神戸大学(前期日程)の英語対策

本記事では神戸大学(前期日程)の英語対策について記載しています。

神戸大学の英語は傾斜配点による点数を使用します。時間は80分です。
*傾斜配点とは同一解答時間でも、学部ごとに重視する科目の点数を他教科より重くすること

各学部で合格最低点の差はありますが、だいたい65%以上の得点率を目標にしましょう。
ただし、医学部医学科は75%以上を目標点にして勉強しましょう。

●各学部学科の配点
文学部:125点
国際人間科学部【グローバル文化学科】:160点
国際人間科学部【発達コミュニティ学科】:175点
国際人間科学部【環境共生学科・文系】:200点
国際人間科学部【環境共生学科・理系】:200点
国際人間科学部【子ども教育学科】:175点
法学部:150点
経済学部【数英型】:200点
経済学部【総合型(国数英)】:150点
経営学部:150点
理学部:125点
医学部:150点
工学部【機械工学科】:170点
工学部【応用化学科】:125点
工学部【上記学科以外】:150点
農学部:150点
海洋政策科学科:150点

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
大問はぜんぶで4題です。
*2020年度は3題でした。
長文読解が3題、自由英作文が1題という構成です。
設問は日本語で説明する問題や下線部和訳など国立大学でよく出題されるものですが、試験時間が80分しかないことを考えると、最後まで解ききることで精一杯になります。
最後の自由英作文は文章や図などを参照した各設問に対する英作文をする問題です。
こちらも全体を考えると語数が多めなので、構想と記述のスピードをはやく行う練習をしましょう。

●長文読解
問題の主な形式は空所補充、日本語で説明する問題、下線部和訳、下線部の意味に最も近いものを選ぶ問題、内容一致などです。
文章のレベル自体は標準的ですので、基本的な文法・語法・熟語・イディオムを覚え、英文解釈をやり、多読をすれば対応できます。
ただし、時間が厳しいので1問に長い時間をかけることができず、説明する問題や下線部和訳など、自分の解答を推敲したくてもその時間がないということになります。

日本語で説明する問題はだいたい指定語数があるため、該当部分の和訳では簡潔な解答を書くことができません。文章の内容を理解している必要があり、「要するに何が言いたいのか」ということを表現するようにしましょう。

下線部和訳のレベルは比較的高く、構文をとるのが難しいものやイメージでは意味がわかるけど、いざ日本語にするとなると表現方法に苦しむタイプの問題が出ます。
英文解釈を徹底的にやり、和訳をするときは頭の中で完結させるのではなく、実際に書いて練習をしてください。

その他の問題は国立でも私立でもよく出るタイプです。
文章の内容を理解していれば容易に答えられる問題ですので、落とさないようにしたいです。

●自由英作文
2020年度は長文読解の設問の中に問題が組み込まれていましたが、基本的には大問として出題されます。
設問は2つあり、語数はそれぞれ40~60語程度です。
合計すると80~120語となり、構想と英作文の時間を15~20分程度は確保する必要があります。

問題は文章、図や表、イラストなどがあり、それに関する設問があるという内容です。
過去は「内向き思考」について説明する問題、2つの部屋の間取りをみてどちらが良いかを書く問題、2つの温泉マークをみてどちらが外国人への表示として適切かを説明する問題などが出題されています。