明治大学(国際日本学部)の世界史対策

本記事は明治大学国際日本学部の世界史対策について記載しています。

国際日本学部の世界史の試験時間は60分で、配点は100点満点です。

目標得点率は80%以上に設定して勉強しましょう。

●全体の傾向
2018年度から2022年度まで実際に解いて調査しています。
問題数は全部で5~6問です。(年度によって異なります)

語句の記述問題、選択問題、地図問題、英語問題、論述問題で構成されています。
英語問題(問題の文章が英語で書かれています)が目を引きますが、すべて読解する必要はなく、読解するにしても国際日本学部の英語対策をしていれば難なく読めます。
中でも難易度の高い問題は地図問題で、国の正確な位置が頭に入っていないと解けません。

論述問題は用語を3行程度で説明する問題です。
「○○を説明しなさい」という形式で、2018年度は用語が指定されていますが、2019年度から用語の指定がなくなり、かなり大雑把な出題となっています。

●語句の記述問題
文章中の下線部に関する用語や空所に入る言葉を記述する問題です。
問われる語句のレベルは基本的に教科書レベルなので、失点は避けたいところです。
漢字で書く問題も出題されるので、書けるように練習しておきましょう。

1~2問程度の割合で「英語で書きなさい」という問題が出題されます。
過去の出題としては、Cold War(冷戦)やplantation(プランテーション)、manufacture(マニュファクチュア)など世界史でしか目にしない単語ではなく、英語の受験対策をしていれば覚えているはずの単語ばかりなので、特別な対策は不要です。

●選択問題
語句を選ぶ問題や正誤問題がメインです。
選択肢が英語の問題もありますが、こちらも特別な対策は不要です。

どの大学でも頻出の年代の並べ替え問題が出るので、年号も覚えてください。

語句問題と同じでどれも基本的に教科書レベルです。

●地図問題
決まった問題が出るわけではなく、年度によって形式が異なります。
2018年度
文章が説明する島(諸島)が存在する地域を地図から選ぶ。ない場合はZを選択する。

2019年度
単問が3つあり、それぞれで問われている地域を地図から選ぶ。

2020年度
3つの文章があり、それぞれが指す場所について東経の度数が小さい順に並べたときに、どの順序になるか。
3つの文章があり、それぞれが指す場所について北緯の度数が小さい順に並べたときに、どの順序になるか。

2021年度
日本軍が占領もしくは戦地とした場所について、メルカトル図法の世界地図上で、東京から真北に伸ばした半直線を、東京を中心に時計回りに回転させたとき、どの順番で触れていくか。

2022年度
指定の出来事が起きた国々を、東経の経度が小さい順に並べたときに、正しい順序はどれか。
指定の出来事が起きた、黒海に面している国から始めて、下線部の隣国を時計回りにたどるときにどの順番になるか。

以上のように、国だけではなく島(諸島)も含めて正確な位置が頭に入っていないと回答することができません。教科書や資料集を使用して、確認しておきましょう。

●英語問題
問題の文章や選択肢が英語で書かれているだけで、形式は他の大問と同じです。
簡単な読解をする必要がある問題も出題されますが、国際日本学部の英語で出題される文章の方が難しいので、引っかかることはないと思います。

●論述問題
用語について3行以内で説明する問題です。
2018年度
南北戦争について(語句指定あり)

2019年度
三・一独立運動について

2020年度
シーア派について

2021年度
公民権運動について

2022年度
国共内戦について

この用語の何について書くという指定はなく、大雑把な出題となっているので、書き方に困ると思いますが、用語のルーツ(原因)、経過、結果を簡単にまとめるようにしましょう。
例)公民権運動についてだったら、アメリカにおける黒人差別撤廃運動であること、アフリカ諸国の独立やベトナム反戦運動などの影響があったこと、若者を中心に高揚したことなどを盛り込んでおけば点数になるかと思います。