「勉強しているのに成績が上がらない人」は当たり前のことを意識していない【偏差値が50前後の人必見】

「勉強しているのに成績が上がらない」という高校生はかなりいると思います。

塾で働いていたら、そんな相談は日常茶飯事です。

しかし、話を聞いていると「そんなの成績が上がらなくて当然だ」と思う場面がたくさんあります。

特に偏差値が50を超えない人50台前半からなかなか上がらない人は普通に考えたら当たり前のことも意識できていません。

本記事ではそんな当たり前のことを意識できるように、意識すべきことを並べています。

そもそも勉強をしていない

口ではかなり勉強しているといいますが、驚くべきことに、実際の勉強時間や普段の勉強姿勢をみていると、そんなに勉強していない人がいます。

例えば、塾では勉強しているけど、家ではまったく勉強していなかったりするのです。

問い詰めると「家だと誘惑が多くて。。。」といいわけを始めてしまいます。

当たり前のことですが、勉強をしないと成績は上がりません。

受験生であるという状況と勉強しているときの苦しい、つらいという気持ちが強すぎると、実際以上に「自分は勉強している」と錯覚してしまうのだと思います。

対処法として、勉強をしている時間をはかってみることをオススメします。

実際にはかってみると、信じられないくらい勉強できていないと思いますよ。

覚えるべきことを覚えられていない

受験勉強において、何を覚えることを避けることができません。

「そんなことは当たり前でしょ」と思う人は多いと思いますが、本当に覚えている人はほとんどいません

覚えていないタイプの人は2種類います。

1.かなり適当に覚えているタイプ
このタイプは多くのことを「だいたい」で覚えています。
単語にしてもスペルと意味が即座に書けて、言えるという状態がベストなのですが、このタイプの人は「そんな単語が単語帳に書いてあった気がする」とか「はっきりとは言えないけど、こんな感じの意味(スペル)だった気がする」というレベルなのです。
どの教科においても、その程度なので実際の試験では正確な知識をまったく思い出せずに失点をするということです。

2.1回1回はすごく徹底的に覚えるが、復習を全然していないタイプ
1回目はものすごく徹底的に覚えていて、即座に思い出すことができるのですが、復習を数ヶ月しないせいで、長期的にはほとんど覚えていないというタイプです。
定期テストには強いが、模試になると全然できないという人はこのタイプである可能性が高いです。
記憶は長期的に復習することで強化されます。1,2日くらい話して後は全然会っていない人より、半年に1度でも5年間会い続けている人の方が覚えていられるということです。

この2つのどちらかに当てはまっている人は確実に成績は上がらないでしょう。

意識すべきことは、明確に覚えること長期にわたって何回も復習をすることです。

勉強スピードが遅すぎる

マイペースすぎて、例えば、数ヶ月たっても問題集が1回も終わらないとか、単語を50個覚えるのに何週間もかかってしまうといったタイプの人は成績が上がる前に高校生活が終わってしまいます。

受験は短期間での情報処理という側面があるため、マイペースな人はそもそも向いていません。

ノートをきれいに作ることに一生懸命になっていたり、参考書を丁寧に読み込んで、1つ1つ完璧に理解しないと前に進めないという人は締め切りのある、短期の情報処理戦では不向きということです。

受験で望んでいる結果を得るためには、受験期間中だけは自分を変えなければいけません。

もともとの性格ということが多く、変えるのはしんどいことだと思いますが、短期の情報処理戦なのでマイペースは受け入れられません。

完璧主義な人

物事を完璧にこなすというのはかなり労力がいることで、たいていの人はうまくいきません。

ここでの完璧主義な人というのは「完璧にやりたい」という気持ちだけが強いだけで、実際は完璧からはほど遠く、ただの融通がきかず、効率の悪い人を指します。

たしかに、物事を完遂することができたら、大きな成果を残すことができるでしょう。
しかし、すでに述べたとおり受験は短期の情報処理戦なので、融通が利かず、効率が悪ければそれなりの結果になってしまいます。

まずは、合格すれば完璧であろうがなかろうが一緒だという認識を持ちましょう。

だいたいの大学は7割前後の点数をとれば受かってしまいます。
残りの3割は知らなかったり、解けなかったりしてもかまわないのです。

問題を「なんとなく」で解いている

あらゆる問題には作った人がいて、必ず答えがあります。

答えを出すには根拠が必要なので、「なんとなく」で問題を解いていたら、正解できないのは当たり前のことです。

この「なんとなく」癖は非常に厄介で、ちょっと質問するだけですぐに崩壊してしまうような根拠でも、問題を解いているときには、ちゃんと根拠をもって答えていると感じてしまうのです。

例えば、「この回答の根拠は何?」と聞いても「参考書(問題集)にそんなことが書いてあった気がして。。。」といった返答をします。

これってちゃんとした根拠ですか?
大抵の人は根拠じゃないなと感じるはずですが、「なんとなく」癖が強い人はこんなことでも自信をもって根拠になっていると思ってしまうのです。

こういうタイプの人は普段の生活でも根拠がないのに無条件に信じてしまうということがあります。

例えば、新型コロナウィルスが蔓延した当初、トイレットペーパーが売り切れる騒ぎがありましたが、これはデマがもとになっています。

つまり、事実を確認せず、周りがそう言っているからという理由だけで振り回されてしまう人はかなり多いのです。(中にはトイレットペーパーが売り切れてしまうから仕方なくという人もいますが)

自分で論理的に導き出した答えより、「参考書に書いてあった気がする」というあいまいな記憶のほうを優先してしまうというタイプの人は勉強しても成果を残せないことが多いです。勉強したことを試験で出せないのですから。

普段から「事実をもとに根拠をもって行動する」ことを心がけましょう。
人の言うことや、なんとなくという気持ちに振り回されないようにしてください。

問題の意味がよくわかっていない

根拠を見つけられないどころか、そもそも問題の意味がよくわかっていない人も成績をあげにくいです。

なぜなら問題の意味がわかっていなかったら、どんだけ勉強していたとしても適切にアウトプットできないからです。

近年は、共通テストをはじめとして問題が長文化したり、図や資料を参照しながら解く問題が増えています。

普段からSNSなどの短いテキストスタイルで慣れきっていると、問題文が異常に長く感じてしまうことでしょう。

長いと感じれば、必然的に脳の働きはストップしてしまい、理解しようとしなくなります。

問題がわからなければ、適当に解くしかありませんので、いくら勉強しても成績は上がらないでしょう。

普段から長文の文章を理解する練習を積む必要があります、単語暗記や一問一答などの軽い気持ちで勉強できるものばかりでなく、文章や図や資料を参照しながら解く問題にも取り組んでいきましょう。

以上の特徴にあてはまる人はすぐに改善するように動き始めましょう。
受験は短期の情報処理戦であり、常に本質を見極めないと意味不明な方向にいってしまいますよ。