上智大学 文学部英文学科(共通テスト併用方式)の英語対策
本記事では上智大学文学部英文学科(共通テスト併用方式)の英語対策について記載しています。
文学部英文学科の共通テスト併用方式は共通テスト+独自試験の点数で合否判定されます。
テスト区分 | 教科 | 科目 | 配点 |
共通テスト | 外国語 | 英語(リーディング・リスニング) | 50点 |
国語 | 国語 | 50点 | |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治・経済」から1科目 | 50点 | |
大学独自試験 | 英語適性検査 | 英語長文読解とその内容に基づく英語小論文により、理解力・思考力・表現力を問う | 100点 |
大学独自試験の試験時間は75分です。
文学部英文学科の入試情報(共通テスト併用方式)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 第1次受験者数 | 最終合格者数 | 競争率 |
2024 | 37 | 386 | 370 | 150 | 2.0 |
2023 | 37 | 364 | 354 | 140 | 2.1 |
2022 | 37 | 418 | 400 | 120 | 2.5 |
2021 | 37 | 476 | 456 | 110 | 2.6 |
2020 | 57 | 602 | 588 | 145 | 2.7 |
*2021年度から新形式に変わっています。
各項目の傾向と対策
2024年度 | |
1 | ・リーディング 1. 空所補充問題 2. 内容を説明する文を選ぶ 3. 下線部の意味に最も近いもの 4. 下線部の日本語訳 5. 下線部と最も近い用法 6. 記述説明問題(50字以内・日本語) 7. 空所補充問題 8. 空所補充問題 9. 下線部の日本語訳 10. 下線部の日本語訳 11. 抜き出し問題(記述) 12. 下線部の意味 13. 下線部の意味 14. 下線部の具体例(記述) 15. 内容一致 |
2 | ・ライティング 自由英作文(60語以内) |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
1 | ・リーディング 1. 空所補充問題 2. 下線部の日本語訳 3. 内容一致 4. 下線部の意味 5. 下線部の意味に最も近いもの 6. 下線部の内容 7. 抜き出し問題(記述) 8. 抜き出し問題(記述) 9. 下線部と反対の意味 10. 内容に関する問題 11. 下線部の大意 12. 下線部の言い換え 13. 下線部に入るもの 14. 下線部の日本語訳 15. 下線部の意味に最も近いもの 16. 空所補充問題(記述) 17. 下線部に入るもの 18. タイトル選択問題 | ・リーディング 1. 下線部の意味 2. 内容に関する問題 3. 下線部の意味 4. 空所補充問題 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 10. 内容に関する問題 11. 内容に関する問題 12. 内容に関する問題 13. 内容に関する問題 14. 下線部に入るもの 15. 内容一致 | ・リーディング 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 内容に関する問題 5. 内容不一致 6. 内容に関する問題 7. 内容不一致 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 10. 下線部の意味 11. 下線部の意味 12. 内容に関する問題 13. 下線部の意味 14. 内容に関する問題 15. 内容一致 |
2 | ・ライティング 自由英作文(50語以内) | ・ライティング 自由英作文(120語以内) | ・ライティング 自由英作文(200語以内) |
●全体の傾向
長文読解とライティングの計2題で構成されています。
長文読解は約1000語の文章で、ライティングは指定の語数内で答えるものです。
長文読解はパラグラフごとに設問があり、ライティングは長文の内容を盛り込んだ文章を書くように要求されます。
●長文読解(大問1)
設問はパラグラフごとにあります。
文章が1つしかないとはいえ長いため、普段から1000語程度の文章を読んでいくようにしましょう。
単語は一般的な受験レベル(『ターゲット1900』、『システム英単語』など)を覚えておけば対応できます。
単語のレベルが高いというよりは、構造や文と文の関係性をつかむのが難しいため、多読をする前に英文解釈を入念にやり、構文を瞬時に把握できるようにしましょう。
抽象度が高い設問は頭の中で具体化して回答するようにします。
「つまり何を言いたいのか」ということを常に念頭に置きながら長文読解の演習をすると、抽象度の高い設問に対処しやすくなります。
問題の種類は下記の通りです。
・下線部の意味を答える(文脈判断)
・空所補充(文脈判断)
・理由や当てはまるもの、代名詞の内容、文中の人物などが何を言いたいのかを判断するものなど
・全体の内容一致問題
具体化するためには単語や熟語などの語彙力が十分にあり、文法や語法を理解したうえで英文解釈を丁寧にこなしていく必要があります。これができてから多読にうつり、解答力をあげていきましょう。
●ライティング(大問2)
指定後数内で本文と関連させて英作文を書く問題です。
各年度のテーマは下記の通りです。
年度 | テーマ |
2024 | あなたの現在のライフスタイルが持続可能なのかどうか(60語) |
2023 | 人文系の学問がどのように実用的な目的を果たしうるのかを示す人類の教訓(50語) |
2022 | 世界の食糧問題に関する歴史的問題を小学生に対して説明する(120語) |
2021 | インターネットの利点と欠点(200語) |
2023年度から問題文が英語に変わっています。
大問1から一貫して長い文章を抽象化して、それをまた具体的かつ簡潔に説明したり論じたりする能力が問われています。
いきなり書き始めるのではなく、まずは構成をメモしていきます。
ライティングで本文の内容に関連した問題が出されるわけですから、はじめに大問2をみてから長文を読み始めた方がいいでしょう。
また、文章中のワードを使うようにして、スペルミスなどは最大限防ぐようにしていきます。
難しい表現を使う必要はなく、題意を満たせばいいわけですから、日本語だと英語にするのが難しそうな表現でも簡単な表現に言い換えられないか検討しましょう。
試験時間が75分なので長文が40分、ライティングが25分、見直しが10分という時間配分が目安となります。思っているより時間がないので、過去問演習を欠かさずにやりましょう。