【受験外コラム①】大学は「役に立つ知識」を教えてくれるところではありません

あなたは大学をどのような場所だと考えていますか?
多くの人にとっては、名目上は「勉強をする場所」とは思いつつも、バイトやサークル活動、その場しのぎのテスト勉強にあけくれてしまう場所だと思います。
中には「自分の人生において役に立つ知識を教えてくれる場所」ととらえている人もいるでしょう。
しかし、それは大きな間違えなのです。
本記事ではなぜ「大学は役に立つ知識を教えてくれる場所」という認識がまちがってるのかについて説明します。
大学は役に立つ知識を「発信」する場所
結論からいってしまいますが、大学は役に立つ知識を自分で研究して発信する場所です。
ここでいう「役に立つ」というのは必ずしも日常生活で役に立つということではなく、今まであった研究を一歩前に進めたり、まったく新しい切り口で知識を提供することを指しています。
受け身で知識を吸収していればいいのは高校生までなのです。
極端なことをいってしまえば、「もっと実生活で役に立つ知識、知見を得たい」というのであれば、大学にいかずに仕事をしたほうがよっぽどいいですよ。
4年間かけて得た知識や経験などを総動員して新たな知識を「論文」などの形で発信していくのが大学生がやるべきことです。
発信の場はどこだっていい
大学生というと「論文」の提出で締めくくる場合が多いのですが、発信の場は論文のような形でなくてもかまいません。
ウェブ上(SNSやブログなど)にアップしてもいいですし、公共機関に提出してもいいわけです。
その発信をするための資料・情報などがそろっているのが大学という場所です。
発信内容によっては大学教授も協力してくれるでしょう。
とにかく何の形でもいいので自分の研究結果を世の中に提示してみましょう。
だからこそ高校までの知識をしっかりかためよう
大学の授業は基本的に「高校までの知識がある」ということを前提に進みます。
分数の計算ができない、漢字を知らないなどの大学生がいるようですが、かなり時間のロスになります。
そもそも授業の意味がわからないという状態では満足に研究を進めることができません。
少なくとも高校までの知識は基本的なレベルでかまいませんので、しっかり頭の中にいれておくべきですし、そのために「受験」があるのです。
推薦入試やAO入試がとちゅうで授業についていけなくなり、卒業することができないということがよくありますが、高校までの知識がしっかり必要であることを物語っていますよね。
まとめ
大学は役に立つことを教えてくれる場所ではなくて、自分で研究結果を発信する場所です。
いつまでも受け身の姿勢でいると、大学生活を無駄にしてすごしてしまいますよ。