上智大学(文学部英文学科・共通テスト併用方式)の大学独自試験対策(英語)

本記事では上智大学文学部英文学科(共通テスト併用方式)の大学独自試験対策(英語)について記載しています。

文学部英文学科の共通テスト併用方式は共通テスト+独自試験の点数で合否判定されます。

・共通テスト英語:50点
*英語はリーディングとリスニング
・共通テスト国語:50点
・共通テスト地歴公民(日本史B、世界史B、地理B、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目):50点
・英語適性検査(英語長文読解とその内容に基づく英語小論文により、理解力・思考力・表現力を問う):100点

大学独自試験の試験時間は75分です。

●全体の傾向
長文読解とライティングの計2題で構成されています。
長文読解は約1000語の文章で、ライティングは指定の語数内で答えるものです。
長文読解はパラグラフごとに設問があり、ライティングは長文の内容を盛り込んだ文章を書くように要求されます。

●長文読解(大問1)
設問はパラグラフごとにあります。

文章が1つしかないとはいえ長いため、普段から1000語程度の文章を読んでいくようにしましょう。
単語は一般的な受験レベル(『ターゲット1900』、『システム英単語』など)を覚えておけば対応できます。

単語のレベルが高いというよりは、構造や文と文の関係性をつかむのが難しいため、多読をする前に英文解釈を入念にやり、構文を瞬時に把握できるようにしましょう。

抽象度が高い設問は頭の中で具体化して回答するようにします。
「つまり何を言いたいのか」ということを常に念頭に置きながら長文読解の演習をすると、抽象度の高い設問に対処しやすくなります。

問題の種類は下記の通りです。
・下線部の意味を答える(文脈判断)
・空所補充(文脈判断)
・理由や当てはまるもの、代名詞の内容、文中の人物などが何を言いたいのかを判断するものなど
・全体の内容一致問題


具体化するためには単語や熟語などの語彙力が十分にあり、文法や語法を理解したうえで英文解釈を丁寧にこなしていく必要があります。これができてから多読にうつり、解答力をあげていきましょう。

●ライティング(大問2)
2021年度は200ワード程度での論述、2022年度は120ワード以内での論述でした。
あるテーマについてどう考えるのかを本文の内容に則して書く問題や小学生にもわかるように文章の内容を説明する問題が出題されています。

大問1から一貫して長い文章を抽象化して、それをまた具体的かつ簡潔に説明したり論じたりする能力が問われています。

いきなり書き始めるのではなく、まずは構成をメモしていきます
ライティングで本文の内容に関連した問題が出されるわけですから、はじめに大問2をみてから長文を読み始めた方がいいでしょう。

また、文章中のワードを使うようにして、スペルミスなどは最大限防ぐようにしていきます。
難しい表現を使う必要はなく、題意を満たせばいいわけですから、日本語だと英語にするのが難しそうな表現でも簡単な表現に言い換えられないか検討しましょう。

試験時間が75分なので長文が40分、ライティングが25分、見直しが10分という時間配分が目安となります。思っているより時間がないので、過去問演習を欠かさずにやりましょう。

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