武蔵大学(全学部統一)の英語対策

本記事では武蔵大学全学部統一の英語対策について記載しています。

英語の試験時間は60分で、配点は100点です。
*国際教養学部グローバルスタディーズ専攻は150点です。

経済・人文・社会学部は「英語」「選択」「国語」のうち得意な2科目で受験可能です。
国際教養学部 グローバルスタディーズ専攻は「英語」必須、「選択」「国語」から1教科を選択肢、2科目で受験します。
国際教養学部 経済経営学専攻は「英語」と「数学基礎」が必須、「選択」「国語」から1教科を選択肢、3教科で受験します。

目標得点率は80%以上に設定して勉強しましょう。

●全体の傾向
文法・語法・語彙問題、整序問題、会話問題、読解問題、長文読解①、長文読解②で構成されています。
全体的に基本~標準レベルの問題が並んでいますが、かなり高得点勝負になってくるので侮っていると合格点に届きません。やるべき参考書や問題集を決めたら、完成するまで何回も繰り返しましょう。

●大問1(文法・語法・語彙問題)
問題数は7問です。
形式は空所に入るものを4つの選択肢から選ぶ問題です。
時制や仮定法などの頻出の問題がある一方で語彙については一瞬迷ってしまうような問題も含まれています。

例えば、2020年度に出題された問題を見てください。
The ( ) of the accident won’t be known until the police finish their investigation.
①cause ②factor ③reason ④result

日本語に訳すと「警察が調査を終えるまで、事故の(  )はわからない」ですが、選択肢は①原因、②要素、③理由、④結果です。日本語だと迷ってしまいませんか?

答えは①のcauseなのですが、causeが「直接の原因」で、factorは「直接的な原因でない要素」、reason「事故の背景やそもそもの理由」、resultは「結果(この文の場合事故が起きたことそのもの)」です。

何となく日本語だけ覚えていては対応できない問題なので、単語を覚えるときに文中での使われ方にも注意してみてください。

大問2(整序問題)
問題数は3問です。
大問1に比べると基本的な問題が多いです。
文法・語法・熟語・語彙の問題集(『Next Stage』や『Vintage』など)を仕上げておけば対応できます。

●大問3(会話問題、読解問題)
会話問題の問題数は2問、読解問題の問題数は2問です。
2人の会話の流れから空所に入るセリフを推測して、4つの選択肢から適するセリフを選ぶ問題です。特別な会話表現を覚える必要はほとんどなく、文脈で判断する問題なので、ここは落とすことができません。

短い文章の読解問題で、形式は内容の正誤問題です。
手順や案内が順番に示されているので、それを適切に読み取っていけば正解することができます。
ただ、直接的に内容を聞いているのではなく、「つまり何が言えるのか」という視点で出題されています。言い換え表現などに注意しましょう。

大問4、5(長文読解①、②)
問題数は10問前後です。
下線部の意味を問う問題、下線部の言い換え問題、下線部と同じ意味で使われているものを選ぶ問題、段落の内容に合致するものを選ぶ問題、空所補充、内容一致問題などで構成されています。

段落の内容と合致するものを選ぶ問題は1段落ごとではなく、数段落にわたって問われることが多いので、まずは問題を確認してどの段落ごとに解いていけばいいのかを把握します。

問題の種類はたくさんありますが、ほとんどすべてが文脈で判断する問題なので、単語と熟語の暗記、英文解釈と英文の多読は必須です。

長文読解のせいで時間が間に合わない人の大半は単語や熟語の暗記が中途半端or英文を正しく読めていない(読もうとすると時間がかかってしまう)もしくは両方ということが多いと思います。

普段の長文読解で重視することは「つまりどういうことなのか」という視点です。
この視点がないと、内容だけでなく文も一致するものを選ぼうとしてしまい、時間がかかります。

高得点勝負+時間が60分しかないことを踏まえて対策をしていきましょう。