上智大学 文学部フランス文学科(共通テスト併用方式)の学部学科適性試験対策

本記事では上智大学 文学部フランス文学科(共通テスト併用型)の学部学科適性試験対策について記載しています。
学部学科適性試験の試験時間は75分で、配点と試験科目は下記の通りです。
試験区分 | 試験教科 | 科目 | 配点 |
共通テスト | 外国語 | 「英語」、「フランス語」、「ドイツ語」から1科目 | 60点 |
国語 | 「国語」 | 40点 | |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治経済」から1科目 | 40点 | |
大学独自試験 | 学部学科適性試験 | フランス文学・文化・歴史に関するテクストの読解力および思考力・表現力を問う試験 | 100点 |
共通テストの点数配分が大きいので、共通テスト対策も力をいれてやっていきましょう。
文学部フランス文学科の入試情報(共通テスト併用方式)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 第一次受験者数 | 最終合格者数 | 競争率 |
2024 | 20 | 160 | 157 | 40 | 3.9 |
2023 | 20 | 119 | 118 | 40 | 3.0 |
2022 | 20 | 151 | 145 | 45 | 2.3 |
2021 | 20 | 151 | 145 | 45 | 2.8 |
各項目の傾向と対策
2025年度 | 2024年度 | |
一 | ・総合問題 出典:『近代フランス哲学講義』竹田篤司 1. 空所補充問題×4 2. 傍線部の漢字(書き・記述)×2 3. 傍線部の意味×2 4. 傍線部の内容説明 5. 傍線部に関する問題 6. 傍線部に関する問題 7. 傍線部の理由 8. 傍線部の意味 9. 傍線部を代表する作家 10. 傍線部の理由を説明する(70字程度) | ・総合問題 出典:『曲説フランス文学』渡辺一夫 1. 傍線部の意味×3 2. 空所補充問題×4 3. 傍線部の説明 4. 傍線部の説明 5. 傍線部の説明 6. 傍線部の理由 7. 「ヴィクトール・ユゴー」の作品 8. 傍線部について述べた文(フランス史) 9. 傍線部を説明する(30字程度) 10. 傍線部を説明する(60字程度) |
二 | ・総合問題 出典:「みやげの小石」阿部昭 1. 漢字問題×3 2. 空所補充問題×6 3. 傍線部は日本のどの詩人を念頭においているか 4. 傍線部の意味×2 5. 傍線部の理由 6. 傍線部の理由 7. 傍線部の理由を説明する(65字程度) | ・総合問題 出典:「セザンヌー孤立と共鳴」粟津則雄 1. 傍線部の意味×4 2. 傍線部の説明 3. 傍線部の理由 4-ア. 傍線部に当てはまる人物 4-イ. 傍線部の説明 5. 傍線部の説明 6. 傍線部の説明 7. 二重傍線部について説明する(90字程度) |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
一 | ・読解問題 出典:「ポンピドゥー・センターからラスコー洞窟へー美しい動物たちと消尽する芸術」福島勲 1. 空所補充問題×5 2. 空所補充問題×6 3. 抜き出し問題 4. 傍線部の理由 5. 傍線部に関する問題 6. 傍線部に関する問題 7. 傍線部の理由を説明(65字以内) 8. 傍線部の要因を記述(各35字程度) | ・総合問題 出典:『遙かなノートル・ダム』森有正 1. 空所補充問題×5 2. 傍線部の意味×4 3. 傍線部の説明 4. 傍線部の理由 5. 傍線部に関する問題 6. 傍線部の理由 7. パスカル、デカルトの言葉 8. 傍線部に関する記述(80字程度) 9. 傍線部の理由を記述(70字程度) | ・読解問題 出典:『石と光の思想ーヨーロッパで考えたことー』饗庭孝男 1. 空所補充問題×6 2. 傍線部の説明×3 3. 傍線部に関する記述(80字以内) 4. 傍線部の理由を記述(100字程度) |
二 | ・読解問題 出典:『ヴァルボワまで』岩崎力 1. 傍線部の説明 2. 傍線部に関する問題 3. 傍線部に関する問題 4. 傍線部の理由 5. 傍線部とは何か 6. 傍線部の理由を記述(100字程度) | ・読解問題 出典:『ゴーギャンの世界』福永武彦 1. 傍線部の意味×4 2. 芸術家、文学者の比較×3 3. 傍線部で挙げられている詩と絵画の相違点を説明(60字程度) 4. 印象派に対するゴーギャンの複雑な態度を説明(100字程度) | ・読解問題 出典:『ある旅行者の思想』の「北フランスの旅」加藤周一 1. 空所補充問題×5 2. 傍線部の意味×6 3. 傍線部の意味×4 4. 傍線部の説明 5. 傍線部がどういうことかを説明(180字以内) |
基本的に日本語文の読解を必要とする問題が出題されます。1~2問フランスに関する知識が必要になりますが、出題されるからといって執着すると大きな失点につながってしまいます。
必ず記述説明問題が含まれているので、過去問を使って75分で解ききる練習をしていきましょう。
●読解問題
語句の意味に関する問題、接続語の空所補充問題などが出題されます。
語句の意味に関する問題は「通暁する」、「端的に」など日本語の用法が問われます。
4つの選択肢の中に文字通りの意味(「端的に」であれば「はしからはしまで」という選択肢)が含まれたものがあるので、それをまず外して3択にしぼることもできますし、意味を知っているのであれば直接選択肢を選んでもいいでしょう。
わからなければ、文脈で意味が通るものを選んでいきます。
接続語の空所補充問題は「そして」、「だから」などの接続語を文脈に合うように空所に入れていく問題です。
接続語の効果を考えながら、筋の通った文になるようにしていきましょう。
そのほか、傍線部の説明や理由を選ぶ問題が出題されます。
通常の国語の読解問題と変わらず、傍線部が何を聞いているのかを明確にして文章にあたっていきます。
選択問題の基本は消去法です。「100%これだ」と思える選択肢を選ぶことは前提として、「この選択肢は70%くらい確信があって、もう一つの選択肢は60%くらいの確信があるので、70%の方を選ぶ」という勇気が必要な回答法も過去問演習の中で養っていきましょう。
記述説明問題は傍線部の内容や理由について指定字数内で記述する問題です。
選択問題であっても、まずは傍線部や筆者が主張していることなどを言語化する練習をしておきましょう。
書いてみると指定字数内でうまく書けないということがあるので、必ず過去問演習をやってください。
フランスの文学、作家、歴史などに関する問題は出題されますが、世界史探究などの教科書でフランスに関する部分を重点的におさえておけば対応できるはずです。
設問数は少ないので、フランスに関する知識ばかりに集中せずに、共通テストで点が取れるか、読解問題で点が取れるかを確認しましょう。
早慶上理対策のまとめはこちら!↓
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