学習院大学(法学部・コア試験)の英語対策

2023年6月26日

本記事では学習院大学の法学部・コア試験の英語対策について記載しています。

学習院大学はコア試験とプラス試験があり、コア試験が従来通りの学部別の個別試験で、プラス試験は他学部のコア試験で選抜をおこなう試験です。

プラス試験は同一学部を2回受験することができたり、試験日選択の幅ができるなどのメリットがあります。

法学部・コア試験の英語の試験時間は90分で、配点は150点満点です。

目標得点率は80%以上に設定して勉強していきましょう。

各項目の傾向と対策

全体の傾向
大問はぜんぶで7題です。
長文問題が2題、長文の空所補充が1題、文法・語法・熟語問題が1題、正誤問題が1題、対話文の空所補充が1題、和文英訳問題が1題という構成です。
長文の内容や問題のレベルは標準的といえますが、その分合格最低点はかなり高いです。
1問もミスをしないという気持ちで勉強をしないと他の受験生に競り負けてしまうでしょう。
90分で大問を7個処理する必要があるので、時間配分に気をつける必要があります。
また、私立大学で典型的な選択問題のほか、記述問題も出るので過去問演習は必須です。

●大問1、2(長文問題)
長文問題の設問は下線部の意味に最も近いものを選ぶ問題、空所補充、下線部の指す内容として最も近いものを選ぶ問題、語句の整序問題、下線部和訳、言い換え表現の選択、内容一致などが主な形式です。

私立大学であれば、基本的にどこでも出題されるような典型的な問題がたくさんあります。
すべての問題に共通していえることは、文章内容の理解度の高さを問うているということです。

文章を満足に読むことができれば容易に解答できる質問がたくさんあります。
文章を読むときに字面だけでなく、「これはつまりどういう意味なのか?」という視点をもって長文演習をしましょう。

語彙のレベルは標準的で、『ターゲット1900』や『システム英単語』など標準的な単語集を仕上げておけば少なくとも語彙のレベルでは文章を読めないということはなくなるでしょう。
また、わからない単語に出くわしたとしても文脈で意味がとれるか、直接問題と関係なければ気にする必要はありません。

下線部和訳はすべての文を和訳するのではなく、はじめの訳が書かれており、それに続く形で和訳していきます。こちらも英文解釈をこなしていれば、そこまで難しいものではありません。
頭の中だけで和訳するのと、実際に書いて和訳するのとではかなり差があるので、必ず実際に書いて、意味の通じる日本語文を作れるように練習しましょう。

●大問3(長文の空所補充)
文法や語彙、熟語の知識をいかして長文中の空所に入る適切な表現を選ぶ問題です。
こちらもまた標準的で、覚えてたり、理解してさえいればすぐに答えがわかります。
howeverやthoughなどの接続詞、接続副詞もあるので、文章の論理展開を追えるようにしましょう。

●大問4(文法・語法・熟語問題)
大問3と同じように文法・語法・熟語などの知識を求められています。
『ネクステージ』などの標準的な問題集で学べることで解くことができるので、何冊も何冊もやらないで1冊をしっかり仕上げるようにしましょう。

●大問5(正誤問題)
正誤問題は確実な知識が求められるため、多くの受験生が苦手とする問題ですが、わかりにくい問題はそこまでなく、標準的な問題集をやっていれば対応できます。

・正誤問題でよく出題されるパターン
☆単数・複数の間違い
☆熟語の前置詞が違う
☆動名詞、to 不定詞の間違い
☆自動詞・他動詞の間違い
☆主語が違う
☆時制が違う
☆冠詞のミス


大問6(対話文の空所補充)
2人の対話の流れから空所に入る語句を選ぶ問題です。
設問が5つあり、それぞれすべて2人だけの会話なので、答えが容易に決まります。
この項目はできれば満点を狙いたいところです

●大問7(和文英訳問題)
2020年度までは指定語句から始まる和文英訳問題でしたが、2021年度の問題は空所に日本文に合う英語表現を記入するという問題でした。
形式は変わってもやることは同じで、和訳されていない部分を探して、そこを英訳するだけです。
単語も表現も意味はわかるけど、書けと言われると自信がないというタイプの人は対策に苦労するでしょう。
ただ、英訳することが難しい日本語が含まれているわけではなく、そのまま単語集や熟語集に記載されているような表現が多いです。

例えば、2020年度の問題ですが、「他人の悪口を言うのは失礼だ」という和文があり、Itで始まっています。
Itから始まるということはIt is … to 動詞の原形を使うんだなと見抜き、「~の悪口を言う」はspeak ill of、「失礼だ」はimpoliteやrudeを使うということを知っていれば、これを適切な順番にするだけです。
It is impolite [rude] to speak ill of others.とすれば正解でしょう。
it isの構文は中学レベルなので、学習院大学を受験する人であれば普通に知っていることでしょう。

全体的に問題数が多く、時間は厳しいですが、標準的な対策をしていれば難なく対応することができます。ただ、それくらいのレベルだからこそ高得点を取らないと合格できないということでもあります。
英語の配点が一番高いので、ここで圧倒的な高得点をとれるように対策していくのが得策でしょう。

学習院大学法学部(コア試験)の国語対策はこちらです。
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