立教大学 一般入試の世界史対策

本記事では立教大学 一般入試の世界史対策について記載しています。

立教大学の一般入試は全学部が対象です。
世界史の試験時間は60分ですが、配点は学部ごとに異なるので下の表を参照してください。

文学部(史学科)200点
文学部(キリスト教、文、教育学科)、異文化コミュニケーション学部、観光学部150点
経済学部、経営学部、社会学部、法学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部、スポーツウェルネス学部100点

目標得点率は80%以上に設定して勉強しましょう。

一般入試の情報

募集人員などの情報は立教大学の公式サイトを参照してください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で2つです。
日程は2月6日、8日、9日、12日、13日の5日間ありますが、2月6日と8日の情報を記載します。

●2月6日

・2023年度

歴史の記述方法から見た古代~現代の世界17問(選択、記述、記述説明問題)
感染症の流行から考える古代~現代の世界20問(選択、記述、記述説明問題)

・2022年度

学問の発展から見た古代~近代のヨーロッパと中国19問(選択、記述)
発酵食品から考える古代~現代の世界21問(選択、記述)

・2021年度

石油資源と人類との関わりから見た通史19問(選択、記述)
クラシック音楽から見た近代~現代の戦争史23問(選択、記述)

●2月8日

・2023年度

動物をテーマに考える先史~近世の世界史18問(選択、記述)
食糧不足や感染症の伝播から見た近代~現代初頭の世界25問(選択、記述)

・2022年度

言語の獲得と文字の発明から見た人類の歴史20問(選択、記述、記述説明問題)
チェスや将棋の伝播から見たユーラシア大陸の世界通史20問(選択、記述)

・2021年度

象徴化されたライオンから見た古代~現代の世界19問(選択、記述)
ノーベル賞受賞者から見た20世紀の世界19問(選択、記述)

毎年40問前後で推移しています。
選択問題、記述問題がほとんどで1~2問記述説明問題が出題されます。
テーマ史として出題され、出題範囲は古代から現代までと幅広いので、早めに通史学習を終わらせてテーマ史や現代史に多く時間を割くようにしましょう。

●問題別の分析
・選択問題
正誤判定問題、地図問題、年代整序問題などが出題されています。

正誤判定問題は適切な文や誤っている文を選ぶ問題です。
実際に2022年度で出題された問題を見てみましょう。
19世紀前半のこの国(イギリス)に関係する記述として正しくないものはどれか。次のa~dから1つ選び、その記号をマークせよ。すべて正しい場合は、eとマークせよ。
a. インドとの中継基地としてペナンを植民地とした。
b. 植民地における奴隷制の廃止が決定した。
c. 東インド会社の中国貿易独占権廃止が決定した。
d. 武力による自由貿易の実現をとなえて清に海軍を派遣することを決定した。

正解はaです。
b、cは1833年、dは1840年以前です。
難問ですが、消去法などを駆使して解答していきましょう。
教科書の記述を丸暗記するのではなく出来事の年号や背景、内容、結果もあわせて理解しながら覚えていきましょう。

地図問題は遺跡の場所や国、領域の場所などを答える問題です。
世界史の学習において地図を無視するわけにはいきませんので、教科書や資料集などを使って場所もおさえるようにしましょう。

年代整序問題は古い順に記号をふっていく問題です。
実際に2022年度で出題された問題を見てみましょう。
これらの国々に関係する次の出来事a~dのうち、もっとも古いものを解答欄にⅰ、次に古いものをⅱ、以下同じようにⅳまで年代順にマークせよ。
a. アフリカ統一機構が結成された
b. エジプト大統領がスエズ運河の国有化を宣言した
c. コンゴ動乱のなかで初代首相が殺害された
d. 初めてアジア=アフリカ会議がバンドンで開催された

解答はⅰ-d ⅱ-b ⅲ-c ⅳ-aです。
dは1955年、bは1956年、cは1961年、aは1963年です。
現代になるにつれ出来事と出来事の間が詰まっており、覚えるべき年号が増加します。

・記述問題
空所補充問題、一問一答形式の問題などが出題されます。
教科書や一問一答を使って語句とその関連知識を覚えていきましょう。
記述なので漢字やカタカナを間違って覚えないように注意してください。
この問題も現代史まで正確に覚えていないと大量失点になります。

・記述説明問題
読解を要する問題や理由を説明する問題などが出題されます。
指定語数は10字程度と少ないですが、簡潔にまとめる必要があります。
教科書の記述を意味も分からず丸暗記していると対応することができないので、用語だけでなくその内容や背景、結果などの関連情報まであわせて理解しながら覚えていきましょう。