青山学院大学 文学部フランス文学科(A方式)の総合問題対策
本記事では青山学院大学 文学部フランス文学科A方式の総合問題対策について記載しています。
文学部フランス文学科のA方式の独自問題として総合問題が出題されます。
A方式の試験科目は下記の通りです。
A方式
テスト区分 | 教科 | 科目 | 配点 |
共通テスト | 外国語 | 英語(リーディング・リスニング)、ドイツ語、フランス語のうち1科目 | 200点 |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治経済」、「地理総合/歴史総合/公共」のうち1科目 | 100点 | |
独自問題 | 総合問題 | 文章理解を中心とし、読解力、論理思考力、言葉の知識、外国の文化・社会についての理解を問う総合問題 | 200点 |
総合問題の試験時間は90分で、配点は200点です。
目標得点率は60~70%以上に設定して勉強しましょう。
文学部フランス文学科の情報(A方式)
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 | 合格最低点/満点 |
2024 | 約40 | 334 | 314 | 122 | 2.6 | 総合点348.0点以上で「総合問題」120.0点以上かつ「外国語」140.0点以上 |
2023 | 約40 | 271 | 252 | 120 | 2.1 | 総合点360点以上で「総合問題」130点以上かつ「外国語」140点以上 |
2022 | 約40 | 278 | 235 | 97 | 2.4 | 総合計328点以上で「総合問題」114点以上かつ「外国語」144点以上 |
2021 | 約45 | 161 | 152 | 66 | 2.3 | 「総合問題」130点以上で総合計427.5点以上 |
総合点と「総合問題」、「外国語」でそれぞれ合格点が設けられているのでご注意ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で2つです。
下の表で出題される問題を確認しましょう。
2024年度 | |
Ⅰ | 出典:『謎・死・閾』松浦寿輝 1. 空所補充問題×5 2. 空所に入る国名×2 3. 傍線部の説明(60字程度) 4. 傍線部に関わる事象として適切でないもの 5. 傍線部の意味 6. 空所補充問題×5 7. 傍線部が意味する内容(80字程度) 8. 抜き出し問題 9. 漢字問題×5 |
Ⅱ | 出典:『日本文化における時間と空間』加藤周一 1. 傍線部はどういうことか(100字程度) 2. 空所補充問題×3 3. 傍線部を適当な熟語に直す×2 4. 抜き出し問題 5. 空所補充問題×2 6. 空所補充問題 7. 抜き出し問題 8. 1962年まで植民地だったアフリカ大陸の国名、19世紀末の英仏間の軍事衝突の危機 9. 空所補充問題 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
Ⅰ | 出典:『「フランスかぶれ」の誕生』山田登世子 1. 傍線部に関する問題 2. 漢字問題×5 3. 傍線部の説明(30字程度) 4. 傍線部に関する問題 5. 抜き出し問題(記述) 6. 傍線部の意味 7. 空所補充問題 8. 傍線部の説明(30字程度) 9. 空所補充問題 10. 文学史 11. 空所補充問題 | 出典:『アトラクションの日常』長谷川一 1. 抜き出し問題×4(記述) 2. 空所補充問題 3. 傍線部の説明(30字程度) 4. 抜き出し問題(記述) 5. 傍線部に関する問題 6. 傍線部に関する問題 7. 空所補充問題(記述) 8. 空所補充問題 9. 空所補充問題(記述) 10. 漢字問題×5 | 出典:『まなざしの記憶』鷲田清一 1. 抜き出し問題(記述) 2. 傍線部に関する問題(記述) 3. Ⅰ戦争について Ⅱフランスの作家 4. 空所補充問題×6 5. 抜き出し問題(記述) 6. 空所補充問題 7. 空所補充問題×4 |
Ⅱ | 出典:「虚構について」外山滋比古 1. 抜き出し問題(記述) 2. 空所補充問題 3. 傍線部に関する問題 4. 空所補充問題×4 5. 空所補充問題×4 6. 空所補充問題 7. 空所補充問題(記述) 8. 説明問題(50字程度) | 出典:「文学は<国家>とどんな関係にあるのか?」 1. 傍線部に関する問題 2. 「日本語の特質」を2つ挙げる(記述) 3. 傍線部の理由(不適切) 4. 傍線部の説明 5. 抜き出し問題(記述) 6. 空所補充問題 7. 空所補充問題×4 8. 説明問題(50字程度) | 出典:『萬葉集抜書』佐竹昭広 1. 説明問題(50字程度) 2. 空所補充問題 3. 空所補充問題×3 4. 空所補充問題 5. 空所補充問題×5 6. 当てはまるもの×3 7. 空所補充問題 8. 空所補充問題 |
基本的には現代文の問題なのですが、中にはフランスに関する知識を問われる問題もあるので、フランスに関する一般教養をある程度身につけておく必要があります。
記述問題も出題されるため、私立大学特有の選択問題だけでなく記述問題対策もやりましょう。
漢字やことわざなどの現代文の知識も問われますので、読解対策だけで終わらないようにしてください。
●問題別の分析
・現代文の知識問題
漢字問題は『漢字マスター1800+』などの標準的な漢字問題集を1冊仕上げておけば対応できます。
ことわざ問題は国語便覧などにのっていることわざや四字熟語などの知識を頭に入れておけば大丈夫でしょう。
・選択問題
空所に入る語句、文を選ぶ問題や適切な文(不適切な文)を選ぶ問題が出題されます。
空所補充問題は空所の前後や段落の理解が問われますので、現代文の勉強をしているときから「なぜこれが答えなのか」というのを言語化する習慣を身につけておきましょう。
適切な文(不適切な文)を選ぶ問題も対象となっている傍線部付近や段落の理解が問われます。
「つまりどういうことを言っているのか」を言語化する習慣を身につけておきましょう。
・記述問題
抜き出し問題や傍線部について説明する問題などが出題されます。
抜き出し問題は回答する前に、入りそうな言葉を推測してから選ぶようにしましょう。
記述説明問題は上記の言語化する習慣を身につけておけば対応することができます。
・フランスに関する問題
「フランス・ルネサンスを代表する作家」や「1860年代のフランスの事象」などを選ぶ問題といったフランスに関連する問題が出題されます。
割合としてはそこまで多くないのですが、覚えていれば点になるため無視するわけにはいきません。
世界史の教科書を中心にフランス史を学びつつ、フランス文学、フランス地理などにも目を通しておきましょう。