青山学院大学 法学部(A方式)の総合問題対策
本記事では青山学院大学 法学部A方式の総合問題対策について記載しています。
法学部のA方式の独自問題として総合問題が出題されます。
A方式の試験科目は下記の通りです。
A方式
テスト区分 | 教科 | 科目 | 配点 |
共通テスト | 外国語 | 英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語のうち1科目 | 65点 |
国語 | 国語 | 100点 | |
地歴公民・数学 | 「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治・経済」、「数学Ⅰ」、「数学ⅠA」、「数学ⅡBC」のうち1科目 | 35点 | |
独自問題 | 総合問題 | 「現代の国語」、「言語文化」(「古文、漢文」を除く)と「歴史総合」、「公共」との総合問題とする。 | 200点 |
総合問題の試験時間は90分で、配点は200点です。
目標得点率は75%以上に設定して勉強しましょう。
法学部法学科の情報(A方式)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点/満点 |
2024 | 約80 | 634 | 522 | 186 | 2.8 | 289/400(72%) |
2023 | 約80 | 589 | 445 | 180 | 2.5 | 286/400(72%) |
2022 | 約80 | 682 | 548 | 201 | 2.7 | 291/400(73%) |
2021 | 約100 | 803 | 655 | 344 | 1.9 | 331.3/500(66%) |
法学部ヒューマンライツ学科の情報(A方式)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点/満点 |
2024 | 約20 | 126 | 111 | 44 | 2.5 | 279/400(70%) |
2023 | 約20 | 142 | 107 | 40 | 2.7 | 282/400(71%) |
2022 | 約20 | 272 | 239 | 52 | 4.6 | 299/400(75%) |
*ヒューマンライツ学科は2022年度より新設なので2021年度の情報はありません。
大問は全部で3つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
Ⅰ | 人間社会の数値化 選択問題×10 100字程度の論述×1 言い換え問題×1 | 日本における民法典編纂と法観念 選択問題×10 100字程度の論述×2 | 国家と権威との関係性 選択問題×10 100字程度の論述×2 | 「法の支配」の理想を実現するために 選択問題×8 400字程度の論述 |
Ⅱ | 日本の防衛 選択問題×10 100字程度の論述×2 | 近代市民社会の社会的領域と「プライバシー」 選択問題×10 100字程度の論述×2 | 社会運動と民主主義 選択問題×10 200字程度の論述 | 選挙制度 選択問題×12 |
Ⅲ | 税制の平等性について 選択問題×12 | 古典的自由主義 選択問題×12 | 夫婦別姓をめぐる最高裁判決 選択問題×12 | 議会制民主主義 選択問題×12 |
法律やそれを取り巻く思想、制度などに関する文章を読み、国語、世界史、日本史、政治・経済に関連する問題を解いていきます。
国語は読解、空所に入る接続後や言い換え、語句の意味など読んで理解するだけでなく国語に関する知識も問われます。
世界史、日本史は出題範囲にもあるとおり17世紀以降から具体的な知識を問う問題が出題されます。
政治・経済は特に政治分野からの出題が多いです。
文章だけでなくグラフや図表の読み取りも出題されるので多角的な視点で対策する必要があります。
●問題別の分析
・選択問題
下線部の定義や内容、下線部の言い換え、下線部の意味、漢字問題、歴史知識、文章から読み取れる内容など多種多様な出題です。
現代文、世界史、日本史、政治経済の勉強をする必要があります。
・現代文
漢字問題は『漢字マスター1800+』などの標準的な漢字問題集を1冊仕上げておけば対応できます。
語句の知識を問う問題は『現代文キーワード読解』などの参考書を使って語句を頭にいれていきましょう。
読み取りを要する問題は接続詞の空所補充、文の整序問題、文章から読み取れる内容など論理的思考力を試すものが多いです。
適当に選択肢を選ぶのではなく、「なぜこれが答えになるのか」を意識しながら解いていきましょう。
・社会科(歴史総合、公共)
2025年度入試から明確に「歴史総合」、「公共」から出題されるとされています。
「歴史総合」、「公共」の教科書や参考書を読んで知識を整理しておきましょう。
・論述問題
下線部の説明や理由、要約などを100~200字程度で論述する問題が出題されます。
選択問題と同じように普段の現代文の勉強で「なぜこれが答えになるのか」を考える習慣がついていれば、それを言語化するだけです。
要約問題は文章の切り貼りにならないようにしましょう。
要約はその名の通り「要するにどういうことか」を書く問題なので、わかっていない場合とどうしても文章の切り貼りになります。
初見の人が要約だけみて内容を把握できるのかを考えて書いていきましょう。