埼玉大学(教養学部、教育学部、経済学部)の英語対策

本記事は埼玉大学(教養学部、教育学部、経済学部・前期)の英語対策について記載しています。

埼玉大学は学部・学科・コースによって英語の個別試験の有無があり、配点も異なります。

【教養学部】
教養学科に英語の個別試験があり、配点は500点満点です。

【教育学部】
小学校コース(文系)に英語の個別試験があり、配点は500点満点です。
中学校コースの言語文化(英語)に英語の個別試験があり、配点は500点満点です。
中学校コースの生活創造(家庭科)に英語の個別試験があり、配点は250点満点です。
乳幼児教育コースに英語の個別試験があり、配点は500点満点です。
特別支援教育コースに英語の個別試験があり、配点は500点満点です。

【経済学部】
経済学科(昼間コース)の前期(一般選抜枠)に英語の個別試験があり、配点は250点満点です。

試験時間は90分です。

各項目の傾向と対策

埼玉大学の英語は選択式記述式の組み合わせです。

問題の傾向
大問は3つあり、総合読解が2題、自由英作文が1題です。
2017年度~2020年度まで調査しましたが、出題パターンに変更はありません。
難易度は標準レベルで、国立大学には珍しい選択式がほとんどなので高得点を狙っていきたいところです。

総合読解の対策
設問はすべて英語で書かれています。
問題は空所補充、下線部の語句に近い意味の言葉を選ぶ、内容一致、内容正誤が主となっています。
総合読解は毎年2題出題されますが、両方とも形式はほとんど同じです。
1問1問がそこまで思考力を要する問題ではありませんので、高得点を狙っていきましょう。
下線部の語句に近い意味の言葉を選ぶ問題や空所補充問題は語彙を知っていれば、すぐに答えられるものばかりですが、知らなくでも文脈から意味を推測することができます。
埼玉大学の総合読解の難しい点は時間配分です。
試験時間90分はいっけん十分な時間に感じると思いますが、大問3に120~150語の自由英作文が控えています。
文字数だけでいうと英検準1級のライティング問題と同じですし、25分~30分程度は時間がかかってしまうでしょう。(当然、事前に十分な練習をしていれば時間は短縮できます)
したがって、読解問題にかけられる時間は実質60分程度と考えていいでしょう。
制限時間を厳しめにして(50分程度)、過去問演習をおこなうことをオススメします。

自由英作文の対策
質問に対して120~150語の英文を書く問題です。
質問は英語で書かれています。
過去の出題テーマは下記の通りです。
・2017年度
次の質問に賛成か反対かを述べなさい。
「インターネットはより厳しく管理される必要があるか?」
あなたが選択した意見に対して理由を2つ添えなさい。
・2018年度
今まで人生があなたに教えてくれた最も素晴らしいことは何ですか?
それが何であるかと、なぜそれがあなたにとっても大切なのかを説明しなさい。
・2019年度
誰かがあなたにしてくれたことで最も親切なことは何ですか?
どんな人があなたにしてくれて、なぜあなたはそれを親切だと感じたのかを説明しなさい。
・2020年度
以下のように、環境を保護することを手助けするために、たくさんのありふれた方法があります。
・リサイクル
・食料雑貨店で買い物するときに、自分のバッグを持っていくこと
・近所でゴミ拾いのボランティアをすること
・車に乗る代わりに、歩いたり、自転車に乗ったりすること
・部屋を出るときに、明かり、暖房や他の家電の電源を切ること
・シャワーを浴びる時や洗い物をするときに水をたくさん使いすぎないこと
・あるものを捨てて、新しいものを買う代わりに、それを再利用すること
環境を保護するためにあなたがどうすることができるか、なぜそれが効果的なのかについて理由を最低2つ添えて、自分の考えを述べなさい。ただし、以上のリストにある考えは使ってはいけません。

長文読解問題よりも自由英作文の方が難易度が高く、ここで満足する解答を書けるかどうかが、合否の分かれ目になるといっても過言ではないと思います。
2018年度や2019年度のように自由度が高いテーマなら何とか書けそうなものですが、2020年度のように一般的な考えが封印された状態で英作文しなければならないのは、少々骨が折れます。

上述したとおり、文字数は英検準1級のライティング問題と同じですので、英検準1級の過去問などを使って演習することをオススメします。

自分の意見→理由を具体例を交えて2つ書く→結論というフォーマットにのっとって書いていくのが王道です。
文字数が多いため、実際に書いて練習をしましょう。実際に書き始めると最初は120語~150語も書けないと思います。

全体の時間配分は総合読解が50~60分、自由英作文が25~30分として過去問演習をやってみてください。