上智大学 文学部新聞学科(共通テスト併用方式)の学部学科適性試験対策

本記事では上智大学 文学部新聞学科(共通テスト併用型)の学部学科適性試験対策について記載しています。
学部学科適性試験の試験時間は75分で、配点と試験科目は下記の通りです。
試験区分 | 試験教科 | 科目 | 配点 |
共通テスト | 外国語 | 「英語」、「フランス語」、「ドイツ語」から1科目 | 60点 |
国語 | 「国語」 | 40点 | |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治経済」から1科目 | 40点 | |
大学独自試験 | 学部学科適性試験 | ジャーナリズムに関する基礎的学力試験 | 100点 |
共通テストの点数配分が大きいので、共通テスト対策も力をいれてやっていきましょう。
文学部新聞学科の入試情報(共通テスト併用方式)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 第一次受験者数 | 最終合格者数 | 競争率 |
2024 | 40 | 228 | 222 | 70 | 3.1 |
2023 | 40 | 193 | 182 | 70 | 2.2 |
2022 | 50 | 265 | 258 | 40 | 5.2 |
2021 | 50 | 413 | 397 | 55 | 4.6 |
各項目の傾向と対策
大問は全部で2つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。
2025年度 | 2024年度 | |
問1 | ・用語に関連する問題 組み合わせ問題×6 | ・用語に関連する問題 組み合わせ問題×6 |
問2 | ・文章の読解と論述問題 出典:「春秋」日本経済新聞 論述問題(1000字程度) | ・文章の読解と論述問題 出典:「演出といわゆる『やらせ』をめぐって・・・」是枝裕和 論述問題(1000字程度) |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
問1 | ・用語に関連する問題 組み合わせ問題×6 | ・用語に関連する問題 組み合わせ問題×6 | ・用語に関連する問題 組み合わせ問題×6 |
問2 | ・文章の読解と論述問題 出典:『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』帚木蓬生 論述問題(1000字程度) | ・文章の読解と論述問題 出典:「コミュニケーションを考えるための基礎」渡辺潤 論述問題(1000字程度) | ・文章の読解と論述問題 出典:「非言語コミュニケーションー不自由な体と『身体改造』の意味」池田理知子 論述問題(1000字程度) |
時事に関連する用語問題、1000字程度の論述問題が出題されます。
論述問題は文章中で述べられていることと関連する内容と事例を書く問題です。
新聞学科ということで普段からジャンルを問わず時事に興味を持っていることと、文章を理解して抽象化する能力が問われます。
●時事的な用語に関連する問題
時事的な用語があり、それに関連する語句の組み合わせを選ぶ問題です。
例えば、2023年度では「優生保護法」という語句があり、選択肢として「英才教育」、「子孫」、「寄り添い」、「不妊手術強制」、「生活保護」が並んでいます。この中で「優生保護法」と関連がある語句を2つ選ぶ問題です。
「優生保護法」は1948年から1996年まで日本に存在した法律で、優生思想や優生政策上の見地から不良な子孫の出生を防止することと、母体保護という目的で強制不妊手術、人工妊娠中絶などの合法化を定めたものでした。障がい者差別にあたるとして廃止されています。
この優生保護法で不妊手術などを強制された人たちに補償する法律が施行されています。
この用語と時事を知っていれば、「子孫」と「不妊手術強制」が関連する語句だとわかります。
以上のように普段からジャンルを問わず(韓国のアイドルグループ「BTS」が出題されたこともあります)、興味をもって時事に触れる必要があります。
「ニュース時事能力検定」などもあるので、対策として受検してみることをオススメします。
●論述問題
文章を読んで、その内容と自身の考えを具体的な事例をあげながら1000字程度で論述する問題です。
具体的に何を書けばいいのか指示が書いてあるので、その順番に沿って「本文で述べられている内容」→「具体的な事例をあげて筆者の論点を明確にする」→「自身の意見を述べる」という順番で論述していくといいでしょう。
必ず、事前に過去問を使って指定字数内で意味のある文章が書けるか練習しておきましょう。
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