千葉大学(国際教養、文)の世界史対策
本記事では千葉大学(国際教養、文学部)の世界史の対策について記載しています。
学部学科ごとに配点が異なります。
国際教養学部:300点満点
文学部歴史学科:200点満点
文学部人文学科(日本・ユーラシア文化):300点満点
文学部人文学科(国際言語文化学):150点満点
試験時間は80分です。
各項目の傾向と対策
●全体の傾向
大問はぜんぶで3つです。
空所補充問題と記述、論述問題が主な形式です。
論述問題は200字~300字以内という指定が多く、歴史的事象の因果関係、背景、意義などを論じる問題が出題されます。
文化史もよく出題され、語句の記述だけでなく、論述問題でも出題されるため軽視は禁物です。
●空所補充問題
空所補充問題は教科書レベルの語句を記述する問題です。
山川の一問一答などを使用して、インプットしていきましょう。
基礎~標準レベルなので語句補充問題は全問正解を目指してください。
語句を覚えるときは、その語句だけを覚えるのではなく、意味や関係性などを意識しながら頭にいれていきましょう。語句だけ覚えていても、文中の空所補充に対応することができません。
●記述、論述問題
何かを説明する記述問題は教科書に記載されていることを覚えていれば、容易に解答することができます。
例えば、実際に出題された問題で「義和団事件のあと、1902年に日英同盟を締結した理由を説明せよ」というものがありました。
教科書にはしっかり「イギリスは義和団事件のあとも、満州から撤兵しないロシアの南下政策を警戒したが、南アフリカ戦争で手いっぱいであったため、日英同盟を結び、日本を支援してロシアの東アジア進出をおさえようとした」という趣旨の文が書いてあります。
一方、論述問題は教科書の記述を丸暗記していたとしても処理することが難しいです。
時代背景や歴史的事象の因果関係、意義を抽象化して論述する必要があるためです。
教科書の内容を覚えていることを前提として、論述問題の対策をしっかりとおこなっているかが、勝負の分かれ目となります。
教科書を読みながら、「なぜ」「どうなった」といった視点を持ちながら読み進めていってください。
論述問題は最初は教科書を参照しながら、解答を見ずに論述してみて、あとで解答解説と照らし合わせたり、学校の先生や予備校、塾の講師に添削してもらったりして、論述力を向上させていきましょう。