中央大学 文学部の日本史対策
本記事では中央大学 文学部の日本史対策について記載しています。
日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。
目標得点率は70%以上に設定して勉強しましょう。
文学部(人文社会学科)の情報
・2023年度
専攻 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点/満点 |
国文学専攻 | 29 | 503 | 485 | 125 | 3.9 | 250.2/400(62.6%) |
英語文学専攻 | 77 | 588 | 564 | 240 | 2.4 | 205.9/350(58.8%) |
ドイツ語文学文化専攻 | 22 | 183 | 177 | 61 | 2.9 | 205.4/350(58.7%) |
フランス語文学文化専攻 | 34 | 528 | 510 | 127 | 4.0 | 203.6/350(58.2%) |
中国言語文化専攻 | 23 | 238 | 226 | 80 | 2.8 | 198.0/350(56.6) |
日本史学専攻 | 43 | 519 | 499 | 155 | 3.2 | 189.6/300(63.2%) |
東洋史学専攻 | 25 | 158 | 147 | 53 | 2.8 | 206.2/350(58.9%) |
西洋史学専攻 | 25 | 309 | 299 | 90 | 3.3 | 222.4/350(63.5) |
哲学専攻 | 36 | 229 | 219 | 93 | 2.4 | 208.4/350(59.5%) |
社会学専攻 | 47 | 564 | 539 | 178 | 3.0 | 214.9/350(61.4%) |
社会情報学専攻 | 43 | 219 | 208 | 70 | 3.0 | 215.9/350(61.7%) |
教育学専攻 | 32 | 310 | 304 | 88 | 3.5 | 215.1/350(61.5%) |
心理学専攻 | 41 | 610 | 579 | 107 | 5.4 | 196.1/300(65.4%) |
学びのパスポートプログラム | 10 | 76 | 71 | 11 | 6.5 | 192.0/300(64.0%) |
・2022年度
専攻 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点/満点 |
国文学専攻 | 29 | 472 | 450 | 161 | 2.8 | 268.3/400(67.1%) |
英語文学専攻 | 77 | 730 | 692 | 299 | 2.3 | 223.5/350(63.9%) |
ドイツ語文学文化専攻 | 22 | 226 | 217 | 75 | 2.9 | 225.8/350(64.5%) |
フランス語文学文化専攻 | 34 | 310 | 293 | 139 | 2.1 | 210.9/350(60.3%) |
中国言語文化専攻 | 23 | 190 | 179 | 87 | 2.1 | 214.4/350(61.3%) |
日本史学専攻 | 43 | 609 | 585 | 177 | 3.3 | 200.3/300(66.8%) |
東洋史学専攻 | 25 | 213 | 207 | 95 | 2.2 | 219.6/350(62.7%) |
西洋史学専攻 | 25 | 270 | 258 | 111 | 2.3 | 228.2/350(65.2%) |
哲学専攻 | 36 | 309 | 294 | 113 | 2.6 | 227.0/350(64.9%) |
社会学専攻 | 47 | 446 | 432 | 210 | 2.1 | 223.2/350(63.8%) |
社会情報学専攻 | 43 | 298 | 286 | 83 | 3.4 | 240.7/350(68.8%) |
教育学専攻 | 32 | 308 | 297 | 127 | 2.3 | 221.9/350(63.4%) |
心理学専攻 | 41 | 569 | 540 | 167 | 3.2 | 200.0/300(66.7%) |
学びのパスポートプログラム | 10 | 104 | 95 | 22 | 4.3 | 212.0/300(70.7%) |
・2021年度
専攻 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格最低点/満点 |
国文学専攻 | 29 | 493 | 473 | 137 | 3.5 | 257.6/400(64.4%) |
英語文学専攻 | 77 | 625 | 595 | 290 | 2.1 | 204.8/350(58.5%) |
ドイツ語文学文化専攻 | 22 | 141 | 136 | 63 | 2.2 | 201.0/350(57.4%) |
フランス語文学文化専攻 | 34 | 198 | 188 | 96 | 2.0 | 193.6/350(55.3%) |
中国言語文化専攻 | 23 | 148 | 138 | 53 | 2.6 | 211.3/350(60.4%) |
日本史学専攻 | 43 | 472 | 454 | 182 | 2.5 | 186.7/300(62.2%) |
東洋史学専攻 | 25 | 147 | 139 | 71 | 2.0 | 207.8/350(59.4%) |
西洋史学専攻 | 25 | 370 | 358 | 94 | 3.8 | 227.0/350(64.9%) |
哲学専攻 | 36 | 350 | 331 | 113 | 2.9 | 213.9/350(61.1%) |
社会学専攻 | 47 | 504 | 473 | 170 | 2.8 | 221.2/350(63.2%) |
社会情報学専攻 | 43 | 275 | 260 | 80 | 3.3 | 217.6/350(62.2%) |
教育学専攻 | 32 | 370 | 355 | 115 | 3.1 | 218.1/350(62.3%) |
心理学専攻 | 41 | 526 | 504 | 135 | 3.7 | 195.7/300(65.2%) |
学びのパスポートプログラム | 10 | 116 | 113 | 25 | 4.5 | 192.9/300(64.3%) |
各項目の傾向と対策
大問は5つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
・2023年度
