日本大学(N方式)の日本史対策
本記事では日本大学(N方式)の日本史対策について記載しています。
日本史の試験時間は60分で、配点は100点です。
N方式は全学部統一の方式で、全学部91学科を併願することができます。
*入学検定料は1つの学部学科で18,000円(医学部は50,000円、歯学部・松戸歯学部は24,000円)で受験することができます。
各項目の傾向と対策
●全体の傾向
大問は4つで、マーク数は40個です。
古代、中世、近世、近現代という順番で構成されており、通史の他に文化史からも出題されます。
日本史では頻出といってもいい史料問題も出てくるので教科書や参考書、資料集などで史料にも必ず目を通しましょう。
難易度は基本レベルですが、基本だから簡単というわけではなく、教科書レベルの内容を全体的に理解、暗記していないと対応できません。
●問題別の分析
・並べ替え問題
古い順に並べかえる問題が出題されます。
当然ですが、出来事の名称がそのまま出てきて、それを並べ替える問題ではなく、その内容が書かれているのでそこから出来事を導き出す問題です。
例えば、2022年度の問題だと
a. 北条高時の子である北条時行が反乱をおこし、鎌倉を占拠した。
b. 美濃・尾張・伊勢の守護を兼ねる土岐氏が、将軍によって討伐された。
c. 足利尊氏の執事高師直と足利直義が対立し、戦乱に発展した。
以上のような内容から出来事を思い出し、それを年号で並べ替えていきます。
aが中先代の乱(1335年)、bが土岐康行の乱(1389年)、cが観応の擾乱(1350年)なので、a→c→bが正解になります。
・史料の内容に関する問題
史料の空所補充や史料が出されたときの年代にあった出来事を選択する問題など史料に関する問題が出題されます。
どの大学も出してくるので教科書や参考書を読んでいく中でおさえているとは思いますが、しっかりその内容も理解して頭にいれておきましょう。
・正誤問題
3つの記述があり、それぞれの正誤を解答する問題です。
「誰が何をやった(どうなった)」、「その時代の○○がどうだった」という形式が多いので、人物名とその人物が実際にやったことやそれをやってどうなったのかなどの因果関係までを意識して教科書、参考書を読み込んでいきましょう。
・出来事などの選択問題
あることについて述べた文として最も適切なものを選ぶ問題です。
通史をやる中で、正誤問題のようにものごとの因果関係をおさえるのは当然として、組み合わせに注意して暗記していきましょう。
例えば2021年度の問題だと、「Cの時期(1221~1336年)の執権と在任時の出来事の組み合わせとして最も適切なものを選びなさい」という問題があります。(少し問題文を変えています)
① 北条時政ー永仁の徳政令の発布
② 北条泰時ー引付の設置
③ 北条時頼ー宝治合戦
④ 北条高時ー霜月騒動
①は北条貞時で、②、③は北条時頼なので③が正解となります。
その他、内閣総理大臣と出来事の組み合わせなどが出題されます。
年代と出来事だけを追っていては対応できない問題です。
常に横のつながりはどうなっているのか、年号などを暗記して把握するようにしましょう。
概ね以上のような構成になっています。
たくさんの知識を問う問題ではなく、あくまで教科書レベルの内容をしっかり覚えてきているかを確認する内容です。
教科書や参考書、一問一答などを駆使しながら、組み合わせなどは整理して理解、暗記していきましょう。