上智大学 経済学部(共通テスト併用方式)の英語対策
本記事では上智大学 経済学部の英語対策について記載しています。
上智大学経済学部には経済学科、経営学科(英語選択/数学選択)があります。
経営学科の英語選択で英語の試験が課されます。
経営学科(英語選択)の試験時間は75分で、配点は下記の通りです。
試験区分 | 教科 | 科目 | 配点 |
共通テスト | 外国語 | 英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語から1科目 | 20点 |
国語 | 国語(古文・漢文含む) | 40点 | |
地歴公民・数学 | 「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治・経済」、「数学ⅠA」、「数学ⅡB」のうちから1科目 | 40点 | |
大学独自試験 | 英語 | 英語 | 150点 |
共通テストの配点よりも大学独自試験の英語の配点の方が高いので、英語では可能な限り失点をおさえましょう。
経済学部の入試情報(共通テスト併用方式)
年度 | 学科 | 募集人員 | 志願者数 | 第1次受験者数 | 最終合格者数 | 競争率 |
2024 | 経済 | 85 | 1,108 | 1,053 | 281 | 2.6 |
経営 | 85 | 1,693 | 1,624 | 372 | 4.4 | |
2023 | 経済 | 85 | 1,058 | 1,018 | 454 | 2.2 |
経営 | 85 | 1,642 | 1,573 | 443 | 3.6 | |
2022 | 経済 | 85 | 984 | 925 | 339 | 2.7 |
経営 | 85 | 1,791 | 1,725 | 457 | 3.8 | |
2021 | 経済 | 73 | 1,284 | 1,227 | 420 | 2.9 |
経営 | 85 | 2,718 | 2,607 | 504 | 5.2 |
各項目の傾向と対策
大問は全部で5つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。
2024年度 | |
1 | ・文法問題 正誤問題×10 |
2 | ・長文読解 空所補充問題×10 |
3 | ・会話問題 空所補充問題×10 |
4 | ・長文読解 1. 空所補充問題 2. 下線部の言い換え 3. 内容不一致 4. 下線部を使用した理由 5. 下線部の意味に最も近いもの 6. 下線部の意味 7. 空所補充問題 8. 文の補充 9. 空所補充問題 10. 内容一致 |
5 | ・英文中の空所補充 アルファベットの並べ替え×10 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
1 | ・英文中の空所補充 空所補充問題×10 | ・英文中の空所補充 空所補充問題×10 | ・長文読解 1. 内容に関する問題 2. 内容に関する問題 3. 内容に関する問題 4. 内容に関する問題 5. 本文の主な教訓 |
2 | ・文法問題 正誤問題×10 | ・文法問題 正誤問題×10 | ・文法問題 正誤問題×5 |
3 | ・英文中の空所補充問題 空所補充問題×10 | ・長文読解 1. 内容に関する問題 2. 下線部の意味 3. 下線部の意味 4. 内容に関する問題 5. 内容不一致 6. 内容に関する問題 7. 下線部に関する問題 8. 下線部に関する問題 9. 内容不一致 10. 内容に関する問題 | ・長文読解 1. 内容に関する問題 2. 内容に関する問題 3. 内容に関する問題 4. 内容一致 5. 内容不一致 6. 内容に関する問題 7. 内容に関する問題 8. 内容に関する問題 9. 内容に関する問題 10. 内容に関する問題 |
4 | ・会話問題 空所補充問題×5 | ・英文中の空所補充問題 空所補充問題×10 | ・会話問題 1. 内容に関する問題 2. 内容に関する問題 3. 内容に関する問題 4. 内容に関する問題 5. 内容不一致 6. 内容に関する問題 7. 下線部に関する問題 8. 下線部に関する問題 9. 下線部に関する問題 10. 内容に関する問題 |
5 | ・長文読解 1. 記事の要約文を選ぶ 2. 内容に関する問題 3. 内容に関する問題 4. 内容に関する問題 5. 内容に関する問題 | ・英文中の空所補充 アルファベットの並べ替え×10 | ・英文中の空所補充 空所補充問題×10 |
6 | ・クロスワード問題 空所に入る語句のクロスワードを完成させる×10 | ・クロスワード問題 空所に入る語句のクロスワードを完成させる×5 |
隔年で大問数が変化しており、最後のクロスワード問題も隔年で出題されているため、2025年度入試はクロスワード問題が出題される可能性が高いです。
長文読解、会話問題、文法、語法、熟語問題など総合的な観点から英語力が試されます。
●長文読解
長文のレベルは高めで、求められる語彙の量も多いです。
設問は内容や下線部に関する問題、空所補充問題、内容一致/不一致問題など、私立大学で出題されるような典型的な問題です。
「読み取った内容を抽象化または別の言葉で言い換えることができるか」という点が問われており、英文を読めることは前提になっています。また、論理展開を把握する力も求められます。
選択肢を絞るときは「なぜこれが答えになるのか」を徹底的に言語化する練習を積んでおきましょう。
そこまで考えて間違っていた場合は解答解説を読んで文章と問題の読み方の認識のずれを直していってください。
●正誤問題
段落の中の4箇所に下線が引かれているので、文法的に誤っているものを指摘する問題です。
難易度が高いため、「Vintage」などの網羅系の問題集をやったあとは「真・英文法大全」などの参考書を通読したり、「スーパ-講義英文法・語法正誤問題」などの特化型の問題集をやっていきましょう。
こちらも適当に選ばずに「なぜこれが誤っているのか」を説明できるようにしましょう。
●会話問題
2021年度は内容に関する問題、2022年度は出題されず、2023、2024年度は空所補充問題が出題されています。
空所補充問題は会話の流れ、文脈から考えて入る会話文を選ぶ問題です。
長文読解と同じように、1つずつ検証し、ありえないものを排除した上で考えていきましょう。
●語彙問題(アルファベットの並べ替え、クロスワード問題)
アルファベットの並べ替え問題は文中の空所に入る語句のアルファベットが順不同でならんでおり、それを文脈やアルファベットから判断して適切な語彙に変える問題です。
クロスワード問題は文中の空所に入る語句に関するクロスワードがあり、文脈とヒントをもとに適切な語彙を考える問題です。
設問の種類は違いますが求められる能力はほとんど同じで、正しく語彙のスペルを書くことができるか、文脈やヒントなどから意味を逆算して考えることができるかが問われます。
単語を覚えるときは意味だけではなくスペルも書けるようにしておきましょう。