千葉大学(前期)の英語対策

2022年10月7日

本記事は千葉大学(前期)の英語対策について記載しています。

千葉大学の前期入試における英語は学部学科によって配点が異なります
・国際教養学部が300点
・文学部の人文学科の日本・ユーラシア文化コースが300点(その他は200点)
・法政経学部は300点
・教育学部の中学コースの技術科教育分野、小中専門教科コースの音楽科教育分野が150点、英語教育コースが400点、養護教諭コースが300点、その他は200点
・理学部の数学・情報数理学科が150点、地球化学科が250点、その他は200点
・工学部は300点
・園芸学部の園芸学科、応用生命学科、緑地環境学科が300点、食料資源経済学科が450点
・医学部が300点
・薬学部が300点
・看護学部が300点

試験時間は80分です。

各項目の傾向と対策

千葉大学の英語はすべて記述式です。

問題の傾向
〔2022年度〕
大問1:読解総合
日本語訳、内容説明、理由の説明
大問2:読解総合
英語への書き換え、内容説明、英語での抜き出し、日本語訳、理由の説明
大問3:自由英作文【空所完成型】(10問)

〔2021年度〕
大問1:読解総合
日本語訳、空所補充、整序問題、選択問題、内容説明
大問2:読解総合
空所補充、内容説明、要約文完成
大問3:英作文
自由英作文【空所完成型】(5問)

〔2020年度〕
大問1:英作文
書き換え(10問)、自由英作文【空所完成型】(10問)
大問2:読解総合
要約文完成、内容真偽、パラグラフの内容
大問3:読解総合
書き換え、内容説明、下線部和訳

〔2019年度〕
大問1:読解総合
内容説明、指示語の内容説明、下線部和訳、要約文完成
大問2:読解総合
理由説明、関係詞の先行詞の指摘、内容説明、語句を補う
大問3:自由英作文
空所の完成(完成)

〔2018年度〕
大問1:読解総合
内容説明、下線部和訳、書き換え
大問2:読解総合
内容説明、下線部和訳
大問3:自由英作文
空所の完成(5問)、書き換え(3問)

〔2017年度〕
大問1:読解総合
下線部和訳、内容説明、理由説明
大問2:読解総合
要約文の完成、内容真偽
大問3:英作文
和文英訳(4問)
大問4:自由英作文(教育学部中学英語志願者のみ)
250語程度の自由英作文

読解総合の対策
毎年必ず出題されますので、長文読解対策は欠かせません。
問題は下線部和訳や内容説明などが頻出です。

下線部和訳は構文を読み取り、過不足なく正確かつ理解可能な日本語にする必要があります。
直訳すると意味不明な文になることが多いため、和訳する箇所の前後も読み取って意味が通る訳になっているのかを確認してください。

下線部和訳を勉強するときは実際に書きましょう。頭に浮かんだ訳と実際に書いたときの訳はかなり異なります。

内容説明問題は該当箇所の和訳で終らないようにしてください。
「説明」問題なので、該当箇所を要約して、わかりやすく採点者に説明しないといけないということです。
面倒くさがらずにベストの解答をするにはどうしたらいいのかを考えましょう。

本文の要約問題は空所完成型が多いです。
本文の語句を言いかえているパターンが多いため、本文中の文章を正確に理解しておかなければいけません。

また、空所の直前の語で次に来る語句を絞ることができます。
beが直前にあったら、次に来るのは過去分詞or現在分詞or名詞などであり、動詞の原形はこないことがわかります。
文章の理解+品詞の理解で高得点を狙っていきましょう。

内容真偽問題はTrue or False or Not Givenで判断する問題です。
Trueが「真」、Falseが「偽」、Not Givenが「言及されていない」です。
年度によっては真偽のみが問われていますが、「言及されていない」も出てきますので、より本文の正確な理解が必要です。
難易度は標準的な問題が多いので、ここも高得点を狙っていきたいところです。

2020年度、2021年度は選択問題が多く出題されましたが、2022年度は記述問題のみとなり、選択問題はありませんでした。

自由英作文
和文英訳が出題されていましたが、近年の傾向は書き換え空所補充です。
上下の文が同様の意味になるよう                                 に指定語句を使って、指定文字数内で英語を書く問題、会話文の流れから予測して指定語句を使って英文を書く問題などです。

同様の表現を書いたり、会話文の流れに沿って英文を書いたりするには、英語表現や文法に習熟している必要があります。
単純暗記ではなく、普段からアウトプットを意識したインプットをしなければいけません。
要するに、表現や文法などを学ぶときに「どうやって使うのか」まで気を配るということです。

記述式では過去問演習を欠かすことができません。
高得点の取れる記述を目指して、過去問演習をおこない、先生などに添削をしてもらってください。
自分ではわかりやすいと思っていても他の人からみたらわかりにくいということがあります。