上智大学 文学部史学科(共通テスト併用方式)の総合問題対策
本記事では上智大学 文学部史学科(共通テスト併用方式)の総合問題対策について記載しています。
総合問題の試験時間は75分で、配点と試験科目は下記の通りです。
試験区分 | 試験教科 | 科目 | 配点 |
共通テスト | 外国語 | 「英語」、「フランス語」、「ドイツ語」から1科目 | 60点 |
国語 | 「国語」 | 40点 | |
地理歴史 | 「歴史総合・日本史探究」、「歴史総合・世界史探究」から1科目 | 40点 | |
大学独自試験 | 学部学科適正試験 | 歴史学をめぐる試験 | 100点 |
共通テストの配点の方が大きいため、共通テスト対策を徹底してやっていきましょう。
文学部史学科の入試情報(共通テスト併用方式)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 第1次受験者数 | 最終合格者数 | 競争率 |
2024 | 23 | 298 | 279 | 95 | 2.3 |
2023 | 23 | 274 | 266 | 80 | 2.7 |
2022 | 27 | 286 | 374 | 76 | 3.2 |
2021 | 27 | 440 | 421 | 50 | 3.3 |
各項目の傾向と対策
2024年度 | |
問題 | ・文章の読解 出典:「日本史からみたウクライナ戦争」山田朗、『歴史学研究』 1. 下線部について説明する(100字程度) 2. 下線部に関する問題 3. 下線部の意味(50字程度) 4. バルト海沿岸の国名、誤っているものを選ぶ 5. 下線部は何を指しているか(100字程度) 6. 戦争事例、事例の概要を説明する(100字程度) 7. 「国際関係」、「メディア」、「国民」を手掛かりにしてウクライナ戦争と日中戦争の類似性を説明する(200字程度) 8. 11問から7問選んで回答する(正誤問題) |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
問題 | ・文章の読解 1. 19問から8問選んで回答する(空所補充問題) 2. 世界遺産登録に伴う紛争の具体例(100字程度) 3. 下線部に関する問題(100字程度) 4. 下線部に関する問題(80字程度・どちらか一方) 5. 文章中の文化財の定義、矛盾、課題を論述(200字程度) | ・文章の読解 出典:『清朝のアムール政策と少数民族』松浦茂、「『北からの蒙古襲来』をめぐる諸問題」中村和之、『動物と人間ー関係史の生物学ー』三浦慎悟 1. 14問から7問選んで回答する(空所に関する問題) 2. 傍線部に関する問題(80字程度) 3. 空所に入る民族名 4. 文永の役・弘安の役の顛末について説明、モンゴルが東アジア・東南アジアに与えた影響(200字程度・どちらか一方) 5. 傍線部について説明(100字程度) 6. 傍線部に関して説明する(200字程度) | ・文章の読解 出典:『中世の風景』阿部謹也、網野善彦、石井進、樺山紘一 1. 空所補充問題×2 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 空所補充問題 6. 傍線部に関する問題 7.空所補充問題 8. 5つの選択肢から3つ選んで、それぞれの歴史を100〜150字で論述する 9. ある時代の大聖堂について説明する、徳政一揆の発生年、発端、経過、結果について説明する(50〜100字程度・どちらか一方) 10. 日本と西欧の比較に際して、「警戒」すべき「偏狭さ」とはどのようなことかを説明する(200〜300字) |
選択問題と記述説明問題がバランスよく配置されています。
日本史と世界史の両方を勉強している必要はなく、どちらか一方が有利ということはありません。
基本的には歴史の知識を必要とする問題、読解問題で構成されています。
●選択問題
いくつかある問題の中から選んで回答する方式です。
日本史と世界史の問題があるので、勉強してきた科目の問題を選びましょう。
2025年度から「歴史総合・日本史探究/世界史探究」になるので、どちらか一方だけの知識で回答できる問題は減るかもしれません。
求められる知識レベルは高いので教科書、参考書での学習のほか、難関大学向けの問題集、資料集、用語集などを使用して深めていってください。
●記述説明問題
文章を読解した上で記述する問題、歴史の知識を必要とする問題が出題されます。
文章の読解を必要とする記述問題は現代文と同じように対策していきましょう。
まずは書いてあることを正確に読み取る練習をして、その後指定字数内で書けるようにしてください。
歴史の知識を必要とする問題は教科書、参考書を読むときに用語を覚えるのではなく、歴史的事象がその時代、状況の中で持つ意義や背景、原因と結果などに注目して覚えていってください。
一問一答的な覚え方をしていると記述問題に対応できません。