慶応義塾大学 商学部の英語対策
本記事は慶応義塾大学商学部の英語対策について記載しています。
慶応義塾大学の商学部はA方式とB方式にわかれています。
A方式:英語(200点)、数学(100点)、地歴(100点)の合計400点
B方式:英語(200点)、地歴(100点)、論文テスト(100点)の合計400点
倍率はA方式が3倍前後、B方式が7倍程度です。
どちらの方式でも英語で高得点を取ることは必須です。
商学部の英語の試験時間は90分です。
目標得点率は80%に設定して勉強しましょう。
商学部の入試情報
年度 | 方式 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点 |
2024 | A | 480 | 4,615 | 4,354 | 1,699 | 2.6 | 250/400(62.5%) |
B | 120 | 2,533 | 2,343 | 385 | 6.1 | 290/400(72.5%) | |
2023 | A | 480 | 4,189 | 3,947 | 1,621 | 2.6 | 237/400(59.2%) |
B | 120 | 2,590 | 2,404 | 382 | 6.3 | 278/400(69.5%) | |
2022 | A | 480 | 4,023 | 3,716 | 1,434 | 2.3 | 240/400(60.0%) |
B | 120 | 2,867 | 2,707 | 316 | 6.7 | 302/400(75.5%) | |
2021 | A | 480 | 3,641 | 3,404 | 1,312 | 2.2 | 252/400(63.0%) |
B | 120 | 2,763 | 2,560 | 298 | 7.3 | 288/400(72.0%) |
各項目の傾向と対策
大問は全部で8つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
2024年度 | |
Ⅰ | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 内容に関する問題 5. 下線部に関する問題 6. 下線部に関する問題 7. 下線部に関する問題 8. 下線部に関する問題 9. 内容に関する問題 10. 内容に関する問題 |
Ⅱ | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 下線部に関する問題 5. 下線部に関する問題 6. 下線部に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 |
Ⅲ | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 下線部に関する問題 10. 内容に関する問題 |
Ⅳ | ・文法・語法・熟語問題 空所補充問題×7 |
Ⅴ | ・文中の空所補充問題 空所補充問題×6 |
Ⅵ | ・文章の読解 内容や下線部に関する問題×4 |
Ⅶ | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×6 |
Ⅷ | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×5 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
Ⅰ | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 内容に関する問題 5. 内容に関する問題 6. 下線部に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 下線部に関する問題 9. 内容に関する問題 10. 内容に関する問題 | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 内容に関する問題 4. 下線部に関する問題 5. 内容に関する問題 6. 下線部に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 10. 内容に関する問題 | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 下線部に関する問題 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 下線部に関する問題 9. タイトル選択問題 |
Ⅱ | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 下線部に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容不一致 10. 内容に関する問題 | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 内容に関する問題 6. 下線部に関する問題 7. 下線部に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 下線部に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 下線部に関する問題 8. 内容不一致 9. 内容に関する問題 10. タイトル選択問題 |
Ⅲ | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 内容に関する問題 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容不一致 8. 内容に関する問題 9. 内容不一致 10. タイトル選択問題 | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 内容に関する問題 5. 内容に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 下線部に関する問題 5. 下線部に関する問題 6. 内容に関する問題 7. 下線部に関する問題 8. 下線部に関する問題 9. 内容に関する問題 10. タイトル選択問題 |
Ⅳ | ・文法・語法・熟語問題 空所補充問題×7 | ・文法・語法・熟語問題 空所補充問題×7 | ・文法・語法・熟語問題 空所補充問題×7 |
Ⅴ | ・文中の空所補充問題 空所補充問題×6 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題×6 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題×7 |
Ⅵ | ・文章の読解 内容関する問題×4 | ・文章の読解 内容関する問題×4 | ・文章の読解 文章の読解内容や下線部に関する問題×4 |
Ⅶ | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×5 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×6 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×5 |
Ⅷ | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×6 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×5 | ・文中の空所補充問題 空所補充問題(記述)×6 |
●全体の傾向
大問1~3まで長文読解、大問4~7,8までは文法・語法・語彙・熟語問題、短文読解、空所補充(名詞に変化させる)、空所補充(文に合わせて変化させる)、文中の空所補充です。
過去に出題されていたものが復活する年度もあるので、できるだけ過去問はさかのぼってやることをオススメします。
長文読解の設問はすべて英語ですので、読み間違えないように注意してください。
・長文読解
大問1から3まで長文読解問題です。
設問は主に空所補充、下線部の意味に近いものを選ぶ問題、内容一致(不一致)問題、本文の内容に関する質問などがあります。
使用されている語彙は比較的レベルが高いので『単語王2202』などの語彙が多く収録されている単語集を覚えていきましょう。
知識よりは内容を理解しているかを問う問題が多いので文法や語法、英文解釈に固執するよりは、長文をたくさん読んでいく勉強法が最適です。
空所補充の選択肢には英検1級レベルの単語が並んでいることがありますが、消去法などで削っていきましょう。推測する力も多読で身に着けていきます。
また、TRUE、FALSE、NOT TRUEなど問題文の指示にも気をつけてください。
本文の主旨を聞く問題もあるので、文章を読みながら何がテーマになっているのかを抽象化していきましょう。該当部分を探すような解答方法だと時間が足りなくなります。
●文法・語法・語彙・熟語問題
さまざまな分野から出題されます。
熟語や語法など、知っていれば即答できるものはさっさと処理してしまいましょう。
似たような意味や日本語と英語で違うイメージになる単語も出題されるため、余裕があればテーマを決めて単語などをまとめておくと効果的です。
●短文読解
100語~200語程度の短い文章が4題出題され、それぞれの内容についての設問に答えるという形式です。本文の要約や主張を選んだり、下線部が何を指しているのかを答える問題が出されます。
あまり時間をかけずに読めるかがカギとなっています。
●文中の空所補充
300語程度の文にある空所に入る語句を選択する問題です。
文法から考える、語句の意味から考える、表現の違いから考える、文脈から考えるなどさまざまな視点から問題にあたっていきましょう。
問題数は7問程度なのであまり時間をかけずに処理していきましょう。
●空所補充(名詞に変化させる)
短めの文章があり、選択肢にある語句を名詞に変化させて空所に入れていく問題です。
この問題は確実に出題されますので、単語を覚えるときに名詞がどのような形、意味なのかもあわせて覚えていきましょう。(動名詞にするのは禁止されています)
例えば、”avail”の名詞は何でしょうか?
答えは”availability”です。”available”は形容詞なので不適です。
意外とノーマークだったと感じる語句が出題されるので、名詞の形に注目して勉強をしましょう。
●空所補充(文にあわせて変化させる)
短めの文章があり、選択肢にある語句を必要に応じて語形変化させて空所に入れていく問題です。
前後の関係や文脈で判断をしていきましょう。
例えば、前にhaveがあれば現在完了形の可能性が高いと判断して過去分詞形にするなどです。
全体として問題数が多く、大問1つあたりに10分程度しかかけることができません。
語法や熟語などの知識で即答できるもので時間を捻出し、読解問題では本文と設問を行ったり来たりしないように1~2回読んで抽象化していく練習をしましょう。
目標点も高く、時間も厳しいですが、高得点を取らないと挽回は難しいので英語学習に時間を多く割きましょう。