奈良女子大学(前期入試)の英語対策

本記事は奈良女子大学の前期入試英語対策について記載しています。

奈良女子大学の前期入試の英語は100分で300点(生活環境学部)、200点(文学部)、100点(理学部)です。

奈良女子大学は国立大学なので共通テストがあります。
本記事ではあくまで2次の個別試験における英語対策記事になっています。

目標得点について

奈良女子大学の二次試験の得点比率は44%です。
比率だけでみると共通テストの点数に重点がおかれています。

共通テストで70%~80%程度とることができれば、個別試験は60~65%程度で合格しますが、これは合格最低点付近なので、目標は75%程度に設定しましょう。
文学部は共通テストの得点率が80%近くある年がありますので、二次試験対策のみならず共通テストでも得点できるように対策をしていきましょう。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
国立大学はどこもそうですが、すべて記述式です。
問題構成は文中の下線部を和訳する問題、文中の下線部を英訳する問題、長文読解(和訳、説明、記号)となっています。
英訳問題は書籍からそのまま抜粋された文章を英語に訳す必要があるので非常に難易度が高いです。

●英文和訳問題(目標解答時間:20分、目標得点率:75%以上)
問題数は2題です。
ポイントは単語の意味を正確に覚えているということ、文法や構文を正確にとって訳すこと、一文が長い場合は何がどこにかかっているのかを判別できること、自然な日本語にすることです。
文章の一部に下線が引かれているため、下線部の内容がわからない場合は前の文章を読んで推測してどうにか解答するようにしてください。
英文和訳の問題集よりも長文読解にも効果がある英文解釈の参考書、問題集がオススメです。

●和文英訳問題(目標解答時間:30分、目標得点率:70%以上)
問題数は1題ですが、学部ごとに指定されている部分が異なります。
文学部については文章の中でも割と訳しにくい問題が指定されている傾向にあります。
とはいっても、他の学部の問題が簡単というわけではないので、ご注意ください。
和文英訳問題の中では高難易度に属します。ここで高得点を取ることは難しいです。
簡単にいうと、現代文で出題されるような問題文の一部を英訳する必要があるので英語力のみならず高度な日本語力も要求されます。
そのまま直訳すると不自然な英文になるので、簡単に言いかえる必要があります。
ただし、言いかえすぎると原文と意味が離れていってしまうので注意が必要です。
和文英訳を取り扱っている参考書や問題集を1冊やりきりましょう。
また、過去問演習などをするときは添削をしてもらってください。

●長文読解(目標解答時間:30分、目標得点率:75%以上)
問題数は4,5題です。
段落の内容をふまえて下線部が意味することを記述する問題、下線部の内容を具体的に説明する問題、和訳問題、空所に入る最も適切な言葉を選ぶ問題、下線部の理由をわかりやすく説明する問題などが出題されています。
理由を説明したり、下線部の意味する内容を説明したりする問題は、下線部を和訳したあとにそれを本文の内容をもとに肉づけしていくという解答方法がベストです。
該当部分を丸々和訳するということは避け、題意に沿うような形で解答してください。
和訳問題は指示語の内容を明示したほうがいいです。itだから反射的に「それ」と訳したり、theyだから「彼ら、それら」と訳したりしないで、具体的に何を指し示しているのかに注目しましょう。
空所補充問題は文意を読み取ることができれば簡単に答えることができます。

和訳、英訳、内容説明問題は過不足なく表現できているのかという点に気を配りましょう。
そのためには単語学習、英文法学習、英文解釈の学習を徹底しておこなう必要があります。
和訳や英訳は頭の中だけでするのではなく、実際に書いてみてください。
書くときも適当に「こんな感じかな」ではなく、誰が読んでもわかるような文にするにはどうしたらいいのかという点を重視しましょう。