中央大学(経済学部・経済、経済情報システム、公共 / 環境経済学科)の世界史対策

本記事は中央大学の経済学部(経済、経済情報システム、公共 / 環境経済学科)の世界史対策について記載しています。

経済学部は試験時間が60分で、配点は100点満点です。

目標得点率は70%以上を狙ってほしいです。

各項目の傾向と対策

全体の傾向
2018年度から2022年度まで実際に解いて調査しています。
大問は全部で3つです。ただし2022年度のみ大問が3つなので、今後もこの大問数が続くかは不明です。

配点は大問が2つの時は50点ずつ、3つの時は大問1が50点、2が40点、3が10点です。

2021年度までは文章中のカッコの中に適する語句を記述する問題が出題されてきましたが、2022年度は出題されませんでした。
文章の内容に沿った設問があり、名称を記述する問題、正しいものor誤っているものを選ぶ問題などが出題されます。

また、論述問題が出題されます。
毎年2~3題出題され、40~120字程度の幅です。

●設問別の攻略法について
・用語を記述する問題
クイズ問題のように設問で聞かれている名称などを記述する問題です。
こちらは教科書+一問一答で回答することができます。難易度の高い知識が要求されることはないので、確実に点を取りたいところです。

・正しいものor誤っているものを選ぶ問題
最初に注意すべきことは、正しいものor誤っているものを選びなさいというところに下線がひかれていなかったり、文字が太くなったりしていない点です。
ちゃんと設問を読んで、何が聞かれているのかをチェックして下線を引くようにしておきましょう。
また、「できるだけ選べ」や「2つ選べ」という文言のある問題もあるので、1個だけ選んで満足しないようにしましょう。

用語問題と同様に難しいことは聞いてきませんが、教科書の記述を網羅しておく必要があります。
単語単発で覚えていても意味はなく、例えば条約の名称とその内容が問われたときに、条約名だけ覚えていても答えることができません。

出来事が起きた順に並べ替えたものを選ぶ問題も出題されるので、大きな歴史的事象の年号暗記は欠かせません。また、中には10行程度で書かれた文章の並べ替えもあるので、因果関係や流れを意識して教科書を読み込む必要があります。

・論述問題
2018年度~2022年度で出題された論述問題の概要を記載します。
中には指定語句を使用する問題もあります。
2018年度
百年戦争の原因を120字以内で記述
南北戦争後の解放黒人奴隷の経済的地位について70字以内で記述
世界恐慌後、ドイツにおいてヴァイマル民主政が崩壊した理由をヴァイマル憲法の規定と関連付けて70字以内で記述

2019年度
アウクスブルクの和議における宗派選択の原則を60字以内で記述
三十年戦争の初めと終わりの戦争の性格の変化について100字以内で記述
日本が韓国を併合していく過程を120字以内で記述

2020年度
アレクサンドル2世の農奴解放について100文以内で記述
モンゴル帝国の戦いと領土の拡大の過程を120字以内で記述

2021年度
イラン革命が対外関係の変化を通じて国際経済に与えた影響について70字以内で記述
蒋介石による上海クーデタ以降の全国統一過程を100字以内で記述

2022年度
布告の名称を書き、その内容について40字以内で記述
宋の文治主義について語群から3つ選び50字以内で記述

教科書の読み込み+論述対策問題集を仕上げておきましょう。
一度書いたら世界史の講師や先生に内容を確認してもらえるとなお良いです。

過程や内容、影響などを考えさせる問題が多く、教科書を読んでいるときも、ただ流れや語句を追うのではなく、もっと大きな視点で読む必要があります。

「頭の中でだいたい思い浮かべることができるから、論述の対策は不要」と考えると、大きな落とし穴にはまります。
思い浮かべることと実際に書くことは大きく異なります。

2022年度では指定の文字数は例年と比べて少なくなっていますが、今後はまた100字前後で論述させる問題が出てくるかもしれません。ちょっと対策すればできるというものではないので、練習を重ねていってください。