中央大学 商学部(会計・国際マーケティング)の日本史対策

本記事では中央大学 商学部(会計・国際マーケティング学科)の日本史対策について記載しています。

商学部は経営学科、会計学科、国際マーケティング学科、金融学科にわかれています。
各学科には「フレックス・コース」と「フレックス Plus 1・コース」があります。
「フレックス・コース」は、英語6単位、第二外国語6単位の12単位必修、「フレックス Plus 1・コース」は英語か第二外国語の中からいずれかを選択し6単位必修となっています。

日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。

目標得点率は70~75%以上に設定して勉強しましょう。

商学部の情報(一般方式)

・2023年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点/満点
経営(フレックス)1302,1372,0023775.3216.1/350(61.7%)
経営(フレックス Plus1)20360334526.4222.1/350(63.5%)
会計(フレックス)1151,0239722803.5203.6/350(58.2%)
会計(フレックス Plus1)40241231643.6214.9/350(61.4%)
国際マーケティング(フレックス)1201,2141,1573603.2200.3/350(57.2%)
国際マーケティング(フレックス Plus1)20160150433.5213.1/350(60.9%)
金融(フレックス)406726312133.0210.0/350(60.0%)
金融(フレックス Plus1)1510095244.0213.4/350(61.0%)

・2022年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点/満点
経営(フレックス)1301,4911,3652954.6214.1/350(61.2%)
経営(フレックス Plus1)20346312595.3220.4/350(63.0%)
会計(フレックス)1151,1341,0782973.6205.1/350(58.6%)
会計(フレックス Plus1)40296280694.1215.9/350(61.7%)
国際マーケティング(フレックス)1201,1821,1263573.2202.1/350(57.7%)
国際マーケティング(フレックス Plus1)20157152413.7209.9/350(60.0%)
金融(フレックス)408868242553.2206.5/350(59.0%)
金融(フレックス Plus1)158376184.2216.8/350(61.9%)

・2021年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数倍率合格最低点/満点
経営(フレックス)1301,7511,6431908.6230.3/350(65.8%)
経営(フレックス Plus1)20360325369.0231.5/350(66.1%)
会計(フレックス)1151,1311,0542624.0209.0/350(59.7%)
会計(フレックス Plus1)40304288505.8224.2/350(64.1%)
商業・貿易(フレックス)1201,3891,3383573.7207.3/350(59.2%)
商業・貿易(フレックス Plus1)20194186454.1215.2/350(61.5%)
金融(フレックス)409288792353.7219.5/350(62.7%)
金融(フレックス Plus1)15117109157.3228.9/350(65.4%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

・2023年度

1. 経済圏の発展
2. 史料問題
20問(選択、記述・40点)
明治と西洋の関係15問(選択、記述・30点)
1. 『私の沖縄現代史ー米軍支配時代を日本で生きて』新崎盛暉の文章
2. 『日本鉄道史ー昭和戦後・平成篇』老川慶喜の文章
3. アイヌの歴史
15問(選択、記述・30点)

・2022年度

1. 東アジアの関係
2. 史料問題
20問(選択、記述・40点)
1. 史料問題
2. 史料問題
3. 『日本精神と平和国家』矢内原忠雄の文章
15問(選択、記述・30点)
A:民主主義の気運の高まり
B:第一次世界大戦後の日本
C:アジア太平洋戦争と戦後の日本
15問(選択、記述・30点)

古代から近現代まで幅広く出題されています。
中でも近現代の割合が6割と多いので、明治時代以降を重点的に学習できるように通史学習を早めに終わらせましょう。
文の正誤判定問題、空所補充問題、史料問題、一問一答形式の問題、年代整序問題などが出題されます。

●問題別の分析
・文の正誤判定問題
5つの文があり、その正誤を判定する問題です。
実際に2022年度で出題された問題を見てみましょう。
下線部⑩に関連して、当時の戦時続制に関する記述として適切でないものを ア~オから一つ選び、その記号をマークしなさい。
ア. 1938年、電力国家管理法が制定され、民間の電力会社が国策会社である日本発送電会社に統合された。
イ. 1938年、総力戦に向けて労働力の動員をはかるため、労資協調の機関として産業報国会が結成された。産業報国会はのちに、諸団体と結集して、大日本産業報国会に発展した。
ウ. 1939年、国家総動員法にもとづく国民徴用令がだされ、一般国民を徴用して軍需産業に就労させた。はじめは限られた業種の労働者が対象とされたが、のちに業務従事者全体に広げられた。
エ. 1939年、国家総動員法にもとづく価格等統制令がだされ、公定価格制が導入されたが、国民の反発をおそれ、価格変動は抑制せず、賃金に関する続制令も見送られた。
オ. 戦時統制は思想・言論にもおよび、1937年、日本の大陸政策を批判した矢内原忠雄東京帝国大学教授が、辞職に追い込まれるなどの事態が生じた。

正解はです。
価格等統制令がだされたあとは、あらゆることが極端に統制されるようになっているので誤りです。
教科書の記述を正確に覚えるようにしましょう。

・空所補充問題
空所に入る語句を選んだり、記述したりする問題が出題されます。
空所の前後をヒントにして回答しましょう。
教科書や一問一答で語句の暗記をするときは内容や周辺情報も頭に入れると効果的です。

・史料問題
史料の記述に関する問題や史料中にある空所に入れる語句などを答える問題が出題されます。
東進が出している『日本史史料問題一問一答【完全版】』などを使って対策していきましょう。

・一問一答形式の問題
問われていることに対する答えを選択したり、記述したりする問題が出題されます。
実際に2022年度で出題された問題を見てみましょう。
下線部④について、加藤高明を首相とする護憲三派内閣の護憲三派とは、立憲政友会と革新倶楽部と、もう一つは何という名の政党であったか。その政党名を漢字3文字で答えなさい。

正解は憲政会です。
以上のようなセットで覚えるものに注意しましょう。
一問一答問題集だと一部しか聞かないものがあるので、必ず教科書や参考書も読みながら覚えていきましょう。

・年代整序問題
5つの出来事を年代順に並べ替える問題が出題されます。
答える順番は指定されます(4番目に位置するものを一つ選ぶなど)。
実際に2023年度で出題された問題を見てみましょう。
明治時代の日本における文化に関するア~オの出来事を年代順に並べた際、4番目に位置するものを一つ選び、その記号をマークしなさい。
ア. 平塚らいてうによる『青鞜』の創刊
イ. フェノロサによる東大での講義
ウ. 幸徳秋水らによる週間『平民新聞』の発刊
エ. 神仏分離令の発令
オ. 内村鑑三不敬事件

正解はです。
アは1911年、イは1878年、ウは1903年、エは1868年、オは1891年です。
出来事の年号を正確に覚えておきましょう。
特に近現代になると同時代に複数の出来事が起きているので整理して覚える必要があります。