Ⅰ | 1. 古代の墓地 2. 8~12世紀の日本の交易 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅱ | 1. 史料問題 2. 九条政基の生涯 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅲ | 1. 多摩地域の歴史 2. 近世社会の資料 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅳ | 1. 外国の来航と農村 2. 史料問題 3. 明治維新 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅴ | 1. 関東大震災 2. 史料問題 | 10問(選択、記述・20点) |
・2022年度
Ⅰ | 1. 7~8世紀の出土文字史料 2. 後三条天皇~鳥羽上皇の時代 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅱ | 1. 史料問題 2. 北方地域と南方地域 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅲ | 1. 江戸城の女性世界 2. 史料問題 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅳ | 1. 琉球王国の歴史 2. 明治の出版活動 3. 史料問題 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅴ | 1. 史料問題 2. 55年体制 | 10問(選択、記述・20点) |
・2021年度
Ⅰ | 旧石器時代~奈良時代の資料 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅱ | 1. 律令政治 2. 仏像の写真 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅲ | 1. 史料問題 2. 日本と朝鮮の交流 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅳ | 1. 参勤交代の歴史 2. 江戸時代の教育機関 3. 史料問題 | 10問(選択、記述・20点) |
Ⅴ | 1. 近現代の元老の歴史 2. 史料問題 | 10問(選択、記述・20点) |
古代から近現代まで幅広く出題されるため、通史学習を早めに終わらせて近現代史に間に合うように学習計画を立てていきましょう。
毎年必ず史料問題が出題されるため、教科書や資料集に掲載されている史料に目を通して、何の史料なのかを判断できるようにしておきましょう。
空所補充問題、一問一答形式の問題、年代整序問題、文の正誤判定問題、組合せ問題、正誤問題、史料問題などが出題されます。
●問題別の分析
・空所補充問題
文章中の空所に入る語句を考える問題です。
記述問題として出題されることが多く、漢字指定なので難しい語句は書けるように何度も練習しておきましょう。
・一問一答形式の問題
質問に対する答えとして適切なものを選んだり、書いたりする問題です。
実際に2021年度で出題された問題を見てみましょう。
下線部②(1419年、倭寇の根拠地と目される対馬に攻め寄せ、10日あまりにわたり同島を占拠した)の事件名として適切なものを、次のア~オの中から一つ選び、その記号をマークしなさい。
ア. 壬申倭乱 イ. 刀伊の入寇 ウ. 寧波の乱 エ. 丁酉倭乱 オ. 応永の外寇
正解はオです。
年号や内容をおさえていれば回答できます。
教科書や一問一答をつかって語句だけでなく、その関連知識や内容までおさえておきましょう。
・年代整序問題
5つの文章を古いものから並べていく問題です。
語句や短文ではなく、文章なので教科書の記述を正確に覚えている必要があります。
意味もなく丸暗記するのではなく、歴史の流れをおさえながら覚えていきましょう。
・文の正誤判定問題
下線部の内容について適切な文や誤っている文を選ぶ問題です。
実際に2022年度で出題された問題を見てみましょう。
下線部⑦について、戦後の日本経済に関する説明として誤っているものを、次のア~オの中から一つ選び、その記号をマークしなさい。
ア. 「神武景気」とよばれる好景気のなか、1956年の『経済白書』には「もはや戦後ではない」と記された。
イ. 1973年の石油危機などにともなう「狂乱物価」は、国民生活に多大な影響を与えた。
ウ. 1980年代、日本はアメリカへの輸出を増やし貿易黒字が続いたため、日米間での貿易摩擦が激化した。
エ. 1985年のプラザ合意は円安の急速な進行を招き、輸出産業を中心に不況が深刻化した。
オ. 1980年代後半の「バブル経済」は90年代に入ると崩壊し、平成不況とよばれる景気の後退期が続いた。
正解はエです。
プラザ合意により円高と内需拡大をせまられました。
輸出産業の海外進出により「産業の空洞化」とよばれるようになりました。
出来事の内容と因果関係を正確におさえている必要があります。
語句の暗記だけにおわっていると点数は伸びません。
・組合せ問題
語句とその内容の組合せ問題です。
他の問題と同じように語句だけを暗記していくだけでなく、その内容や関連知識も覚えていないと点が取れません。
・正誤問題
3つの文の正誤を問う問題や正しいものや誤っているものの組合せを選ぶ問題が出題されます。
実際に2023年度で出題された問題を見てみましょう。
下線部①について、関東大震災にかかわる次の文章a~cの記述に対する指摘として正しいものを、下のア~オの中から一つ選び、その記号をマークしなさい。
a. 震災の混乱のさなか、無政府主義者の大杉栄や山川均らが憲兵隊に連行され殺害された。
b. 1924年設立の同潤会は、震災の罹災地区に住宅を建設した。
c. 震災手形の処理をめぐる片岡直温大蔵大臣の失言により取付け騒ぎが起こった。
ア. a・bは正しい、cは誤り
イ. b・cは正しい、aは誤り
ウ. a・cは正しい、bは誤り
エ. a・b・cすべて正しい
オ. a・b・cすべて誤り
正解はイです。
殺害されたのは山川均ではなく伊藤野枝です。
山川均は社会主義運動に傾倒し、赤旗事件で投獄されました。
・史料問題
史料が何なのかを問う問題や史料が出された時代に関する問題などが出題されます。
東進が出している『日本史史料問題一問一答【完全版】』などを使って対策していきましょう。
教科書や資料集に掲載されている史料にも目を通しておきましょう。