センター試験(英語)1992年度・本試の解説

本記事はセンター試験(英語)の1992年度 / 本試を解説しているページです。

現在とは形式や文量など違う部分もありますが、レベルは基礎的な内容ですので、昔の問題も基礎を固めるためのいい教材になります。

細々とした解説はセンター試験の過去問に掲載されていますので、本記事ではざっくりと間違えやすいポイント正答を導き出すためのポイントをまとめました。

センター試験(英語)の1992年度 / 本試は大問が6つあり、筆記は200点満点です。

自分で用意した過去問を片手に確認してみてください。

大問1(アクセント、強勢問題)のポイント

1991年度 / 本試と違い、カタカナ語で惑わせるような問題はありませんでした。

そのかわり発音を勘違いして覚えていそうな単語ばかりです。

allow, knowledge, false, bury, bush, cough, assume, possessといった単語の発音はしっかりできますか?

1992年度 / 本試からもっとも強いアクセントを選ぶ問題(大問1のB問題)が登場します。

特に多くの人が勘ちがいしていそうな単語はなく、普段から発音を気を付けていれば特別な対策をしなくても全問正解できる難易度でした。

C問題については多くの人が対策できていなかったのではないでしょうか。

【問1】
A:Tom’s going to be late.
B:Why? Did he miss his flight?
A:No, it seems that they(1) had(2) engine(3) trouble(4).

1~4のどれを一番強く発音するのかという問題ですが、下記の原則にのっとって判断します。

名詞 / 動名詞 + 名詞の場合は名詞 / 動名詞のほうを強く発音します。

形容詞 / 分詞 + 名詞の場合は名詞のほうを強く発音します。

今回の問題はengine(名詞)+trouble(名詞)なので”engine”を強く発音します。

【問2】
A:My sister came back from abroad last week.
B:Where was she?
A:She was in New York in July and Los Angeles in August.
B:Oh, really? My(1) sister(2) also went(3) to the States(4) this summer.

答えは1です。

Aさんの姉妹とBさんの姉妹との対比を強調するわけですので、Myを一番強く発音します。

「実際の会話ではケースバイケースだろ」という心のつぶやきはありますが、論理上正答を導いていくことができます。

大問2(文法・語法・イディオム・対話問題)のポイント

イディオムをはじめとした覚えれば即回答できるような問題は落とさないようにしましょう。

1992年度 / 本試の大問2でひっかかりそうな問題は問3ではないでしょうか。

She had a dream of becoming a movie star even though she didn’t know how to 13 it.

1. act 2. become 3. play 4. realize

映画スターになる方法がわからないのでだから、2の”become”が正解だなと思うと落とし穴にはまります。

becomeであるなら”it”ではなく、すでにでた名詞を代替する“one”が使われるはずです。

“it”の内容は”becoming a movie star”を指しているので、「実現する」という意味がある”realize”を選ぶのが正解です。

問14についても迷ってしまう人が多いのではないでしょうか。

Kate speaks English very fast. I’ve never heard English 24 so quickly.

1. speak 2. speaking 3. spoken 4. to speak

hearは知覚動詞といわれている動詞です。

基本的な形は「知覚動詞 + O + 動詞の原形」です。

だからといって1を選ぶと落とし穴にはまってしまいます。

Englishは「話される」側ですよね。

なので「知覚動詞 + O + 過去分詞」という形にします。

なので、3のspokenが正解となります。

B問題については問6が要注意です。

A:Can I take books out of this library?
B:If you live in this city, you can.
A:I do.
B:33

この図書館から本を持ち出していいかと聞いて、この町に住んでいるのであればいいですと回答されています。

そしてAさんはこの町の住人ということがわかったうえで、Bはなんて答えるでしょうかという問題です。

迷うとすれば3のThen you can read them here any time.ではないでしょうか。

この本を持ち出していいかを聞いているので、図書館内でいつでも読めるという情報はAさんにとって不要です。

答えは4のThen you just have to fill out this card.です。

カードに必要事項を記入すれば持ち出しすることができるということですよね。

とにかく冷静に論理的に答えを導き出していきましょう。

そもそも書いてあることが読めないという人は基礎力が固まっていませんので、早急に受験用の基本的な問題集を解いていきましょう。

大問3(並べ替え問題)のポイント

整序問題は一見するとけっこう複雑そうですが、冷静に考えていけば難なく解くことができます。

特に問3の問題がわからないという人が多いのでしょうか。

In Japan, people often perform activities in groups, and———–

1. Japanese people travel 2. more clearly than 3. nothing 4. shows this 5. the way in which

「日本では、人々が集団で活動することが多い、そして…」という文の続きを並び替えて作る問題です。

nothingをみた瞬間に、「~ほど~なものはない」という構文を使うことを思いつくことができれば、すでに答えがでたようなものです。

nothing shows this more clearly than the way in which Japanese people travel.

「日本人の旅行の仕方ほど、このこと(集団行動すること)をはっきりと示すものはない」という文になります。

B問題は文章の並べ替えです。

こちらも難しそうですが、すぐに答えることができるコツがあります。

よく選択肢をみると、1番目と2番目の文章さえわかれば答えが1つに決まるようになっています。

空欄になっているところの前後をみて1番目と2番目にくる文章を決めていきましょう。

大問4(グラフ読み取り問題)のポイント

1992年 / 本試についても特に難しい記述はなく数字と関係性を整理していけば勝手に答えが決まっていきます。

問題用紙に直接書き込んで、確認しやすい状態にしてから問題を解くようにしましょう。

大問5(長文問題)のポイント

論旨がはっきりしており、文章さえ読むことができれば難なく回答できる問題です。

選択肢についても迷わせるようなものはなく、書いてあることを適切に選べばOKです。

大問6(長文問題)のポイント

捉えどころのない文章なので答えるのが難しかったのではないでしょうか。

問1については、きちんと文を読めていないと散りばめられたトラップにひっかかります。

4つの選択肢どれについても本文中に書いてありそうなものばかりなので、曖昧に「この単語があった気がするからこれ!」と選びがちです。

本文中に「薄れる意識のなかベッドに向かった」と書いてあるので、4の”He went to his room and fell fast asleep.”が正解になります。

問6については文章から類推して答える他ありません。

答えは1の”The ease with which his young son was able to travel successfully.。

息子がスーツケースもなく、ジャケットもなく、語学力もなく、じゅうぶんなお金もない中、やりたいことをやってさらりと帰ってきた様子をみて、お父さんは驚いたということです。

B問題で難しいところは3をしっかり選べるかどうかです。

本文のパラグラフ2に、”The voice of my mother spoke through me.”と書いてあります。

自分の中を通って母の話す声が聞こえたということです。

3は上記のことをいいかえているだけなので、3を選ばないといけないということですね。

今回、文中に出てきた覚えるべき単語集はこちら

1992年度 / 本試の読解問題に出てきた覚えるべき単語をリストアップしましたので、ぜひご活用ください。

リストにない単語は覚えていて当たり前の単語ですので、リストにない単語で知らないものがある人は要注意ですよ!