青山学院大学 法学部(B方式)の総合問題対策

2024年1月15日

本記事では青山学院大学 法学部B方式の総合問題対策について記載しています。

法学部のB方式の独自問題として総合問題が出題されます。
B方式の試験科目は下記の通りです。

テスト区分教科科目配点
共通テスト外国語英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語のうち1科目100点
国語国語65点
地歴公民・数学日本史A、日本史B、世界史A、世界史B、地理A、地理B、現代社会、倫理、政治経済、「倫理、政治経済」、数学Ⅰ、「数学ⅠA」、数学Ⅱ、「数学ⅡB」のうち1科目35点
独自問題総合問題英語(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ)と、「日本史B」(17世紀以降)、「世界史B」(17世紀以降)、「政治・経済」の総合問題とする。200点

総合問題の試験時間は90分で、配点は200点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強しましょう。

法学部法学科の情報(B方式)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点/満点
2023約252821901071.8262/400(66%)
2022約25211145692.1270/400(68%)
2021約803402471232.0353/500(71%)

法学部ヒューマンライツ学科の情報(B方式)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点/満点
2023約107344222.0262/400(66%)
2022約10154132393.4285.3/400(71%)

*ヒューマンライツ学科は2022年度より新設なので2021年度の情報はありません。

各項目の傾向と対策

大問は全部で6つあります。
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2023年度2022年度2021年度
・長文読解
内容に関する問題×5
・長文読解
内容に関する問題×5
・長文読解
内容に関する問題×5
・長文の空所補充問題
空所×6
・長文の空所補充問題
空所×6
・長文の空所補充問題
空所×6
・文法、語法、熟語問題
空所補充問題×10
・文法、語法、熟語問題
空所補充問題×10
・文法、語法、熟語問題
空所補充問題×10
・自由英作文
50語程度の英作文
・自由英作文
50語程度の英作文
・自由英作文
50語程度の英作文
・日本語の読解
1. 空所補充問題
2. 日中戦争に関する問題×4
3. アルファベット表記
4. 選択問題
5. 地図問題
6. 選択問題
7. 20字以内の記述説明問題
8. 漢字問題
・日本語の読解
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題(記述)
5. 選択問題
・日本語の読解
空所補充問題×10
400字以内の論述問題・日本語の読解
1. 空所補充問題(記述)
2. 選択問題
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題
5. 漢字問題
6. 350字以内の論述問題
300字以内の論述

英語の長文読解、空所補充問題、文法、語法、熟語問題、自由英作文、日本語の読解問題、論述という構成に変わりはありません。
2021年度は日本語の読解問題では空所補充問題のみ出題されました。
日本語の読解問題では現代文の能力の他、日本史、世界史、政治経済の知識も問われます。
自由英作文、日本語の論述問題があり、90分という時間を考えるとあまり余裕のない試験です。

●問題別の分析
・長文読解

内容に関する問題が5つ出題されます。
長文を読んでいる順番で出題されるので、ある程度読んだら設問を解いていきましょう。
単語レベルは『ターゲット1900』など標準的な単語集を1冊仕上げておけば対応できます。

・長文の空所補充問題
長文中に空所が6つあり、そこに入る語句を7つの語群から選ぶ問題です。
意味や文脈を考える前に文法的に入らない語句を消していきましょう。
その後に意味や文脈で選んだ方が解答時間を短縮できます。

・文法、語法、熟語問題
空所補充問題が10個出題されます。
『ネクステージ』や『VINTAGE』などの網羅系の問題集を1冊仕上げておけば対応できます。
覚えるだけでなく仕組みを理解するようにしましょう。

・自由英作文
50語程度で英語の作文をする問題です。
過去の出題テーマは下記の通りです。(実際は英語です)
2023年度 今後5年の世界の状況について楽観的か悲観的か
2022年度 20世紀以降の影響力のある政治家について書く
2021年度 タイムマシーンがあるとしてどの時代、場所に行きたいか、またなぜか。

50語という短い設定なので、そのままズバリの意見を言って理由を書いていきましょう。
英検などでよくある”There are two reasons.”などの言葉はあってもなくてもいいでしょう。

・日本語の読解問題
年度によって出題内容が異なります。
2023年度 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子を読んで回答
2022年度 給付型奨学金と教育ローンの比率についての図表
2021年度 母子世帯を支える現金給付施策、母子世帯が支援から脱却して自立することに向けてそれらの現金給付施策がもたらす効果についての文章

2023年度は日本史と政治経済が中心、2022年度は現代文、図表の読み取り、政治経済が中心、2021年度は計算、語句の知識、社会的テーマが中心です。
日本史、世界史、政治経済の勉強は教科書や「歴史総合」などのテキスト、うすめの政治経済のテキストを使いましょう。

・論述問題
社会的な問題についてどう考えるのかを問われます。
文章があればまず何を言っているのかを頭の中やメモに要約していきましょう。
次に要約内容について自分の意見を箇条書きしていきます。
箇条書きをしたら、文章構成を考えます。「こう思うからこう」など感情論にならずに、論理展開が明確な文章を書けるように練習しておきましょう。