中央大学 商学部(経営・金融)の日本史対策
本記事では中央大学 商学部(経営・金融学科)の日本史対策について記載しています。
商学部は経営学科、会計学科、国際マーケティング学科、金融学科にわかれています。
各学科には「フレックス・コース」と「フレックス Plus 1・コース」があります。
「フレックス・コース」は、英語6単位、第二外国語6単位の12単位必修、「フレックス Plus 1・コース」は英語か第二外国語の中からいずれかを選択し6単位必修となっています。
日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。
目標得点率は70~75%以上に設定して勉強しましょう。
商学部の情報(一般方式)
・2024年度
学科 | コース | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点/満点 |
会計学科 | フレックス・コース | 115 | 1,087 | 1,035 | 289 | 3.4 | 204.1/350(58.3%) |
フレックス Plus1・コース | 40 | 267 | 263 | 66 | 同上 | 213.7/350(61.0%) | |
国際マーケティング学科 | フレックス・コース | 120 | 1,159 | 1,103 | 356 | 同上 | 200.0/350(57.1%) |
フレックス Plus1・コース | 20 | 151 | 145 | 38 | 同上 | 210.8/350(60.2%) | |
経営学科 | フレックス・コース | 130 | 1,632 | 1,539 | 296 | 4.8 | 216.1/350(61.7%) |
フレックス Plus1・コース | 20 | 347 | 327 | 48 | 同上 | 222.2/350(63.4%) | |
金融学科 | フレックス・コース | 40 | 743 | 697 | 187 | 同上 | 211.1/350(60.3%) |
フレックス Plus1・コース | 15 | 82 | 75 | 20 | 同上 | 214.5/350(61.2%) |
・2023年度
学科 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点/満点 |
経営(フレックス) | 130 | 2,137 | 2,002 | 377 | 5.3 | 216.1/350(61.7%) |
経営(フレックス Plus1) | 20 | 360 | 334 | 52 | 6.4 | 222.1/350(63.5%) |
会計(フレックス) | 115 | 1,023 | 972 | 280 | 3.5 | 203.6/350(58.2%) |
会計(フレックス Plus1) | 40 | 241 | 231 | 64 | 3.6 | 214.9/350(61.4%) |
国際マーケティング(フレックス) | 120 | 1,214 | 1,157 | 360 | 3.2 | 200.3/350(57.2%) |
国際マーケティング(フレックス Plus1) | 20 | 160 | 150 | 43 | 3.5 | 213.1/350(60.9%) |
金融(フレックス) | 40 | 672 | 631 | 213 | 3.0 | 210.0/350(60.0%) |
金融(フレックス Plus1) | 15 | 100 | 95 | 24 | 4.0 | 213.4/350(61.0%) |
・2022年度
学科 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点/満点 |
経営(フレックス) | 130 | 1,491 | 1,365 | 295 | 4.6 | 214.1/350(61.2%) |
経営(フレックス Plus1) | 20 | 346 | 312 | 59 | 5.3 | 220.4/350(63.0%) |
会計(フレックス) | 115 | 1,134 | 1,078 | 297 | 3.6 | 205.1/350(58.6%) |
会計(フレックス Plus1) | 40 | 296 | 280 | 69 | 4.1 | 215.9/350(61.7%) |
国際マーケティング(フレックス) | 120 | 1,182 | 1,126 | 357 | 3.2 | 202.1/350(57.7%) |
国際マーケティング(フレックス Plus1) | 20 | 157 | 152 | 41 | 3.7 | 209.9/350(60.0%) |
金融(フレックス) | 40 | 886 | 824 | 255 | 3.2 | 206.5/350(59.0%) |
金融(フレックス Plus1) | 15 | 83 | 76 | 18 | 4.2 | 216.8/350(61.9%) |
・2021年度
学科 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点/満点 |
経営(フレックス) | 130 | 1,751 | 1,643 | 190 | 8.6 | 230.3/350(65.8%) |
経営(フレックス Plus1) | 20 | 360 | 325 | 36 | 9.0 | 231.5/350(66.1%) |
