お茶の水女子大学(前期)の英語対策

本記事はお茶の水女子大学(前期)の英語対策について記載しています。

お茶の水女子大学は学部によって配点が異なります。
・文教育学部:200点(芸術・表現行動学科 舞踏教育学 専修プログラムは100点)
・理学部:100点(物理学科は50点)
・生活科学部 食物栄養学科、人間環境科学科:200点
・生活科学部 人間生活学科:250点

*試験時間は100分です。

各項目の傾向と対策

お茶の水女子大学の英語はすべて記述式です。

問題の傾向
2010年度から2020年度まで調査しました。
問題の傾向は変わらず、大問1から大問3まで長文読解、大問4が英作文問題という形式です。
設問は国立大学でよく出題される下線部和訳指示内容の説明などが多いです。
最後の英作文は日本語の文章を読んで、その内容についての質問に対して適切に回答するという形をとっています。

読解問題
読解問題が3題連続で出題されます。
主な問題は下線部和訳、空所補充、指示内容を日本語で説明する問題、文中の整序問題、段落の整序問題、内容一致(不一致)問題などです。

文法・語法・語彙が直接問われることはないですが、間接的に様々な問題を通じて問われています。
文章自体の難易度は高いので、多読の前に英文解釈をやりこんでおきましょう。
関連記事:「英文解釈」とは何か?正しく文章を読みたいなら必ずやるべき!

指示内容を具体的に説明する問題は該当部分の和訳ではなく、採点者にわかりやすく説明するイメージで回答してください。
下線部の内容を理解したうえで意味の通る日本語を書く必要があるので過去問演習で練習し、書いたら学校の先生や予備校、塾の講師などに添削してもらいましょう。

文中の整序問題は並べかえるだけではなく、並べかえたあとに意味が通っているのかを確認する必要があります。
文中の整序問題は文法的には正しくても意味的には間違っていることを誘発する問題が出されることが多いです。

文や段落の整序問題は以下のことを意識してみましょう。
・単語の確認
・接続詞の確認
・内容の確認
・新情報と旧情報の確認(the / that / thoseなどの既出単語の前につく定冠詞や指示語に注目)
・文の始まりの確認

新情報と旧情報の確認は効果的で、文中で新しく出てきた単語には定冠詞や指示語がつかないので、それだけで文の前後をある程度決定することができます。

内容一致(不一致)問題は文章の内容を正しく読めていれば回答することができます。

英作文問題
お茶の水女子大学の英作文問題は2017年度まで設問が2つありましたが、2018年度から設問が1つになり、英語で問われるようになっています。
内容としては書籍や新聞から抜粋した日本語の文章があり、その内容について英語で質問されるので、それに対して英文で回答するというものです。
指定語数はなく、問われている条件を満たしてさえいれば何語でもかまいません。
こちらも過去問演習をやったときに添削をしてもらい、客観的にみて満足いく回答が書けているかを確認してください。

全体として難易度は高いので早めに基本的なことを終わらせて、個別対策に入っていきましょう。
イメージ的には夏休み前には基本的な文法・語法、単語・熟語、英文解釈が終わっているのがベストですが、夏休み中に完成させても遅くはありません。
ただし、共通テストの英語も知識問題を出題しなくなった中で、文法・語法などに時間をかけすぎるのは非効率的ですので、あくまで読解問題が中心であることを忘れないようにしてください。