上智大学 総合人間科学部社会福祉学科(共通テスト併用方式)の学部学科適正試験対策

本記事では上智大学 総合人間科学部社会福祉学科(共通テスト併用方式)の総合問題対策について記載しています。

総合人間科学部の社会福祉学科では共通テスト併用方式の独自試験として総合問題が出題されます。
社会福祉学科の試験科目と配点は下記の通りです。

テスト区分教科科目配点
共通テスト外国語英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語から1科目60点
国語国語(古文・漢文含む)40点
地歴公民・数学「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治・経済」、「数学ⅠA」のうちから1科目40点
独自問題学部学科適性試験社会および社会福祉に関する理解力と思考力を問う試験80点

学部学科適正試験の試験時間は75分で、配点は80点です。

年度募集人員志願者数第一次受験者数最終合格者数競争率
202420118109352.4
202320109104402.6
202221126116452.2
202121166161352.9

各項目の傾向と対策

大問は全部で2つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2024年度
1・語句の記述問題
社会福祉に関する用語を問う問題×10
2・論述問題(資料あり)
社会的・歴史的な条件のもとで作られてきた性役割がもたらす問題点について論述(500字以上600字以内)
2023年度2022年度2021年度
1・語句の記述問題
社会福祉に関する用語を問う問題×10
・語句の記述問題
社会福祉に関する用語を問う問題×10
・語句の記述問題
社会福祉に関する用語について80字以上100字以内で説明する
2・論述問題(資料あり)
格差社会の問題点について論述(500字以上600字以内)
・論述問題(資料あり)
日本においてワーク・ライフ・バランスが求められることについて論述(500字以上600字以内)
・記述問題
1. 社会保険の種類
2. 「社会保険」と「民間保険」の違い(160字以上200字以内)
・論述問題(文章あり)
子どもや若者がケアを引き受けざるを得ない社会的背景について説明する(500字以上600字以内)

2021年度は説明問題が出題され、大問は3つでしたが、2022〜2024年度は大問1が用語の記述、大問2が論述問題という形式です。
最初の用語の記述は早めに終わらせて、論述問題に時間を割けるようにしましょう。
特定の教科書や参考書があるわけではないので、普段から社会福祉に関する情報への感度を高める必要があります。

●社会福祉に関する用語問題
以下は2022年度に出題された問題です。
「公的年金の財政方式の一つであり、現役世代が納める保険料で、年金受給世代の年金給付を賄う方式のこと。」
これに当てはまる用語を記述する問題です。正解は「賦課方式」です。
「公共」、「公共・倫理」、「公共・政治経済」の参考書や問題集を使用したり、「小論文の完全ネタ本(医薬系/医療看護系編)の「社会保障・福祉」の章などを使用して基本的な用語とその意味をおさえておきましょう。

●論述問題
資料を参照しながら500字以上600字以内で論述する問題です。
資料は政府が公開している白書などから出題されています。
資料から読み取れること+問題点の提起+対応策や今後の展開という構成で論述するように指示されます。
過去問を使用して構成を事前に決め、時間内に書き終わることができるように調整していきましょう。
様々なタイプの問題を試したい場合は各大学の医学部・保険学科や看護学科などで社会福祉に関する小論文が出題されるので練習として最適です。

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