秋田大学(前期日程)の英語対策

2022年5月25日

本記事は秋田大学(前期)の英語対策について記載しています。

秋田大学は学部学科コースによって配点が異なります。
・国際資源学部 国際資源学科
資源政策コース:250点
資源地球科学コース、資源開発環境コース:100点

・教育文化学部 学校教育課程
教育実践コース、特別支援教育コース、こども発達コース:200点
英語教育コース:250点(筆記が200点、リスニングが50点)

・教育文化学部 地域文化学科
地域文化学科:200点

・医学部
医学科:100点
保健学科看護学専攻:100点
保健学科理学療法学専攻、作業療法学専攻:200点

試験時間はいずれも60分です(リスニングは45分)。

各項目の傾向と対策

秋田大学の英語は記述式選択式です。

●全体の傾向
総合読解2題自由英作文1題という構成です。
総合読解の英文は比較的平易で読みやすいのですが、試験時間が60分であることを考えると決して侮れるものではなく、見直しの時間を考えると1題あたりせいぜい15分~20分前後の時間しかかけることができません。
ただ、自由英作文のテーマは簡単なものが多いため、ここで時間を短縮できれば読解問題にもう少し時間を割り振れそうです。
2016年度までは設問が日本語で書かれていましたが、2017年度からすべて英語になっています。
*2018年度については大問2が日本語の設問でした。

●総合読解(大問1、2)
毎年、多種多様な問題が出題されます。
パラグラフごとに番号がふられています。
問題の種類としてはタイトル決定問題、空所補充、パラグラフの内容一致、下線部の意味に最も近いものを選ぶ、整序問題、内容一致(不一致)などです。
一般的に国立大学は記述問題が多いのですが、秋田大学の英語は私立大学の出題形式に近いです。
英文自体は平易かつ選択肢が多いので、高得点を狙っていく必要があります
基本的な問題をどれだけ落とさないかが合否をわけるでしょう。

●自由英作文(大問3)
自由英作文の指定語数は80語~100語が多いです。

2015年度~2021年度の設問は下記の通りです(問題そのままではなく要約)
・2015年度
地球環境を守るためにあなたができることは何ですか?(80~100語程度)
具体例を2つ上げる。

・2016年度
12歳未満の子どもには、携帯電話をもつことを禁止すべきか?(80語程度)
賛成と反対の立場を明らかにする、かつ理由を2つ添える。

・2017年度
あなたの将来の職業で英語がどのように役立つと思うか?(80~100語程度)
最低2つの理由を添える。

・2018年度
成人年齢を18歳に引き下げることに対して反対か賛成か?(100語程度)
最低2つの理由を添える。

・2019年度
「若者はインターネットにますます時間をかけるようになっており、これらは悪影響を及ぼす」という意見に賛成か反対か?(80~100語程度)
最低2つの理由を添える。

・2020年度
「大学で学業をしつつ、アルバイトをすることはいいことだ」という意見に賛成か反対か?(指定語数なし)
自分の意見に3つの理由を添える。

・2021年度
高校でスマートフォンの使用を許可すべきか?(100語程度)
2つの理由を添える。

80~100語程度の自由英作文は英検2級の問題が練習に適しています。
テーマ的にも英検2級で出題されるレベルとだいたい同程度です。

●リスニング(教育文化学部の英語教育コースのみ)
音声は2回読まれます。
読まれる内容に関する質問が2問あり、記述式もあります。
メモを取ることは許可されているので、日本語での説明をする問題に対応するため簡単なメモを取りながら聴いていきましょう。
ただし、ちゃんとしたメモを取ろうとすると音声の聞き取りがおろそかになるので、記憶のフックになるものだけを簡単に書いておきましょう。
また、読まれた音声の内容をもとに自由英作文をする問題もあります。
2021年度は135語~165語の自由英作文でした。
配点が50点分もあるため、あらゆる媒体で音声を正しく聴き取る練習をしておきましょう。
英検の問題を使って、内容の要約をしても効果的です。

秋田大学の英語は時間が厳しい点と、比較的平易であるため高得点を取る必要がある点です。
難しいテキストはやらなくていいので、基本知識をいつでもアウトプットできる状態になるまで参考書や問題集を反復しましょう。