近畿大学(A日程)の英語対策

本記事では近畿大学A日程の英語対策について記載しています。
*医学部は除きます。
近畿大学(A日程)の英語の配点は100点満点で、試験時間は60分です。
目標得点率は80%以上に設定して勉強していきましょう。
各問の傾向と対策
| 大問 | 内容 | 設問数 | 解答番号(マーク数) |
| I | 会話文の空所補充 | 6問 | 1 〜 6 |
| II | 文章中の空所補充 | 6問 | 7 〜 12 |
| III | 文法・語法問題 | 8問 | 13 〜 20 |
| IV | 同意表現選択 | 4問 | 21 〜 24 |
| V | 定義語選択 | 5問 | 25 〜 29 |
| VI | 整序英作文 | 4問 | 30 〜 37 |
| VII | 長文読解 | 7問 | 38 〜 45 |
●全体の傾向
大問は全部で7題、問題数は45問です。
会話問題、長文の空所補充問題、文法・語法問題、英文の意味に近いものを選ぶ問題、定義と英文の空所にあてはまる表現を選ぶ問題、整序問題、長文読解という構成です。
長文読解の割合がかなり低く、多種多様な問題を短時間で処理していく能力が問われています。
大問別の傾向と具体的な対策
1. 会話文・空所補充(大問I・II)
会話独特の表現(決まり文句)というよりは、「前後の文脈から論理的に正解を導く力」が求められます。
対策: 2024年度の「犬の里親探しの会話」 や、2025年度の「誕生日の計画」 のように、日常的なトピックが多用されます。代名詞や接続詞に注目し、誰が何について話しているかを素早く整理しましょう。
2. 文法・語法・熟語(大問III・IV)
ここでの失点は致命傷になります。
傾向: 不定詞、分詞、仮定法、比較など、高校レベルの重要文法が網羅的に出題されます。
対策: 「despite(前置詞)とeven though(接続詞)」 の使い分けや、「finish ~ing」 といった動詞の語法を完璧に暗記してください。大問IVの同意表現では「take to ~(〜し始める)」 や「do away with(〜を廃止する)」 などの重要熟語が頻出です。
3. 単語の定義(大問V)
近大特有の設問です。
傾向: 「happening every year = annual」 や「essential = indispensable」 のように、単語の意味を英語の説明文から判断します。
対策: 単語帳で日本語の意味だけ覚えるのではなく、その単語の「核心的な意味(イメージ)」を捉える練習をしましょう。
4. 整序英作文(大問VI)
傾向: 文法知識と構文力を同時に問う形式です。
対策: 比較構文(The + 比較級…) や、形式主語・目的語の構文(It is… for ~ to…) がよく狙われます。選択肢から「熟語」や「構文」のカタマリを先に見つけるのがコツです。
5. 長文読解(大問VII)
傾向: 消費主義、環境問題、教育、歴史など多岐にわたります。2025年度には「ピアジェの認知発達段階説」 のような学術的な内容も登場しました。
対策: パラグラフごとの内容一致問題がメインです。本文を全部読んでから解くのではなく、「一段落読むごとに、その段落に関する設問を解く」スタイルが最も効率的です。
合格に向けた戦略アドバイス
時間配分を死守する: 60分で大問7つはかなりタイトです。知識問題(III, IV, V)は1問30秒〜1分以内、整序(VI)は2分以内で解き、余った時間を配点の高い長文(VII)に残す練習をしてください。
標準問題を確実に: 難問で差はつきません。文法問題集(『Next Stage』や『Vintage』等)に載っている標準レベルの知識を「100%」に仕上げることが合格圏内への近道です。
「言い換え」に敏感になる: 近大の設問は、本文中の単語を別の単語(類義語)に言い換えて選択肢を作ることが多いです(例:reveal = bring to light)。
過去問を解く際は、間違えた問題が「単なる知識不足」なのか「時間不足による焦り」なのかを分析してみてください。
●大問1(会話問題)
会話問題はAとBの2つあり、問題数は6問です。
会話表現を問われることはなく、空所の次の文を読んで話しの流れを推測することによって解くことができます。
実際に会話に参加しているという設定で読んでいくと正答を判断しやすくなります。
●大問2(長文の空所補充問題)
問題数は6問です。
長文中の空所に選択肢の中から適切な単語を入れていく問題です。
長文を読む前に選択肢の単語を名詞、動詞、形容詞などにわけ、さらに名詞を単数形と複数形にわけ、動詞に3人称のSがついているかついていないかを判断していきます。
単語によっては動詞の過去形なのか過去分詞なのかが、それだけではわからないのもあるので、いったん保留にしておきます。
次に文章を確認していきます。
文脈ですぐにわかるものは即答し、即答できないものは文法的にありえない選択肢をけずったうえで回答していきましょう。
●大問3(文法・語法問題)
問題数は8問で、空所に入る語句を4つの選択肢から選ぶタイプです。
文法は代名詞、接続詞、前置詞、否定など理解が曖昧になりがちな事項や関係詞、分詞などの頻出の事項もあります。語法の出題も多く、文法だけに集中しても点がとれません。
難易度は標準的ですが、『ネクステージ』などの問題集(特に文法と語法)を1冊完璧に仕上げておくことが必要です。イディオムはここでは出題されません。
少なくとも8問中6問正解を狙っていきましょう。
●大問4(英文の意味に近いものを選ぶ問題)
例に出されている文を言い換えたときに、もっとも意味の近い英文を選ぶ問題です。
イディオムの意味を別の表現で書いてある文が頻出なので、基本的なイディオムとその意味は確実におさえておきますしょう。
その他、so…thatの言い換えなど、言い換え問題でよくでる表現も出題されます。
●大問5(定義とその定義をもち、英文の空所にあてはまる表現を選ぶ問題)
問題数は5問です。
(a)と(b)があり、(b)には空所のある英文が書かれており、(a)には(b)の空所にあてはまる単語の定義が書かれています。(b)の空所にあてはまる単語を(a)をヒントに4択から選ぶという問題です。
語彙力があれば定義だけで選ぶことができますが、問題によっては文を確認しないと答えられないものもあります。
定義を確認する→選択肢を見る→まだ答えられないのであれば文を確認するという手順で解くと効率がいいです。
答えとなる語彙のレベルが高い場合がありますが、これは消去法で確定することができます。
*例えば英検準1級レベルの単語”commence”「始める」が正解となった問題があります。
●問題6(整序問題)
問題数は4問です。
日本文をヒントに語句を並べ替える問題です。
難易度は標準的ですが、整序問題だけを並べた問題集を1冊仕上げておくと安心です。
加えて典型的な例文を暗唱しておくと鬼に金棒です。
●問題7(長文読解)
問題数は7問です。
文章は500語程度で、段落ごとに問題があり、内容に一致、もしくは不一致のものを選ぶ問題と本文全体の内容に一致、不一致のものを選ぶ問題があります。
文章を読む前に段落に番号を書いておくと回答する時間が速くなります。
段落ごとに設問にあたり、選択肢を1つずつ検証していきましょう。
「こんなことが書いてあった気がする」のような曖昧な根拠ではなく、「ここにこう書いてあるから」と確実な根拠をもって答えてください。
標準的な単語集、『ネクステージ』をはじめとした文法・語法・イディオムなどを網羅した問題集、基礎的な英文解釈と英語長文の読解演習を積んでいけば対応することができます。
独特な問題も出題されているので、必ず過去問演習をやるようにしてください。

