上智大学 理工学部(共通テスト併用方式)の化学対策

本記事では上智大学 理工学部の化学対策について記載しています。

化学の試験時間は90分で、配点は下記の通りです。

試験区分教科科目配点
共通テスト外国語英語80点
数学数学ⅠAⅡBC60点(各30点)
理科「物理」、「化学」、「生物」から1科目60点
本学独自試験数学数学ⅠAⅡB(数列)ⅢC(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)を範囲とし、応用問題など思考力を問う内容とする100点
理科「物理」、「化学」、「生物」から1科目100点

理工学部の入試情報(共通テスト併用方式)

年度学科募集人員志願者数第1次受験者数最終合格者数競争率
2024物質生命理工458938182102.3
機能創造理工447546922002.5
情報理工457897212003.3
2023物質生命理工457887462002.6
機能創造理工448387921812.8
情報理工459478921703.6
2022物質生命理工406976601601.9
機能創造理工407236801612.5
情報理工409158531522.9
2021物質生命理工406775931002.1
機能創造理工407096271241.9
情報理工409388451202.4

各項目の傾向と対策

大問は全部で5つです。(2023年度まで6つでした)
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2025年度2024年度
1・浸透圧の実験、コロイドの透析の実験
設問数5問
・反応速度
設問数5問
2・混合気体中の分圧、濃度平衡定数、圧平衡定数、電離度
設問数4問
・リチウムイオン電池
設問数6問
3・解熱鎮痛薬の錠剤に含まれる化合物の量を調べる実験
設問数4問
・塩化バリウム、硫酸ナトリウム、硝酸バリウムからなる化合物の沈殿滴定
設問数5問
4・気体の性質、化合物の構造式、分子式
設問数5問
・脂肪族エステル
設問数5問
5・粗銅の電解精錬
設問数6問
・二糖、単糖
設問数6問
6
2023年度2022年度2021年度
1・混合気体の分圧、エタンおよびアセチレンと水素の付加反応
設問数5問
・水と二酸化炭素と純物質Xの状態図、融解熱と蒸発熱
設問数5問
・ボイルの法則、混合気体の分圧と全圧および平均分子量、化学平衡
設問数4問
2・希薄溶液中の不揮発性物質の分子量測定、沸点上昇、浸透圧
設問数5問
・燃料電池、NH3の合成、CO2からCH4の合成
設問数5問
・NaOHの溶解熱、塩酸との中和熱、温度上昇、ヘスの法則
設問数5問
3・窒素の製法、NH3およびNOxの反応、熱化学方程式
設問数5問
・Ca結晶の単位格子、関連化合物の性質、CIO-の酸化還元反応
設問数5問
・カルボン酸の電離度と電離定数、凝固点降下
設問数5問
4・NaOHの潮解とCO2の吸収、混合物の中和滴定
設問数5問
・メチルオレンジの電離平衡、変色域、食品中のタンパク質の含有率
設問数5問
・アルミニウムと酸・塩基との反応、両性元素
設問数5問
5・油脂の混合物のけん化とセッケンの生成、油脂の構造決定
設問数5問
・バラに含まれる成分の構造決定、アルケンの酸化開裂
設問数4問
・分子量206のジエステル化合物の構造決定
設問数5問
6・CmHnO2からなるp位の芳香族化合物の構造決定
設問数5問
・ある化合物の構造決定、スクロースの加水分解
設問数5問
・分子式C6H10の構造異性体の構造決定
設問数5問

●傾向と対策
2020年度までは全問マーク式でしたが、2021年度以降は構造式などの記述問題や描図問題も出題されています。
計算問題の場合はマーク式で数値を1桁ずつマークするものなので、有効数字などの細かい数値まで間違えなく計算する必要があります。
理論化学、有機化学、無機化学から満遍なく出題されていますが、理論化学からの出題が目立ちます。
電気分解、酸化還元、酸・塩基、中和滴定、化学平衡、熱化学、希薄水溶液の性質、溶液の濃度、蒸気圧、気体の法則などが組み合わさって出題されます。
無機や有機でも理論化学との組み合わせで出題されることがあります。

基礎的な化学的法則や用語を丸暗記するのではなく、構造を理解しながら頭に入れていく必要があります。
理論化学は溶液の濃度、気体の法則、混合気圧の蒸気圧、ヘンリーの法則、熱化学、中和とpH、酸化還元、電気分解、燃料電池、化学平衡の量的関係、溶解度積、緩衝液のpH計算などは特に重要になってくるので、計算練習を面倒くさがらずにやっていきましょう。

無機化学は反応は化学反応式で書けるように練習しておきましょう。
実験操作をもとに考察する問題が出題されます。単体や化合物の製法を理解しておきましょう。

有機化学は主な化合物の構造、性質、反応、異性体に関する事項は整理して頭にいれておきましょう。
天然・合成高分子化合物の性質や反応も同じように重要になってきます。
元素の分析や構造決定を必要とする問題は必ず出題されています。

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