明治大学 国際日本学部の世界史対策

本記事は明治大学国際日本学部の世界史対策について記載しています。

国際日本学部の世界史の試験時間は60分で、配点は100点満点です。

目標得点率は80%以上に設定して勉強しましょう。

国際日本学部の入試情報

年度方式募集人員志願者数受験者数合格者数競争率合格最低点
2024学部別3科目方式1302,1822,1055543.8332/450(73.7%)
英語4技能活用方式1001,0791,0515362.0170/250(68.0%)
2023学部別3科目方式1302,4182,3325894.0354/450(78.6%)
英語4技能活用方式1001,2251,1985922.0186/250(74.4%)
2022学部別3科目方式1302,4202,3356813.4338/450(75.1%)
英語4技能活用方式1001,5161,4766642.2173/250(69.2%)
2021学部別3科目方式1302,6062,5345644.5342/450(76.0%)
英語4技能活用方式1001,1681,1445322.2166/250(66.4%)

各項目の傾向と対策

大問は全部で5~6個です。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

・2024年度

文字の歴史10問(選択と記述)
(a) 19世紀のラテンアメリカとカリブ海地域
(b) キューバの歴史
(c) パナマ運河
13問(選択と記述)
一問一答10問(選択)
一問一答10問(選択)
沖縄の歴史10問(選択と記述)

・2023年度

一問一答、選択問題10問(選択と記述)
ルターと宗教改革10問(選択と記述)
15世紀以降の海洋ネットワーク12問(選択)
中国のある都市の歴史15問(選択)
未知の領域への進出15問(選択と記述)
語句の説明1問(記述説明問題)

・2022年度

ローマ時代の文芸8問(選択)
フランスの作家7問(選択と記述)
東ヨーロッパ、西ヨーロッパ、イスラーム世界15問(選択)
アジア諸地域、ヨーロッパ諸国との関係10問(選択と記述)
英文による出題15問(選択と記述)
語句の説明1問(記述説明問題)

・2021年度

文化史10問(選択と記述)
征服者(コンキスタドール)の歴史10問(選択と記述)
17世紀~19世紀のフランス20問(選択と記述)
英文による出題15問(選択と記述)
語句の説明1問(記述説明問題)

●全体の傾向
2023年度まで語句の記述問題、選択問題、地図問題、英語問題、論述問題で構成されていましたが、2023年度は英語問題がなくなり、2024年度は論述問題がなくなっています。
中でも難易度の高い問題は地図問題で、国の正確な位置が頭に入っていないと解けません。

論述問題は用語を3行程度で説明する問題です。
「○○を説明しなさい」という形式で、2018年度は用語が指定されていますが、2019年度から用語の指定がなくなり、かなり大雑把な出題となっています。

●語句の記述問題
文章中の下線部に関する用語や空所に入る言葉を記述する問題です。
問われる語句のレベルは基本的に教科書レベルなので、失点は避けたいところです。
漢字で書く問題も出題されるので、書けるように練習しておきましょう。

1~2問程度の割合で「英語で書きなさい」という問題が出題されます。
過去の出題としては、Cold War(冷戦)やplantation(プランテーション)、manufacture(マニュファクチュア)など世界史でしか目にしない単語ではなく、英語の受験対策をしていれば覚えているはずの単語ばかりなので、特別な対策は不要です。

●選択問題
語句を選ぶ問題や正誤問題がメインです。
選択肢が英語の問題もありますが、こちらも特別な対策は不要です。

どの大学でも頻出の年代の並べ替え問題が出るので、年号も覚えてください。

語句問題と同じでどれも基本的に教科書レベルです。

●地図問題
決まった問題が出るわけではなく、年度によって形式が異なります。

年度問題
202419世紀後半にロシアと清が結んだ条約の条約名となっている場所を西から東へ、東経の度数の小さい順に並べたとき、正しい順序はどれか。
2023メルカトル図法の地図上で、下線部の出身国の首都から真北へ延ばした半直線を、その首都を中心にして時計回りで回転させたとき、次の都市にはどの順で触れていくか。
2022指定の出来事が起きた国々を、東経の経度が小さい順に並べたときに、正しい順序はどれか。
指定の出来事が起きた、黒海に面している国から始めて、下線部の隣国を時計回りにたどるときにどの順番になるか。
2021日本軍が占領もしくは戦地とした場所について、メルカトル図法の世界地図上で、東京から真北に伸ばした半直線を、東京を中心に時計回りに回転させたとき、どの順番で触れていくか。
20203つの文章があり、それぞれが指す場所について東経の度数が小さい順に並べたときに、どの順序になるか。
3つの文章があり、それぞれが指す場所について北緯の度数が小さい順に並べたときに、どの順序になるか。
2019単問が3つあり、それぞれで問われている地域を地図から選ぶ。
2018文章が説明する島(諸島)が存在する地域を地図から選ぶ。ない場合はZを選択する。

以上のように、国だけではなく島(諸島)も含めて正確な位置が頭に入っていないと回答することができません。教科書や資料集を使用して、確認しておきましょう。

●英語問題
問題の文章や選択肢が英語で書かれているだけで、形式は他の大問と同じです。
簡単な読解をする必要がある問題も出題されますが、国際日本学部の英語で出題される文章の方が難しいので、引っかかることはないと思います。

●論述問題
用語について3行以内で説明する問題です。

年度問題
2023マルタ会談について
2022国共内戦について
2021公民権運動について
2020シーア派について
2019三・一独立運動について
2018南北戦争について(語句指定あり)

この用語の何について書くという指定はなく、大雑把な出題となっているので、書き方に困ると思いますが、用語のルーツ(原因)、経過、結果を簡単にまとめるようにしましょう。
例)公民権運動についてだったら、アメリカにおける黒人差別撤廃運動であること、アフリカ諸国の独立やベトナム反戦運動などの影響があったこと、若者を中心に高揚したことなどを盛り込んでおけば点数になるかと思います。

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