので、史料にも目を通しておきましょう。

・空所補充問題
文章中の空所に適語を選択する問題ですが、こちらは教科書や一問一答を覚えていけば対応することができますし、基本的な内容なので落とせないです。

以上から東洋大学の日本史は下記の手順で勉強していくと効果的です。

教科書や流れを追うことができる参考書を中心に読み進め、用語は一問一答で覚えていきましょう。
太字などで強調された部分だけをチェックするのではなく、その内容と結果を正確に把握できるようにノートなどにまとめ、いつでも見返せるようにしてください。

年号暗記は専用の参考書、問題集をやったり、教科書、参考書を読んでいるときに出てきた年号をノートなどにまとめて覚えるという方法で攻略していきましょう。

インプットだけでなく、『日本史 基礎問題精講』などの問題集を使ってアウトプットを欠かさないようにしてください。

以上が終わったら直近3年分の過去問を解き、曖昧になっている部分をつぶしていきましょう。