青山学院大学 文学部フランス文学科(B方式)の総合問題対策

本記事では青山学院大学 文学部フランス文学科B方式の総合問題対策について記載しています。

文学部フランス文学科B方式の試験科目と配点は下記の通りです。

テスト区分教科科目配点
共通テスト外国語英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語のうち1科目200点
独自問題総合問題文化・社会等に関する長文読解を課し、言葉の知識・思考力、論述力を問う。200点

文学部フランス文学科の総合問題の試験時間は90分で、配点は200点です。

目標得点率は60%以上に設定して勉強していきましょう。
総合問題には基準点があり、その基準点に達しないと共通テストの外国語は評価されません。

文学部フランス文学科B方式の情報(個別学部日程)

年度募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点/満点
2023約107363242.6「総合問題」101点以上かつ「外国語」141点以上
2022約108468213.2「総合問題」103点以上かつ「外国語」158点以上
2021約107967282.4「総合問題」132点以上で外国語179点以上

各項目の傾向と対策

大問は1つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。

2023年度2022年度2021年度
出典:『書物の近代』紅野謙介
1. 空所補充問題(漢字問題×5・記述)
2. 100字以内でまとめる
3. 800字以内で論述
出典:『西洋中世の愛と人格』阿部謹也
1. 漢字問題×5(記述)
2. 120字以内で説明する
3. 800字以内で論述
出典:『化け物の進化』寺田寅彦
1. 漢字問題×5(記述)
2. 100字以内で説明する
3. 800字以内で論述

漢字問題、論述という構成です。
漢字問題については2023年の問題は空所補充形式で、文脈から空所に入りそうな語句を推測し、それに該当する語句の漢字を書くという問題でした。(カタカナで選択肢があります)
論述問題は傍線部の内容についてわかりやすくまとめたり、論旨を簡潔に説明した上で自分の意見を述べる問題です。
文章の長さや論述の量を考えると時間が厳しくなるので、過去問演習などは欠かせません。

●漢字問題
2021年度、2022年度は傍線部のカタカナを漢字で書く問題でした。
2023年度は上述のとおり空所に入りそうな語句を選び、漢字で書くという問題だったので今後も読解力と漢字力を同時に問われる可能性が高いです。
漢字のレベルは標準的ですので、『漢字マスター1800+』などの漢字問題集を1冊仕上げておけば対応できます。

●論述問題
傍線部について論旨をまとめたり、説明した上で自分の意見を論述する問題が出題されます。
最初の論述は100字前後の短い論述なので余計なことを書くことはできません。
「つまり何を言っているのか」を明確にした上で簡潔にまとめる練習を積んでおきましょう。
2つ目の論述は意見論述の形式をとっていることが多く、傍線部の内容をまとめた上で自分の意見を論述していく必要があります。
文章中に書いてあることをただ切り貼りしたり、言葉を換えて同じことを言っているということにならないようにしてください。

対策としては下記の手順がオススメです。
1. 現代文の読解力を身につける
まず文章を理解する力が身についていないと論述することはできません。
語彙力、漢字力などの基礎知識を身につけた上で、私立の問題や国公立の記述問題にもあたっていくと効果的です。

2. 論述の仕組みを知る
やみくもに書き始めるわけにはいきません。
まずは論述の型を理解し、応用する能力を参考書や問題集を使って身につけていきましょう。

3. 過去問などを使って解いていく
本学部の過去問や小論文や論述問題を出題する大学(慶應大学など)の小論文を使ってたくさん書いていきましょう。
特に自分の意見は何も練習していないのに勝手に思い浮かぶわけがないので、現代文でも論述問題でもいいので自分の意見を構築する練習をしていきましょう。
論述を書いたら学校の先生や塾の講師、小論文模試などを使ってフィードバックを受けて改善していきましょう。