慶應義塾大学 医学部の物理対策

本記事では慶應義塾大学の医学部の物理対策について記載しています。

慶應義塾大学の医学部は一次試験と二次試験にわかれており、一次試験は英語・数学・理科（物理、化学、生物から2科目選択）の試験で、二次試験は小論文と面接です。

私立大学の医学部の中でもトップレベルであり、6年間の費用も私立大学の中では比較的少ないということもあり、非常に人気です。

東京大学をはじめとした難関国立大受験生も受けるので、倍率と受験者層を考えると熾烈な戦いになります。

医学部の物理は理科2科目で試験時間は120分で、配点は200点です。

合格最低点は60％弱ですので、物理が得意な受験生は70％以上、苦手な受験生でも50％以上得点したいところです。

医学部の入試情報

年度	募集人員	志願者数	受験者数	合格者数	倍率	合格最低点
2025	66	1,410	1,284	177	7.3	280/500（56.0%）
2024	66	1,483	1,270	169	7.5	319/500（63.8%）
2023	66	1,412	1,219	168	7.3	315/500（63.0%）
2022	66	1,388	1,179	178	6.6	308/500（61.6%）
2021	66	1,248	1,045	242	6.1	251/500（50.2%）

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

	2025年度	2024年度	2023年度
Ⅰ	・放物運動と床との無限回衝突、被爆 設問×2	・小問集合 設問×3	・力学的エネルギーと熱エネルギー、核崩壊の半減期、大気圧の起源 設問×3
Ⅱ	・微小磁場測定 設問×4	・電気振動 設問×2	・光の屈折、レンズと鏡による結像 設問×4
Ⅲ	・気温減率 設問×3	・チェーン・ファウンテン 設問×6	・電気容量、電子線蒸着法 設問×2

力学、電磁気学、熱力学、波動、原子の分野から幅広く出題されます。
医療に関連する問題が出題されます。したがって原子の被爆などの放射線に関する問題が今後も出題される可能性があります。

●対策
まずは教科書や基本的な参考書を使って基礎知識を頭に入れていきましょう。
公式の導出方法や物理現象の理解を徹底してやっていきましょう。
知識問題に対応するために、公式の理解だけでなく、物理に関連したことが教科書や参考書に載っているのであれば漏れなく確認するようにしてください。

次は『良問の風』や『名問の森』などの標準的な問題集を使って演習を積んでいきましょう。
基礎問題を解く段階と違い、標準的な問題集をやるときは時間無制限で熟考する練習を積んでいきます。

上記の段階を終えたら、過去問演習に入っていきます。
過去問を利用して制限時間内に解き終えるかどうかを重視しましょう。
解答解説を熟読して本学部の物理では何が中心に問われる傾向にあるのかを分析していきます。
最低でも5年分は解き、解き終えたら東京大学や他の私立医学部の問題を解いてみるといいでしょう。

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