センター試験(英語)1991年度・本試の解説
本記事はセンター試験(英語)の1991年度 / 本試を解説しているページです。
現在とは形式や文量など違う部分もありますが、レベルは基礎的な内容ですので、昔の問題も基礎を固めるためのいい教材になります。
細々とした解説はセンター試験の過去問に掲載されていますので、本記事ではざっくりと間違えやすいポイントや正答を導き出すためのポイントをまとめました。
センター試験(英語)の1991年度 / 本試は大問が6つあり、筆記は200点満点です。
自分で用意した過去問を片手に確認してみてください。
目次
大問1(アクセント、強勢問題)のポイント
カタカナでもふだん使っている単語のアクセントに気をつけましょう。
1991年度 / 本試では下記の単語が日本語でもつかわれているものになります。
・balance
・parade
・pattern
・control
・exercise
・interview
・assistant
・musician
・dramatic
・official
以上の単語は日本語でも使われていますが、英語での発音とおおきく違うものがあります。
見ての通り、出題されている20単語のうち10単語が日本語でもつかわれている単語です。
その他でひっかかりそうな単語は「思い込み単語」です。
differやcontinue、humorousなど、思い込みで発音できた気になっていませんか?
発音記号をもう一度確認していきましょう。
発音問題の次は強勢問題です。
強勢問題は「文中のどこを強調して読むか」を判断する問題です。
6番は簡単ですが、7番に関しては判断ができなかった人が多いのではないでしょうか。
A:What a charming dress! It makes her look really young.
B:But she is young. She’s still in her twenties.
上記のBut, she, is, youngのどれを強く読むかという問題でした。
正解は“is”です。
is はbe動詞の現在形で、彼女のいつも変わらない姿を表現しています。
彼女は”実際に”若い(20代)のだということを強調するために”is”をもっとも強く読むということですね。
大問2(文法・語法・イディオム・対話問題)のポイント
A問題については内容はどれもベーシックで、受験用の文法・語法・イディオムの基本問題集を完璧になるまでやりこんでいたら満点を狙うことができます。
特に語法問題やイディオム問題については覚えていたら即答できる問題ですので、ここで時間をコントロールすることができます。
A問題については1問10秒~30秒で答えられるようにしましょう。
B問題は対話問題です。
Aさんのいったことに対してBさんがコメントしてAさんがまた回答するという形式で、Bさんの発言内容を選ぶという問題ですね。
Aさんの発言がどのように変化しているのかに注目してみましょう。
中でもひっかかりそうなのが30番の問題です。
A:Look at all these bills! How can we ever pay them?
B:I know — we’re spending too much. 30
A:OK, but what?
B:Well, we could sell the car and use the train.
選択肢1,4は論外です。迷うとしたら2か3ですね。
2, We should be more economical from now on.
3, We’ll have to do without something.
2は「これからもっと節約すべきだね」、3は「何かをなしでやっていかなきゃいけないね」
日本語にしたらどちらも意味が通りそうですが、2の場合は”what”ではなく”how”などがつかわれるのではないでしょうか。(どうやって節約するの?と聞きますよね)
なので答えは3に決まります。
大問3(並べ替え問題)のポイント
文法がしっかり頭の中にはいっており、ある程度問題演習を積んでいれば解ける問題です。
1991年度 / 本試についてはひっかりそうな問題は特にありませんでした。
大問4(グラフ読み取り問題)のポイント
5か国の失業率グラフから問題が出題されています。
5つの折れ線があり、A~E国のどれがどの折れ線に該当するのかを整理する必要があります。
大問4については迷ってしまいそうなポイントは特になく、落ち着いて情報を整理していけば解くことができます。
読み取るのにかなり手間取ってしまったという人はもう一度、基本的な単語や文法を復習してみてください。
大問5(長文問題)のポイント
センター試験で出題される長文問題のポイントはパラグラフごとに問題が設置されているということです。
英語が得意な人は全文読んでから問題に答えることができますが、苦手な人は1パラグラフを読み終わったら問題を解くという手順で解いてみましょう。
1991年度 / 本試における鬼門は大問5になると思います。ここで点を大きく落として人が多いのではないでしょうか。
問1については2の”they are judged to be old by society”が答えになりますが、「退職時の年齢から年寄りの境目がある」という部分を”society”と脳内でいいかえることができたかがポイントです。
問3についても文中で明言されていません。
テクノロジーの急速な変化によってお年寄りをどの職、役割に配置したらいいかわからないという内容から4の”have to work out their social roles largely for themselves”を選べるかどうかがポイントです。
大問6(長文問題)のポイント
大問5と同じくおおむねパラグラフごとに問題が設置されています。
今回の試験の中で一番長い文章なので、疲れてしまっている可能性が高いです。
そんな中でも冷静に正答を選び取っていく体力が必要になります。
大問6については本文に明言されていないことを聞く問題はなく、すべて本文中に明確に書かれています。
強いて言うのであれば、B問題の6 “The author came to know a lot about Margaret through reading her long letters”を間違って選ぶ可能性が高いです。
長年、著者とマーガレットは文通をしていましたが、得ることができた情報はアメリカ人であるということと、本や雑誌が一緒に届いたというくらいで、マーガレットに関する情報は彼女の死後、友人のアリスが手紙を送ってくるまでほとんどありませんでした。
なので6は不正解です。
大問6を総括すると、内容の難しさではなく最後まで読み切る体力が残っているかどうかが決めてとなるということですね。
今回、文中に出てきた覚えるべき単語集はこちら
1991年度 / 本試の読解問題に出てきた覚えるべき単語をリストアップしましたので、ぜひご活用ください。
リストにない単語は覚えていて当たり前の単語ですので、リストにない単語で知らないものがある人は要注意ですよ!