会計(フレックス) | 115 | 1,131 | 1,054 | 262 | 4.0 | 209.0/350(59.7%) |
会計(フレックス Plus1) | 40 | 304 | 288 | 50 | 5.8 | 224.2/350(64.1%) |
商業・貿易(フレックス) | 120 | 1,389 | 1,338 | 357 | 3.7 | 207.3/350(59.2%) |
商業・貿易(フレックス Plus1) | 20 | 194 | 186 | 45 | 4.1 | 215.2/350(61.5%) |
金融(フレックス) | 40 | 928 | 879 | 235 | 3.7 | 219.5/350(62.7%) |
金融(フレックス Plus1) | 15 | 117 | 109 | 15 | 7.3 | 228.9/350(65.4%) |
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
・2024年度
Ⅰ | 農耕技術の発展 | 20問(選択と記述・40点) |
Ⅱ | 特許制度の歴史 | 15問(選択と記述・30点) |
Ⅲ | 1. 思想・言論の取り締まり 2. 日中戦争後の新体制 3. 第二次世界大戦後の体制 | 15問(選択と記述・30点) |
・2023年度
Ⅰ | 貨幣の歴史 | 20問(選択と記述・40点) |
Ⅱ | 明治の近代化 | 15問(選択と記述・30点) |
Ⅲ | 1. 第一次世界大戦後から1930年代 2. 史料問題 3. 史料問題 | 15問(選択と記述・30点) |
・2022年度
Ⅰ | 世界遺産登録の年表 | 20問(選択と記述・40点) |
Ⅱ | 1. 明治十四年の政変後の政治 2. 第一次世界大戦後の経済 | 15問(選択と記述・30点) |
Ⅲ | 1. 第一次世界大戦前後 2. 第二次世界大戦までの経緯 3. 戦後から1997年まで | 15問(選択と記述・30点) |
・2021年度
Ⅰ | 1. 東北経営とアイヌの歴史 2. 史料問題 | 20問(選択と記述・40点) |
Ⅱ | 1. 史料問題 2. 史料問題 3. 史料問題 | 15問(選択と記述・30点) |
Ⅲ | A:第一次世界大戦中の日本 B:第一次世界大戦後 C:太平洋戦争と戦後の政治・経済改革 | 15問(選択と記述・30点) |
テーマ史と近現代史という構成で出題されます。
明治時代以降から出題されることが多く、全体の60%を占めています。
一問一答形式の問題、文の正誤判定問題、空所補充問題、年代整序問題、史料問題などが出題されています。
●問題別の分析
・一問一答形式の問題
問われていることに対する答えを選択肢から選んだり、記述する問題です。
教科書や一問一答などで語句の名前だけでなく、その内容や周辺情報を頭に入れていきましょう。
・文の正誤判定問題
5つならんでいる文章の正誤を判断する問題です。
実際に2021年度で出題された問題を見てみましょう。
下線部⑪の、高度経済成長の時代に関する記述として、適切でないものを、 ア~オから一つ選び、その記号をマークしなさい。
ア. 高度経済成長を楽引したのは、企業による活発な設備投資だったが、農地改革などをはじめとする戦後改革によって、国民の購買力が平準化していたことも、経済成長を支える要因になった。
イ. エネルギー革命が進展し、石炭から石油にエネルギーの主力が転換した。 このため、炭鉱の閉山があいつぎ、三井鉱山三池炭鉱では、大量解雇に反対する大規模な争議が起こった。
ウ. 財閥系の企業を中心に、企業集団の形成と強化が進んだ。とくに、三井・三菱・住友・富士・三和・安田の6つの都市銀行は、系列融資と株式相互持ち合いによる巨大企業集団を形成し、6大企業集団ともいわれた。
エ. 所得の上昇と、都市化の進展によって、大衆費社会が出現した。この当時、豊かさを象徴するものとして、多くの人びとが、三種の神器(白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫)、さらには、新三種の神器(カー(自動車)、 カラーテレビ、クーラー)を買い求めた。
オ. 高度経済成長は、社会にさまざまな負の影響ももたらした。公害問題は. その一つの象徴であり、水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ柄の被害をめぐっては、それぞれ訴訟が行われ、4件とも被害者側が勝訴した。
正解はウです。
6大企業集団は「三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧」なので誤りです。
文が長く惑わされそうですが、注目すべき点は少ないです。
教科書などの記述を正確に覚えるようにしましょう。
・空所補充問題
文章中の空所に入る語句を選んだり、記述する問題です。
教科書や一問一答などで語句の名前だけでなく、その内容や周辺情報を頭に入れていきましょう。
月日など細かい知識も問われています。
・年代整序問題
歴史的な出来事を古い順に並べ替える問題です。
年号だけでなく、流れを理解しながら覚えていきましょう。
・史料問題
古代の史料だけでなく、近現代の史料も出題されます。
下線部が引かれてい部分に関する問題で、頻出の史料の内容を把握している必要があります。
東進の『日本史史料問題一問一答【完全版】』などを使って対策していきましょう。