学習院大学(法学部・コア試験)の国語対策

2023年6月26日

本記事では学習院大学の法学部・コア試験の国語対策を記載しています。

学習院大学はコア試験とプラス試験があり、コア試験が従来通りの学部別の個別試験で、プラス試験は他学部のコア試験で選抜をおこなう試験です。

プラス試験は同一学部を2回受験することができたり、試験日選択の幅ができるなどのメリットがあります。

法学部・コア試験の国語の試験時間は60分で、配点は100点満点です。

目標得点率は80%以上に設定して対策していきましょう。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
漢字問題、現代文、古文の3題で構成されています
知識で回答できる問題が多いため、知識問題で可能な限り点を稼ぎ、読解で差をつけるという戦略になります。
現代文の読解、古文の読解ともに理解しにくい内容であることは少なく、内容理解を問う問題でも大きな失点は許されません。

●大問1(漢字問題)
問題数は5問です。すべて傍線部のカタカナを漢字に直す問題となっています。
難しい漢字は特になく、標準的な漢字問題集を使用していれば対応できます。

●大問2(現代文)
2017年度~2022年度の出典は下記の通りです。

2017年度:吉本光宏『陰謀のスペクタクル』
2018年度:阪本俊生『ポスト・プライバシー』
2019年度:立木康介『露出せよ、と現代文明は言う』
2020年度:井上智洋『人口減少社会の未来図』
2021年度:森本あんり『異端の時代』
2022年度:河野哲也『境界の現象学』

設問は四字熟語を完成させる問題、空所に入る語を選択する問題、空所に入る漢字を書く問題、文章の内容に関する選択問題、文章から指定の語数で抜き出す問題、内容一致問題で構成されています。

上記の設問の中でも四字熟語問題・空所に入る語を選択する問題・空所に入る漢字を書く問題については全問正解を狙いたいところです。

知識問題や空所の前後で簡単に推測できる問題を全問正解した状態で、いかに文章の内容を問う問題で差をつけられるかが合否をわけます。

文章内容を問う問題は指定されている傍線部の言っていることをどれだけ理解しているかが重要です。つまり、著者は各語、各フレーズをどのように定義しているのかを明確にするプロセスが必要ということです。

設問で聞かれていることと傍線部の内容を明確にして、ある程度自分の言葉で整理した状態で選択肢や記述を確認していきます。

法学部・コア試験の国語は問題によって「明確にこれだ」と定まりにくい問題もありますので、消去法をつかってありえない選択肢を削っていく作戦で解いていきましょう。

大問3(古文)
2017年度~2022年度の出典は下記の通りです。

2017年度:『大鏡』
2018年度:『蜻蛉日記』
2019年度:『沙石集』
2020年度:『曽我物語』
2021年度:『今昔物語集』
2022年度:『狭衣物語』

設問は現代仮名遣いにする問題、語句の意味を問う問題、文法問題、本文の内容を問う問題、文学史で主に構成されています。

設問の大部分が知識問題で構成されているので、読解問題演習も重要ですが、まずは単語暗記、文法の理解と暗記、文学史に注力していきましょう。
覚えていれば簡単に解ける問題は差がつかないので落とすわけにはいきません。

文学史の問題は出典の作品が成立した年代の前後に成立した作品を選択する問題です。
年表などで成立年代をまとめたものを覚えていきましょう。

暗記物を済ませてしまえば、知識問題での失点もおさえられるうえに、読解力も向上します。
文章の内容は理解しやすいものが多いので、高得点を狙えますし、現代文がそこまで得意じゃない人は満点を狙っていかないと厳しい勝負になるでしょう。

学習院大学法学部(コア試験)の英語対策はこちらです。
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