学習院大学 国際社会科学部・コア試験の世界史対策
本記事では学習院大学 国際社会科学部コア試験(経済学部プラス試験)の世界史対策について記載しています。
学習院大学はコア試験とプラス試験があり、コア試験が従来通りの学部別の個別試験で、プラス試験は他学部のコア試験で選抜をおこなう試験です。
プラス試験は同一学部を2回受験することができたり、試験日選択の幅ができるなどのメリットがあります。
国際社会科学部・コア試験の世界史の試験時間は60分で、配点は100点満点です。
目標得点率は75%以上に設定して対策していきましょう。
各項目の傾向と対策
大問は全部で5つです。
年度別の内容を確認しましょう。
・2022年度
Ⅰ | A:古代中国の文化史 B:中世スペイン史、オランダ史 | 20問マーク 20点 |
Ⅱ | A:アメリカ合衆国の発展 B:戦後の東西対立 | 20問マーク 20点 |
Ⅲ | 陳独秀について | 10問マーク 10点 |
Ⅳ | トマス=モア、ガリレイ、ヴォルテール、フェミニズム、帝国主義前後、環境問題 | 12問記述 24点 |
Ⅴ | 1960年代のアフリカ史 | 13問記述 26点 |
・2021年度
Ⅰ | A:紙の普及の歴史 B:音楽家の歴史 | 20問マーク 20点 |
Ⅱ | A:アジアにおける共産党の活動 B:アフリカ史 | 20問マーク 20点 |
Ⅲ | 古代ギリシア、アテネ、蘇軾、明、明の衰亡 | 10問記述 20点 |
Ⅳ | 中国の自然災害 | 6問記述 16点 |
Ⅴ | ヒンドゥーとイスラームの対立 | 12問記述 24点 |
・2020年度
Ⅰ | A:孟姜女について(中国史) B:胡適 | 20問マーク 20点 |
Ⅱ | A:古代ローマ史 B:ビルマ史 | 20問マーク 20点 |
Ⅲ | 中世西ヨーロッパの人の移動、中世西ヨーロッパの言葉や文化の発展、中世ヨーロッパでの教皇と皇帝の対立、ピューリタン革命、中国共産党 | 10問記述 20点 |
Ⅳ | ウィーン体制下のヨーロッパ | 8問記述 16点 |
Ⅴ | 戦後ヨーロッパの国際体制 | 12問記述 24点 |
2022年度から大問3の正誤問題が大問4に変わり、マーク式の問題が増加しました。
中国史は確実に出題されるため、必ず中国史の用語と流れを覚えておきましょう。
その他頻出の分野はヨーロッパ史、アフリカ史です。
●問題別の分析
・大問1、2、3のマーク式の問題
文章の中に選択肢があります。
教科書を読み込んで、一問一答をやれば高得点を取ることができます。
基本的な知識が多いのでここでの失点はできる限りおさえましょう。
・大問4の正誤問題と設問
6~9行程度の文章にある間違えを指摘して、それを正しいものに直す問題と文章に関する設問があります。
人物や王朝名など語句単位での間違えを指摘するので、語句を単純に暗記するのではなく、周辺知識と関連させて覚えていきましょう。
文章の内容に関する設問は標準的な一問一答をやっていれば得点できます。
●大問5の語句記述問題
一問一答形式の記述問題です。
用語とその定義や内容などをおさえながら頭に入れていきましょう。
現代史まで問われるので通史を早めに終わらせて、まんべんなく対策するようにしてください。