千葉大学(国際教養、文)の日本史対策

本記事では千葉大学(国際教養、文学部)の日本史の対策について記載しています。

学部学科ごとに配点が異なります。
国際教養学部:300点満点
文学部歴史学科:200点満点
文学部人文学科(日本・ユーラシア文化):300点満点
文学部人文学科(国際言語文化学):150点満点


試験時間は80分です。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
大問はぜんぶで3つです。
古代、中世、近代という順番で出題されており、古代については先史時代も出題されます。
空所補充問題と記述問題が主な形式です。
記述、論述問題は用語の説明から時代背景や歴史的な出来事の因果関係などを論述させる問題まで出題されます。
200字以内で指定の用語を使って論述させる問題は頻出ですので、論述の対策を避けることはできません。

空所補充問題
文章中の空所にあてはまる用語を記述する問題が出題されます。
ほとんど教科書に記載されている用語ですので、全問正解を狙いたいところです
山川の一問一答などを利用して用語をインプットしていきましょう。東進の一問一答だと用語の数が多いです。

漢字の間違えにも気を配りましょう。
例えば、「漢委奴国王」と「親魏倭王」の「委」と「倭」などです。
*実際に出題されています。

●記述、論述問題
「律と令を説明しなさい」などの簡単な記述問題から、時代背景や歴史的事象の因果関係といった大きな視点から150字~200字以内で論述させる問題まで出題されます。

簡単な記述問題は教科書を読みながら説明できるようにしていけば対応できます。
大きな視点から論述する問題は単純暗記では対応することが出来ません。
例えば、「日本中世の歴史の中から、女性の職業や地位にかかわる事例を取り上げて150字以内で具体的に説明しなさい」という問題が出題されます。(2019年度大問3の問4より)

以上のように歴史的事象の単純暗記ではとうてい論述することができない問題が出題され、教科書に書いてあることをどれだけかみ砕いて理解しているかが問われています。

教科書を「つまりどういうことが言えるのか」という視点に立って読んでいきましょう。
抽象化が苦手な受験生は論述問題集を解いていく中で、理解できるようにしていきましょう。

問題文を正確に理解することも意識してください。
上述した女性の職業や地位に関わる事例ということで、平塚らいてうなどの女性運動を思い浮かべて書いてしまうと、「日本中世の歴史から」という部分に該当していないので不正解となります。
*本問は前問の問3が平塚らいてうなどの女性運動について記述する問題なので、間違えないと思いますが。

知識を増やすのではなく、基本知識の正確な理解とそこから読み取れることに焦点を置いて勉強していきましょう。