東京理科大学 薬学部(B方式)の化学対策

本記事では東京理科大学 薬学部(B方式)の化学対策について記載しています。
化学の試験時間は80分で、配点は100点です。
目標得点率は75%に設定して勉強していきましょう。
薬学部の入試情報
| 年度 | 学科 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点 |
| 2025 | 薬 | 39 | 1,223 | 1,142 | 288 | 3.9 | 199/300(66%) |
| 生命創薬科 | 37 | 872 | 821 | 234 | 3.5 | 199/300(66%) | |
| 2024 | 薬 | 40 | 964 | 899 | 310 | 2.9 | 209/300(70%) |
| 生命創薬科 | 40 | 689 | 645 | 267 | 2.4 | 203/300(68%) |
各項目の傾向と対策
大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・物質の状態変化、金属結晶、格子エネルギー、様々なエンダルピー変化(25点) 設問×8 | ・固体の溶解度、硫酸銅(Ⅱ)の結晶の析出、浸透圧と電離度(25点) 設問×7 | ・化学反応の速さと平衡、活性化エネルギー(25点) 設問×5 |
| 2 | ・白金の利用、錯イオンと酸化数、DNA中の塩基対間の距離(25点) 設問×2 | ・鉄の性質、水酸化鉄(Ⅲ)コロイド、透析(25点) 設問×6 | ・酸化物、オキソ酸の酸性度、硝酸合成、ソルベー法、両性水酸化物、錯イオンの形(25点) 設問×3 |
| 3 | ・芳香族化合物の構造式決定、芳香族化合物の分離(25点) 設問×4 | ・芳香族化合物の構造式決定、硫酸合成、電離定数とpH、置換基の酸性度(25点) 設問×6 | ・芳香族炭化水素の構造異性体、芳香族カルボン酸の性質、PET(25点) 設問×10 |
| 4 | ・単糖、アミロースとアミロペクチン、アミロペクチンの平均枝分かれ数の計算(25点) 設問×3 | ・核酸の構造、リボースとヘミアセタール結合、塩基対の相補性(25点) 設問×7 | ・アミノ酸、ペプチドのアミノ酸配列、等電点(25点) 設問×3 |
全問マーク式での回答です。
理論化学、無機化学、有機化学がバランス良く出題される傾向がありますが、中でも有機化学が多めに出題されます。
理論化学では他の大学での頻出の溶解度、反応速度、化学平衡などが頻出です。
有機化学では構造決定の問題が必ず出題されています。
●対策
教科書や基本的な参考書を利用して公式などの化学の基礎知識を頭に入れていきましょう。
公式は丸暗記するのではなく、どういう導出過程があるのかを理解していきましょう。
理論化学の計算が苦手である場合は、式が表わす意味がわかっていなかったり、単位の意味がわかっておらず単位変換がうまくいかない場合が多いです。
また、理解した気になって実際の計算問題を最初から最後まで解いていなかったりすると模試や本番で実力を出すことができなくなります。
有機化学は芳香族化合物の構造式や高分子化合物に関する問題が必ず出題されています。
官能基や構造式は書けるようにしましょう。
大問4では生化学的な知識も問われるので、幅広く学習しておきましょう。
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