青山学院大学(経営学部A方式・B方式)の英語対策【2021年度から】

本記事では青山学院大学経営学部(A方式・B方式)の英語対策について記載しています。

A方式、B方式ともに共通テストと大学の独自問題の総合点で合否を判定します。

●A方式
・共通テスト
英語(リーディング・リスニング):50点
国語(国語):100点
地歴公民、数学(日本史B、世界史B、地理B、政治経済、数学ⅠA、数学ⅡBのうち1科目):100点

・独自試験
英語:150点(試験時間:90分)

●B方式
・共通テスト
英語(リーディング・リスニング):50点
数学(数学ⅠA、ⅡB):100点
地歴公民、国語(日本史B、世界史B、地理B、政治経済、国語のうち1科目):100点

・独自試験
英語:150点(試験時間:90分)

独自試験(英語)の目標得点率は75%~80%以上に設定して勉強しましょう。

●全体の傾向
長文読解①、和文英訳、長文読解②、長文読解③(下線部の語句の言い換え)、長文読解④(資料付き)という構成です。
長文1つが長い上に、最後には150字以内の論述(日本語)があるため、時間が厳しいです。
語彙のレベルや文章自体のレベルは標準的なので一見すると、そこまで難しくないと思うかもしれませんが、過去問を解くと、その難しさに気づくと思います。

●大問1(長文読解①)
約1000語の長文です。設問は空所補充問題、整序問題、下線部の意味の問う問題、内容一致(不一致)問題、指示語の内容を選ぶ問題、タイトル問題、英文和訳問題などで構成されています。問題数は10問+英文和訳です。

設問は私立大学で出題される典型的な問題ですが、1000語を超える長文であるため素早く問題を解いていかないと間に合いません。

前後関係の把握、対比構造の把握、書かれていることの抽象化などを意識して読んでいきましょう。
普段から何となくではなく「なぜそれが答えになるのか」を言語化する練習をしてください。

文中の整序問題は文意から推測することが難しいため、文法的にある程度かたまりを作ってから並べ替えていきます。
・前置詞のあとは名詞
・接続詞のあとはSVもしくは分詞でbe動詞省略
・イディオムのかたまり
など、語句の一つ一つを手がかりにして回答していきます。

英文和訳問題は、英文の構造を見抜いた上で、ポイントとなりそうなところ見抜き、「ここがポイントだってわかってますよ」ということを示すような和訳にする必要があります。
また、直訳したような日本語は避けて、長文の中で意味が通じるような訳にしましょう。

●大問2(和文英訳)
和文英訳の問題が1題出ます。
日本語にそのまま英語をあてはめて行くような文にすると、かなり不自然なので、「つまりどういうことなのか」を考えて、抽象化した上で平易な表現で書けないかを検討しましょう。

●大問3(長文読解②)
大問1と同じく1000語を越える長文読解です。
設問は内容理解を問う問題で、問題数は10問です。

初めから順番に内容理解の確認問題が設置されていますので、全文を1回すべて読んで答えるという方法だと時間がかかってしまいます。

設問のレベルは標準的であるため、長文の長さが大きな壁となります。
普段から1000語程度の文章を読んで回答する練習をしておきましょう。

●大問4(長文読解③:下線部の言い換え)
850~900語ほどの長文読解です。
文章中にある語句に下線が引かれているので、それの言い換えを選択する問題です。問題数は10問です。

文脈から推測して意味を考えます。
3択のうち、まったく違う選択肢が1つあるため、実質2択だと考えると難易度は高くないですので素早く解いていきましょう。

●大問5(長文読解④:資料付き)
500~600語ほどの長文と資料を参照しながら回答する問題です。
最後の問題は長文や資料などをもとに150字以内の日本語で論述する問題があります。

選択問題は簡単な計算はあるものの、おおむね典型的な読解問題です。

最後の論述問題の内容は下記の通りです(要約して書いています)。
・2021年度
テレワークを利用したいと思っている人の変化を理由付きで150字以内の日本語で論述。

・2022年度
AIやロボットなどに代替されず、かつ雇用が増える職業はどういうものかを理由付きで150字以内の日本語で論述。

論述の構成としては下記のような例があげられます。

①自分の意見を述べる
②①の理由を資料の情報などを使いながら説明する

シンプルですが、150字では思っているより長く書くことができません。
簡潔に、問題の条件を満たしながら書いていきましょう。

全体として現状の世界や日本で問題や課題となっていることがテーマになることが多いです。
受験勉強だけではなく、世の中のメイントピック(特に経済、経営に関すること)に注目しながら生活してほしいと思います。