英語の偏差値が55未満である理由

英語の偏差値がいつまでたっても偏差値55未満にとどまってしまう理由は何でしょうか?

学部によって異なりますが55前後はある程度余裕をもって日東駒専に合格できるレベル+GMARCHに挑戦できるレベルであるため、重要な指標になります。

しかし、割と英語の勉強しているはずなのに、なかなか偏差値55までいかない受験生も多いと思います。

本記事では英語の偏差値が55未満の受験生は何をしたらいいのかをお伝えします。

原因1 高校受験の勉強法を続けてしまっている

高校受験の場合、英語の勉強といえば学校や塾から渡された教材をひたすらやっていれば、いつのまにかそれなりに成績が伸びているということが多かったと思います。

高校受験は自分から単語を覚えたり、複雑な文法の知識を自分でまとめるという経験がないままでもある程度のレベル(偏差値55~60)の高校は受かってしまうのです。

単語については、中学レベルだとどれも頻出で文法問題や長文読解で何回も登場するため、問題を解くだけでも勝手に覚えてしまっていることが多いので、単語帳の単語をひたすら覚えていくという機会が少なくなります。

文法問題についても、わざわざまとめて覚えなければいけない事項は少ないため、こちらも問題をひたすら解いていれば解決できます。

しかし、大学受験の場合は頻出の単語があってもそれだけでは不十分で、文法だけでなく語法や熟語まで覚える必要があるため、問題を解いて解決するには無理があります。

高校受験の勉強法を続けていると当然対応できなくなります。
単語帳や熟語集を何回も反復する、整理して覚えなければいけない文法や語法はノートなどにまとめて何回も目を通すということをする必要があります。

原因2 単語や文法、語法、熟語の覚え方が甘い

原因1を解決できていたとしても、次に覚え方が甘いという問題があります。

単語、熟語を「見れば何となくわかる気がする」や「単語帳を3~5回程度やった」程度の人はかなり覚え方が甘いです。

例えばdogやcatをみて、意味を思い出すのに時間がかかってしまう人はいないかと思います。
しかし、exaggerateやappropriateなどはどうでしょうか?

dogやcat並のスピードで意味を言えますか?
思い出すまでに時間がかかってしまう、そもそも意味が思い出せない受験生は覚え方が甘いです。

単語帳は最低でも30回は繰り返してください。本当は回数などは決めずに、dogやcatレベルになるまで反復し続けるのですが、回数を決めるとするならば30回あたりかと思います。

文法や語法についてですが、問題を解いてよく理解ができない文法事項は参考書をみるなり、人に聞くなりして理解しようとしていますか?

語法は、例えば後ろに動名詞をとる動詞、不定詞をとる動詞などを整理して覚えていますか?
そして、例えばgive up to doやrefuse ingなどを見たら、即座に違和感を感じるレベルまで反復できていますか?(give upは後ろにingをとり、refuseは後ろにto doをとります)

原因3 スキマ時間をほとんど有効活用できていない

偏差値が高い受験生はスキマ時間を有効活用しますし、活用するのが当たり前になっています。

しかし、偏差値が55に届かない受験生はそもそもスキマ時間を勉強のことを考えなくてもいい時間ととらえており、たとえスキマ時間に単語帳などを開いていてもあまり集中していません。

以下のチェック項目を確認してみてください。
・朝起きたときに前日に覚えた単語などの復習をしている
・学校までの移動中は常に何かを覚えている
・寝る前などにその日に覚えたことを再確認している

これらの項目をやっていなければ、スキマ時間を有効活用できていません。

中には「これだと一日中勉強していることになるじゃないか!」と驚く受験生もいるかと思います。
そうです。一日中勉強してください。3週間程度続けていれば習慣化されます。

結論 基本をおろそかにしている

渡されたり、指示された問題集だけをわけもわからず解いている、単語などの暗記物をおろそかにしている、家や自習室、塾などで勉強するだけでスキマ時間を有効活用できていないという受験生は偏差値55以上に到達することが基本的にできません。

進学校でもない限り、これらの受験生としての基本姿勢を実行している生徒が少なかったり、推薦で進学する高校生がほとんどで、そもそも受験生がいなかったりします。

進学校では、この基本姿勢はわざわざ身につけるものではなく、当たり前の状態になっており差が開いていくばかりです。

文系、理系問わず英語を勉強する必要がありますので、はやくこの姿勢を習慣化して大学受験生としての基本姿勢を身につけるようにしましょう。