センター試験(英語)1993年度・本試の解説

本記事はセンター試験(英語)の1993年度 / 本試を解説しているページです。

現在とは形式や文量など違う部分もありますが、レベルは基礎的な内容ですので、昔の問題も基礎を固めるためのいい教材になります。

細々とした解説はセンター試験の過去問に掲載されていますので、本記事ではざっくりと間違えやすいポイント正答を導き出すためのポイントをまとめました。

センター試験(英語)の1993年度 / 本試は大問が6つあり、筆記は200点満点です。

自分で用意した過去問を片手に確認してみてください。

大問1(アクセント、強勢問題)のポイント

1993年度 / 本試のアクセント問題は少し難しいです。

特にAの問1と問3です。

問1は下記のとおり。

mood 1.flood 2.floor 3.shoot 4.wool

多くの人は3と4で迷ってしまうのではないでしょうか。

答えは3番です。

woolの発音記号は wˈʊl なのです。カタカナで表すと「ウル」といった感じです。

日本語ではウールと発音することが多いため、しっかり勉強していないと迷ってしまう問題でした。

問3は下記の通り。

country 1.although 2.doubt 3.southern 4.though

消去法で選べるかもしれませんが、答えは3番となります。

southernの発音記号は sˈʌðɚn です。カタカナで表すと「サザン」といった感じです。

サウザーンと間違って覚えている可能性が高い単語なので間違えてしまう人は多いと思います。

C問題については問題文をしっかり読むようにしましょう。

強く発音されないものを一つずつ選べ書いてありますよ。

問題文を読み取ることができれば、文中に2回出てきて余計な表現は強く発音しないことがわかると思います。

大問2(文法・語法・イディオム・対話問題)のポイント

基本的な受験用文法問題集をしっかりこなしていれば解ける問題です。

注意すべき問題は問7となります。

I suggested to Mary 17 with me to collect….

1. come 2. that she come 3.that she had come 4.to have come

suggest that のあとは仮定法現在となります。

また、イギリス英語ではsuggest that S should 動詞の原形となります。

以上の知識をもっていれば2番を選ぶことができます。

また問13にも注意をしましょう。

23 children the way she does, Sue should become a teacher.

1. Like 2. Liked 3. Liking 4. To like

“,”が入っているので分詞構文であることが予想できます。現在分詞である3番を答えることができればOKです。

分詞構文は苦手意識がある人も多いと思いますので、間違えてしまった人は参考書などで再確認しましょう。

B問題については特に難しい問題はありませんので、AとBの会話から正確に読み取って回答しましょう。

大問3(並べ替え問題)のポイント

並べ替え問題については特に難しい問題はありませんでした。

問2についてはforという前置詞があるので、後に入るのは名詞か動名詞になります。

選択肢に動名詞がありますので、3の”paying women”が入ります。

B問題については1992年度 / 本試と違い、最初にくる選択肢がそれぞれ違います。

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つまり1つ目の選択を間違えるとそのまま不正解になります。

問1については”they”や不定冠詞、複数形に注意をむけましょう。

Italy and SpainとJapanが書いてありますので、Theyだったら前者、不定冠詞(”a”)があれば後者だなと判断することができます。

問2については”for example”が入っている文章と”for instance”が入っている文章がありますので、この2つがつながることはないなと推測することができます。

あとは文章の内容でじゅうぶん判断することが可能です。

大問4(グラフ読み取り問題)のポイント

1993年度 / 本試についても例年通り、英文を正確に読み取り、グラフにメモを書きながら解いていけば簡単に答えを導き出すことができます。

大問5(長文問題)のポイント

テレビの悪影響について語られている文章です。

いつの時代も新しめのテクノロジーや技術には悪影響を論じる文章がでてくるものです。

1993年はスマホはおろか携帯電話も発展途上ですので、テレビが生活におよぼす影響を語ることが多いですね。

メリットとデメリットを論じる文章が出題されやすいのですが、大問5の文章は一方的にデメリットについて書いてありますので読み取りやすかったかと思います。

しっかり情報を整理して、答えに迷ったら消去法で解くようにしましょう。

大問6(長文問題)のポイント

1993年度 / 本試の大問6は少しやっかいで、難しい単語がほとんど使われていないのに意味がわかりにくい文章でした。

家庭内での父親が座るイスの位置について正確に意味と流れをつかむことができましたでしょうか。

問1 Where did the author’s mother sit when one of her children was away?

本文中に”Mom and Dad sat in the big chairs, except when one of us was away; then Mom would sit in one of the smaller chairs.”と書いてあります。

お父さんには特定のイスがありますが、お母さんにはありません。

子どもたちがどこかにいっている間は(空いている)小さいイスに座るようにしているので、答えは3になります。

今回の問題は本文中に書いてあることでも、選択肢では内容を言い換えていることが多く、すばやく選ぶことができない人が多そうです。

現在のセンター試験は内容が簡単で長い文章を読ませることが多いのですが、90年代の問題は短いけど少し難しい構造をしている文章が多いです。

しっかり英文解釈の勉強を活かすことができているのかを確認できる問題が多いですので、昔の問題も解く価値があります。

今回、文中に出てきた覚えるべき単語集はこちら

1993年度 / 本試の読解問題に出てきた覚えるべき単語をリストアップしましたので、ぜひご活用ください。

リストにない単語は覚えていて当たり前の単語ですので、リストにない単語で知らないものがある人は要注意ですよ!