青山学院大学 法学部(B方式)の総合問題対策

本記事では青山学院大学 法学部B方式の総合問題対策について記載しています。

法学部のB方式の独自問題として総合問題が出題されます。
B方式の試験科目は下記の通りです。

テスト区分教科科目配点
共通テスト外国語英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語のうち1科目100点
国語国語65点
地歴公民・数学「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治・経済」、「数学Ⅰ」、「数学ⅠA」、「数学ⅡBC」のうち1科目35点
独自問題総合問題英語(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、論理表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)と「歴史総合」、「公共」との総合問題とする。200点

総合問題の試験時間は90分で、配点は200点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強しましょう。

法学部法学科の情報(B方式)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点/満点
2024約25286213762.8263/400(66%)
2023約252821901071.8262/400(66%)
2022約25211145692.1270/400(68%)
2021約803402471232.0353/500(71%)

法学部ヒューマンライツ学科の情報(B方式)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点/満点
2024約108769312.2256/400(64%)
2023約107344222.0262/400(66%)
2022約10154132393.4285.3/400(71%)

*ヒューマンライツ学科は2022年度より新設なので2021年度の情報はありません。

各項目の傾向と対策

大問は全部で6つあります。
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2024年度
・長文読解
内容に関する問題×5
・長文の空所補充問題
空所×6
・文法、語法、熟語問題
空所補充問題×10
・自由英作文
50語程度の英作文
・日本語の読解
出典:『法学の誕生ー近代日本にとって「法」とは何であったか』内田貴
1. 下線部について誤っているもの
2. 下線部について誤っているもの
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題
5. 空所補充問題
6. 歴史上の出来事の整序問題
7. 歴史上の出来事の整序問題
・日本語の読解
出典:『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』キャロライン・クリアド=ペレス
1. 抜粋文で主張されていないこと
2. 下線部の説明(55字以上75字以内)
3. 下線部のうち明らかな誤訳を選ぶ
300字以内の論述
2023年度2022年度2021年度
・長文読解
内容に関する問題×5
・長文読解
内容に関する問題×5
・長文読解
内容に関する問題×5
・長文の空所補充問題
空所×6
・長文の空所補充問題
空所×6
・長文の空所補充問題
空所×6
・文法、語法、熟語問題
空所補充問題×10
・文法、語法、熟語問題
空所補充問題×10
・文法、語法、熟語問題
空所補充問題×10
・自由英作文
50語程度の英作文
・自由英作文
50語程度の英作文
・自由英作文
50語程度の英作文
・日本語の読解
1. 空所補充問題
2. 日中戦争に関する問題×4
3. アルファベット表記
4. 選択問題
5. 地図問題
6. 選択問題
7. 20字以内の記述説明問題
8. 漢字問題
・日本語の読解
1. 空所補充問題
2. 空所補充問題
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題(記述)
5. 選択問題
・日本語の読解
空所補充問題×10
400字以内の論述問題・日本語の読解
1. 空所補充問題(記述)
2. 選択問題
3. 空所補充問題
4. 空所補充問題
5. 漢字問題
6. 350字以内の論述問題
300字以内の論述

英語の長文読解、空所補充問題、文法、語法、熟語問題、自由英作文、日本語の読解問題、論述という構成に変わりはありません。
2021年度は日本語の読解問題では空所補充問題のみ出題されました。
2024年度は大問が1つ増えています。
日本語の読解問題では現代文の能力の他、日本史、世界史、政治経済の知識も問われます。
自由英作文、日本語の論述問題があり、90分という時間を考えるとあまり余裕のない試験です。

●問題別の分析
・長文読解

内容に関する問題が5つ出題されます。
長文を読んでいる順番で出題されるので、ある程度読んだら設問を解いていきましょう。
単語レベルは『ターゲット1900』など標準的な単語集を1冊仕上げておけば対応できます。

・長文の空所補充問題
長文中に空所が6つあり、そこに入る語句を7つの語群から選ぶ問題です。
意味や文脈を考える前に文法的に入らない語句を消していきましょう。
その後に意味や文脈で選んだ方が解答時間を短縮できます。

・文法、語法、熟語問題
空所補充問題が10個出題されます。
『ネクステージ』や『VINTAGE』などの網羅系の問題集を1冊仕上げておけば対応できます。
覚えるだけでなく仕組みを理解するようにしましょう。

・自由英作文
50語程度で英語の作文をする問題です。
過去の出題テーマは下記の通りです。(実際は英語です)
2024年度 日本における平均的な最低賃金は現在、約1000円です。これは充分ですか?
2023年度 今後5年の世界の状況について楽観的か悲観的か
2022年度 20世紀以降の影響力のある政治家について書く
2021年度 タイムマシーンがあるとしてどの時代、場所に行きたいか、またなぜか。

50語という短い設定なので、そのままズバリの意見を言って理由を書いていきましょう。
英検などでよくある”There are two reasons.”などの言葉はあってもなくてもいいでしょう。

・日本語の読解問題
年度によって出題内容が異なります。
2024年度 『法学の誕生ー近代日本にとって「法」とは何であったか』内田貴を読んで回答
2023年度 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子を読んで回答
2022年度 給付型奨学金と教育ローンの比率についての図表
2021年度 母子世帯を支える現金給付施策、母子世帯が支援から脱却して自立することに向けてそれらの現金給付施策がもたらす効果についての文章

2024年度は世界史、日本史が中心、2023年度は日本史と政治経済が中心、2022年度は現代文、図表の読み取り、政治経済が中心、2021年度は計算、語句の知識、社会的テーマが中心です。
「歴史総合」、「公共」のテキストを使って勉強しておきましょう。

・誤訳の指摘
本文中の下線部のうち、誤訳と思われる点を指摘する問題が2024年度で出題されました。
参考として英語の原文を読むことができ、英文解釈の力、文法の運用能力を試されます。
時間をとられてしまう問題なので、後回しにしても構わないと考えます。

・論述問題
社会的な問題についてどう考えるのかを問われます。
文章があればまず何を言っているのかを頭の中やメモに要約していきましょう。
次に要約内容について自分の意見を箇条書きしていきます。
箇条書きをしたら、文章構成を考えます。「こう思うからこう」など感情論にならずに、論理展開が明確な文章を書けるように練習しておきましょう。

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