慶應義塾大学 看護医療学部の小論文対策

本記事は慶應義塾大学 看護医療学部の小論文対策について記載しています。

小論文の試験時間は70分で、小論文の内容は2次試験の面接で使用します。
小論文を受験しない場合、不合格になります。

看護医療学部の入試情報

年度募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点
2024705144651822.6280/500(56.0%)
2023705385001633.1294/500(58.8%)
2022706536011603.8310/500(62.0%)
2021706105741972.9270/500(54.0%)

各項目の傾向と対策

設問は2つです。

年度問題出典
20241. 著者が説明していることを400字以内に要約する
2. 筆者の考えを説明し、自分の考えを300字以内で記述する
『情動の哲学入門ー価値・道徳・生きる意味』信原幸弘
20231. 本文の内容を200字以内に要約する
2. 筆者の考えを説明し、自分の考えを500字以内で記述する
『大事なものは見えにくい』鷲田清一
20221. 下線部の意味を200字以内で記述する
2. 下線部の意味を自身の体験をもとに500字以内で記述する
『人間形成の日米比較 かくれたカリキュラム』恒吉僚子
20211. 下線部が何かを200字以内で説明する
2. 筆者がどのように述べているかを400字以内で説明する
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗

2023年度、2024年度で要約問題が出題されています。
読解力、筆者の意見を説明する力、自分の意見を記述する力が求められています。

●要約問題
数百字で本文の内容や筆者が説明していることを要約する問題です。
現代文の文章と同じように長めに書かれていても伝えたいことを絞ると数点程度であることが多いです。
文章を読んでいき、筆者が主に伝えたいことをまとめていきましょう。
例えの部分や具体的な事例などを含めると簡単に字数をオーバーしてしまうので、例えの部分は理解の補助として主要なことだけで要約文を作り上げていってください。
過去問だけでなく現代文の文章を使って要約の練習を積んでいっても効果的です。

●記述説明問題
2023年度、2024年度のような問題のタイプで問題1の要約部分を適切に書くことができていれば、あとは自分の意見を積み上げていくだけになります。
まずは指定字数の半分程度を使って筆者の言いたいことを説明し、残り半分で自身の意見を述べていくという構成で合格点は取れるでしょう。
自身の意見を述べるときは筆者の意見に賛成か反対かを述べて、その次に主張の理由を簡潔に述べていきます。
まずは現代文の勉強をして正しく文章を読解する素地を整えてから論述の練習に入るといいでしょう。

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