上智大学 法学部(共通テスト併用方式)の大学独自試験対策

本記事では上智大学 法学部の総合問題対策について記載しています。

法学部の試験時間は75分で、試験科目と配点は下記の通りです

試験区分教科科目配点
共通テスト外国語英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語から1科目60点
国語国語(古文・漢文含む)40点
地歴公民・数学「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治・経済」、「数学ⅠA」のうちから1科目40点
大学独自試験学部学科試験社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験
(基礎学力や思考力を問うもの)
100点

得点の割合は共通テストの方が独自試験よりも高いため、まずは共通テストで高得点をとることを目標にしましょう。

法学部の入試情報(共通テスト併用方式)

年度学部・学科募集人員志願者数第1次受験者数最終合格者数競争率
2024法律学科645074841902.3
国際関係法学科444444241802.0
地球環境法学科29276265652.2
2023法律学科646516332152.9
国際関係法学科445345192142.4
地球環境法学科29198195732.7
2022法律学科656796482352.8
国際関係法学科455174981792.8
地球環境法学科30307298913.3
2021法律学科659168742453.6
国際関係法学科455205032072.4
地球環境法学科30272266893.0

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2024年度
1・課題文の読解
出典:『刑法の根底にあるもの 増補版』西原春夫
1. 抜き出し問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. ことわざの選択
5. 理由の説明(80字以内)
6. 抜き出し問題
7. 空所補充問題
8. 内容一致
2・課題文の読解
出典:「弁護士役割の構造と転換」和田仁孝
1. 空所補充問題×2
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題×3
4. 空所補充問題×2
5. 空所補充問題×2
6. 内容不一致
3・課題文の読解
出典:『憲法改正とは何だろうか』高見勝利
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. 抜き出し問題
5. 抜き出し問題
6. 内容不一致
2023年度2022年度2021年度
1・文章の読解
出典:『危機の二十年ー理想と現実ー』E.H.カー
1. 空所補充問題×2
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題
5. 空所補充問題
6. 空所補充問題
7. 空所補充問題×2
8. 空所補充問題×2
9. 抜き出し問題
10. 内容不一致
・課題文の読解
出典:「法が法として機能する条件」『法とは何かー法思想史入門』長谷川恭男
1. 下線部に関する問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題
5. 記述説明問題(45字以内)
6. 抜き出し問題
7. 空所補充問題
8. 空所補充問題
・課題文の読解
出典:「法学とは何かー特に入門者のために」末弘厳太郎
1. 漢字問題×5
2. 下線部の意味
3. 下線部の解釈
4. 記述説明問題(50字以内)
5. 抜き出し問題×2
6. 空所補充問題(記述)
7. 空所補充問題×17
8. 主張と合致しないもの
2・課題文の読解
出典:「グローバル・コモンズの責任ある管理ー持続可能なシステムの構築」石井菜穂子
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題×2
4. 当てはまるもの
5. 抜き出し問題
6. 内容不一致
・課題文の読解
出典:『政治と複数性ー民主的な公共性にむけて』齋藤純一、「真ん中が抜け落ちた国で」金成隆一
1. 空所補充問題
2. 抜き出し問題
3. 抜き出し問題
4. 下線部の理由
5. 空所補充問題
6. 下線部に関する問題
7. 下線部に関する問題
8. 空所補充問題
9. 空所補充問題
10. 内容に関する問題
11. 判旨から導き出せること
3・課題文の読解
出典:「法化社会と裁判」『権利の言説ー共同体に生きる自由の法』棚瀬孝雄
1. 空所補充問題
2. 記述説明問題(30字以内)
3. 空所補充問題
4. 適切でないもの
5. 空所に入る箇所
6. 空所補充問題

大問数は2021年度が1題、2022年度が2題でしたが。2023年度以降は3題に変わっています。
法学に関する課題文の読解が主であり、設問は空所補充問題、抜き出し問題、記述説明問題、内容一致問題などが出題されています。

●課題文の読解
設問は空所補充問題、抜き出し問題、記述説明問題、内容一致問題などが出題されます。
法学に関する基礎知識があるに越したことはないですが、特別な対策をしなくても現代文の読解のように解くことができます。
文章が長く、法学に関する文章ということで読解の難易度も高いです。

空所補充問題は文や語句を文脈に従って入れる問題です。
文章中から該当するものを抜き出す問題もあります。
ことわざや四字熟語なども出題されるので基本的なものは覚えておきましょう。
空所の前後に書いてあることを理解して解いていきましょう。

記述説明問題は指定字数内で記述する問題です。
下線部について深く聞かれる問題が多いので、指定箇所付近や文章全体で言わんとしていることを徹底して理解する練習を過去問を使ってやっておいてください。
指定字数があるので、制限時間内で書き切る練習もしておきましょう。

内容一致、不一致問題は文章の内容、論旨や筆者の主張に合致または合致しないものを選ぶ問題です。
他の問題と同じように文章全体で何を伝えようとしていたか、段落ごとに何を述べていたかを理解するようにしましょう。
「こんなことを言っていたっぽい」みたいに曖昧なまま選択肢を選ぶことがないようにしてください。

全体を通してほとんど現代文の問題なので、過去問演習に入る前に国語の知識(漢字、四字熟語、ことわざ、故事成語など)を入れて、読解の練習(精読→制限時間内)をやっていき、最後に過去問演習という流れで勉強していきましょう。

Follow me!