近畿大学(A日程)の英語対策
本記事では近畿大学A日程の英語対策について記載しています。
*医学部は除きます。
近畿大学(A日程)の英語の配点は100点満点で、試験時間は60分です。
目標得点率は80%以上に設定して勉強していきましょう。
各問の傾向と対策
●全体の傾向
大問は全部で7題、問題数は45問です。
会話問題、長文の空所補充問題、文法・語法問題、英文の意味に近いものを選ぶ問題、定義と英文の空所にあてはまる表現を選ぶ問題、整序問題、長文読解という構成です。
長文読解の割合がかなり低く、多種多様な問題を短時間で処理していく能力が問われています。
●大問1(会話問題)
会話問題はAとBの2つあり、問題数は6問です。
会話表現を問われることはなく、空所の次の文を読んで話しの流れを推測することによって解くことができます。
実際に会話に参加しているという設定で読んでいくと正答を判断しやすくなります。
●大問2(長文の空所補充問題)
問題数は6問です。
長文中の空所に選択肢の中から適切な単語を入れていく問題です。
長文を読む前に選択肢の単語を名詞、動詞、形容詞などにわけ、さらに名詞を単数形と複数形にわけ、動詞に3人称のSがついているかついていないかを判断していきます。
単語によっては動詞の過去形なのか過去分詞なのかが、それだけではわからないのもあるので、いったん保留にしておきます。
次に文章を確認していきます。
文脈ですぐにわかるものは即答し、即答できないものは文法的にありえない選択肢をけずったうえで回答していきましょう。
●大問3(文法・語法問題)
問題数は8問で、空所に入る語句を4つの選択肢から選ぶタイプです。
文法は代名詞、接続詞、前置詞、否定など理解が曖昧になりがちな事項や関係詞、分詞などの頻出の事項もあります。語法の出題も多く、文法だけに集中しても点がとれません。
難易度は標準的ですが、『ネクステージ』などの問題集(特に文法と語法)を1冊完璧に仕上げておくことが必要です。イディオムはここでは出題されません。
少なくとも8問中6問正解を狙っていきましょう。
●大問4(英文の意味に近いものを選ぶ問題)
例に出されている文を言い換えたときに、もっとも意味の近い英文を選ぶ問題です。
イディオムの意味を別の表現で書いてある文が頻出なので、基本的なイディオムとその意味は確実におさえておきますしょう。
その他、so…thatの言い換えなど、言い換え問題でよくでる表現も出題されます。
●大問5(定義とその定義をもち、英文の空所にあてはまる表現を選ぶ問題)
問題数は5問です。
(a)と(b)があり、(b)には空所のある英文が書かれており、(a)には(b)の空所にあてはまる単語の定義が書かれています。(b)の空所にあてはまる単語を(a)をヒントに4択から選ぶという問題です。
語彙力があれば定義だけで選ぶことができますが、問題によっては文を確認しないと答えられないものもあります。
定義を確認する→選択肢を見る→まだ答えられないのであれば文を確認するという手順で解くと効率がいいです。
答えとなる語彙のレベルが高い場合がありますが、これは消去法で確定することができます。
*例えば英検準1級レベルの単語”commence”「始める」が正解となった問題があります。
●問題6(整序問題)
問題数は4問です。
日本文をヒントに語句を並べ替える問題です。
難易度は標準的ですが、整序問題だけを並べた問題集を1冊仕上げておくと安心です。
加えて典型的な例文を暗唱しておくと鬼に金棒です。
●問題7(長文読解)
問題数は7問です。
文章は500語程度で、段落ごとに問題があり、内容に一致、もしくは不一致のものを選ぶ問題と本文全体の内容に一致、不一致のものを選ぶ問題があります。
文章を読む前に段落に番号を書いておくと回答する時間が速くなります。
段落ごとに設問にあたり、選択肢を1つずつ検証していきましょう。
「こんなことが書いてあった気がする」のような曖昧な根拠ではなく、「ここにこう書いてあるから」と確実な根拠をもって答えてください。
標準的な単語集、『ネクステージ』をはじめとした文法・語法・イディオムなどを網羅した問題集、基礎的な英文解釈と英語長文の読解演習を積んでいけば対応することができます。
独特な問題も出題されているので、必ず過去問演習をやるようにしてください。